IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「踏まえる」の意味と使い方・「踏まえて」など例文5コ・類語

更新日:2024年07月29日

言葉の意味・例文

皆さんはビジネスシーンにおいてよく使用される「踏まえる」という言葉の意味や正しい使い方をご存知でしょうか。今回はそんな「踏まえる」の意味、「踏まえて」「踏まえた上で」例文を交えてご紹介します。もうビジネスシーンで迷う必要はありません。

「踏まえる」の意味

「踏まえる」は、4つの意味を持ちます。「しっかりと足で踏みつける」「判断のよりどころにする、根拠にする」「あれこれ思案する、考慮する」「支配下に入れる、掌握する」です。 「踏まえる」という言葉が、一般的によく使われるのは「判断のよりどころにする、根拠にする」「考慮する」といった意味です。また、この言葉は「しっかりで足で踏みつける」という意味から派生した比喩表現的な言葉でもあります。

「しっかりで足で踏みつける」という意味から派生

「踏まえる」の意味でも述べたように、「踏まえる」は「しっかり足で踏みつける」という意味から派生した言葉です。比喩的な表現の言葉です。 物理的な意味の「足で踏む」という言葉は、「足で地面を踏む」「足で石ころを踏む」など、実際に人がする行動を示します。一方でここでいう比喩的表現で使う場合には、物理的な意味とは異なります。 経験や根拠をしっかり足で踏みつけて、つまり地を足につけて考えて、という意味を含みます。

「踏まえる」の使い方

ビジネスシーンで、「踏まえる」という言葉を聞いたり、自分で使ったりすることがあるでしょう。では、「踏まえる」という言葉を使うときにはどのようにして使えば良いのでしょうか。 ビジネスシーンでは言葉を間違った意味で使用したり、間違った意味で理解したりすることは避けたいものでしょう。ビジネスシーンで活用できる、「踏まえる」の意味や使い方、敬語表現、間違いやすい使い方などを例文とともにご紹介します。

「踏まえる」の例文

それでは、踏まえるという言葉を使うときにはどのような使い方をすれば良いのでしょうか。ビジネスシーンで踏まえるを使う場合には、人に促すときや自分の行なってことを説明するときに使うことが多くなります。 比較すると分かりやすいのですが、「踏まえる」を使うと、単に「考慮する」「根拠とする」という直接的な表現をするよりも柔らかく、伝わりやすい表現となります。それでは、5つの例文をご紹介していきます。

例文1「反省を踏まえて」

例文:今までの反省を踏まえて、より作業の精度を高めます。 「踏まえる」という言葉は、何か失敗をしてしまったときの反省文において、今後の方針や決意を述べる際にも使うことが可能です。例文での意味は「今までの反省を考慮して」という意味に取れます。 これまで多様な挑戦や経験を積み重ね、失敗や成功を繰り返してきたのでしょう。その反省や成果を考慮して、判断材料にして、次はよりよい結果を目指すという決意の表現です。

例文2「事故を踏まえて」

例文:今回の事故を踏まえて、ルールの改善を行います 今回も、何か失敗をしてしまったときに反省する場面で使われています。「今回の事故を判断材料として」という意味になります。 事故の原因から、ルールの改善をすれば、事故は繰り返されないと判断したのでしょう。起きてしまった事故の反省も大切ですが、繰り返し事故を起こさない対策を取るのはもっと大切ですし、必須事項です。そういった次へ向けた場面で、使われています。

例文3「以上を踏まえた上で」

以上を踏まえた上で、安全に行動してください 「以上を踏まえた上で」の言い回しは、説明会や研究結果の発表などの最後にしばしば使われます。「以上を考慮した上で」という意味になります。 説明会のような場では、多くの注意事項が聞き手に向けて語られます。そのすべてが大切ですが、「その結果何が言いたいのか、何がいえるのか」という点を、「以上を踏まえた上で」の表現を用い、しっかり発表を締めくくることができます。

例文4「上記を踏まえまして」

例文:上記を踏まえまして、以下の対応を取らせていただきます 「上記を踏まえまして」の言い回しは、例文3の「以上を踏まえた上で」の書面での使い方になります。よって「上に記したことを考慮した結果」という意味を持ちます。 この表現もこれまで記したことの結果、何が言いたいのかという部分へのつなぎ役をしています。その結果どうするかということは、「踏まえて」の後の「以下の対応を取る」ということがわかります。

例文5「事実を踏まえること」

次のページ:「踏まえる」の類語/言い換え表現
初回公開日:2017年05月26日

記載されている内容は2017年05月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング