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「踏まえる」の意味と使い方・「踏まえて」など例文5コ・類語

言葉の意味

皆さんはビジネスシーンにおいてよく使用される「踏まえる」という言葉の意味や正しい使い方をご存知でしょうか。今回はそんな「踏まえる」の意味、「踏まえて」「踏まえた上で」例文を交えてご紹介します。もうビジネスシーンで迷う必要はありません。

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「踏まえる」の意味

「踏まえる」の意味

「踏まえる」は、4つの意味を持ちます。「しっかりと足で踏みつける」「判断のよりどころにする、根拠にする」「あれこれ思案する、考慮する」「支配下に入れる、掌握する」です。 「踏まえる」という言葉が、一般的によく使われるのは「判断のよりどころにする、根拠にする」「考慮する」といった意味です。また、この言葉は「しっかりで足で踏みつける」という意味から派生した比喩表現的な言葉でもあります。

「しっかりで足で踏みつける」という意味から派生

「踏まえる」の意味でも述べたように、「踏まえる」は「しっかり足で踏みつける」という意味から派生した言葉です。比喩的な表現の言葉です。 物理的な意味の「足で踏む」という言葉は、「足で地面を踏む」「足で石ころを踏む」など、実際に人がする行動を示します。一方でここでいう比喩的表現で使う場合には、物理的な意味とは異なります。 経験や根拠をしっかり足で踏みつけて、つまり地を足につけて考えて、という意味を含みます。

「踏まえる」の使い方

「踏まえる」の使い方

ビジネスシーンで、「踏まえる」という言葉を聞いたり、自分で使ったりすることがあるでしょう。では、「踏まえる」という言葉を使うときにはどのようにして使えば良いのでしょうか。 ビジネスシーンでは言葉を間違った意味で使用したり、間違った意味で理解したりすることは避けたいものでしょう。ビジネスシーンで活用できる、「踏まえる」の意味や使い方、敬語表現、間違いやすい使い方などを例文とともにご紹介します。

「踏まえる」の例文

それでは、踏まえるという言葉を使うときにはどのような使い方をすれば良いのでしょうか。ビジネスシーンで踏まえるを使う場合には、人に促すときや自分の行なってことを説明するときに使うことが多くなります。 比較すると分かりやすいのですが、「踏まえる」を使うと、単に「考慮する」「根拠とする」という直接的な表現をするよりも柔らかく、伝わりやすい表現となります。それでは、5つの例文をご紹介していきます。

例文1「反省を踏まえて」

例文:今までの反省を踏まえて、より作業の精度を高めます。 「踏まえる」という言葉は、何か失敗をしてしまったときの反省文において、今後の方針や決意を述べる際にも使うことが可能です。例文での意味は「今までの反省を考慮して」という意味に取れます。 これまで多様な挑戦や経験を積み重ね、失敗や成功を繰り返してきたのでしょう。その反省や成果を考慮して、判断材料にして、次はよりよい結果を目指すという決意の表現です。

例文2「事故を踏まえて」

例文:今回の事故を踏まえて、ルールの改善を行います 今回も、何か失敗をしてしまったときに反省する場面で使われています。「今回の事故を判断材料として」という意味になります。 事故の原因から、ルールの改善をすれば、事故は繰り返されないと判断したのでしょう。起きてしまった事故の反省も大切ですが、繰り返し事故を起こさない対策を取るのはもっと大切ですし、必須事項です。そういった次へ向けた場面で、使われています。

例文3「以上を踏まえた上で」

以上を踏まえた上で、安全に行動してください 「以上を踏まえた上で」の言い回しは、説明会や研究結果の発表などの最後にしばしば使われます。「以上を考慮した上で」という意味になります。 説明会のような場では、多くの注意事項が聞き手に向けて語られます。そのすべてが大切ですが、「その結果何が言いたいのか、何がいえるのか」という点を、「以上を踏まえた上で」の表現を用い、しっかり発表を締めくくることができます。

例文4「上記を踏まえまして」

例文:上記を踏まえまして、以下の対応を取らせていただきます 「上記を踏まえまして」の言い回しは、例文3の「以上を踏まえた上で」の書面での使い方になります。よって「上に記したことを考慮した結果」という意味を持ちます。 この表現もこれまで記したことの結果、何が言いたいのかという部分へのつなぎ役をしています。その結果どうするかということは、「踏まえて」の後の「以下の対応を取る」ということがわかります。

例文5「事実を踏まえること」

例文:事実を踏まえることで、物事の本質が見えてくる 「事実を踏まえること」という表現もよく使われます。「事実を考慮すること、根拠にすること」という意味を持ちます。 物事を考えるとき、「事実」以外の「理想」や「目標」など多様な事柄を含めて考えることが多いです。もちろん大切なことですが、「事実」というのは「実際に起こったこと」ですので、無視するわけにはいけません。この言葉はそこを強調した、表現になります。

「踏まえる」の敬語表現

「踏まえる」の敬語表現

「踏まえる」の敬語表現について見ていきましょう。「踏まえる」という言葉は、自分の行ったことに対して使うことができます。 「踏まえる」を使うことで、謙譲の表現になり、相手に対して真摯な印象を与えることができます。「経験を踏まえて活躍できました」「研究を踏まえて開発しました」など、自分の行いに対して使います。 このように、敬語表現の中で「踏まえる」を使うときには、自分の行動に対して使うようにしましょう。

目上の人へ使う場合は「踏まえる」を使わない

相手に注意や確認を促したいとき、「踏まえる」という言葉を使うと、ぞんざいな言葉遣いだなと思われかねません。目上の方、取引先の方に伝えたいときには、「ご注意ください」「ご確認ください」と言った方が良いでしょう。 また、どうしても踏まえると使いたい場合には、「お踏まえ頂き」という使い方をしましょう。例えば、「以上の要点をお踏まえ頂いた上でのご選択をお願いいたします」という使い方をすることができます。

「踏まえる」と「踏む」の誤用

「踏まえる」と「踏む」の誤用

踏まえるには「根拠とする」「考慮する」という意味がありますが、間違えやすい表現もありますので注意してください。「踏まえる」と間違えやすいのは、「踏む」という表現です。 それぞれ似た言葉であり、間違いやすいです。その理由として「踏む」という言葉も比喩表現でよく使われてることが挙げられます。また、「踏む」には「実際に経験する」「決まったやり方に従って行う」「前もって見当をつける」などの意味があります。

「手順を踏まえる」と「手順を踏む」の違い

それぞれ意味とともに見ていきます。 「手順を踏む(手順に従って行う)」、「手順を踏まえる(手順を考慮する)」 このように、「踏む」では「手順」を絶対条件として行動するのに対し、「踏まえる」では根拠のひとつとして行動するというニュアンスを持ちます。「手順」に対する重みが違っているのがわかります。 「踏まえる」と「踏む」は互いによく似た言葉ではあるのですが、意味が異なってくるので使うときには注意が必要です。

「場数を踏まえる」と「場数を踏む」の違い

続いて、「場数」についてです。 「場数を踏む(場数を経験している)」、「場数を踏まえる(場数を根拠とする)」 このように、異なる意味であることがわかります。 また、これら2つの例を見てわかるように、同じ言葉に対して使うことができる頻度が高いです。「踏まえる」と「踏む」は互いによく似た言葉ではあるのですが、意味が異なってくるので使うときには注意が必要です。それの言葉の意味を取り違えないように注意しましょう。

ビジネスシーンの場で、いざ敬語表現を使った発言をしようとしたとき、言い回しに迷ったことはありませんか。その敬語表現があっているのか、正しく尊敬の意が伝わっているのか、不安に思ったことはありませんか。 大人になってから、実際の状況に立ったときこそ、もう一度敬語の勉強をしてみましょう。そんなあなたにおすすめの一冊、「大人の敬語力 敬語トレーニング」です。悩みを解消してくれる本です。ぜひ読んでみてください。

大人の語彙力 敬語トレーニング100 (日経ビジネス人文庫)
大人の語彙力 敬語トレーニング100 (日経ビジネス人文庫)

「踏まえる」の類語/言い換え表現

「踏まえる」の類語/言い換え表現

「踏まえる」には多くの類語、言い換え表現があります。「踏まえる」の意味や使い方、敬語表現を理解した今、さらに深く、「踏まえる」について学んでいきましょう。 類語、言い換え表現といっても、使う状況やニュアンスは少しずつ異なってきます。例文を見ながら比較し、使い分けられるように理解していきましょう。早速見ていきます。

「根拠にする」

例文:これらの研究結果を根拠にする 「根拠にする」という言葉は、「踏まえる」の意味の一つです。しかし、実際に文章にすると若干使い方が異なります。 はっきりと述べる「根拠にする」は、原因や結果を示すときに多く使われる言葉です。一方で「踏まえる」は、話し言葉や人に対して使うことが多いです。確かに、「踏まえる」は根拠にするの意味を持ちますが、実際に「根拠にする」と使うと、伝わってくるニュアンスが異なります。

「前提とする」

例文:これらの条件を前提とする 「前提とする」も「踏まえる」の類語のひとつです。前提は、「ある物事が成り立つためにあらかじめ満たされていなければならない条件のこと」を意味します。 「これらの条件がすべて満たされた結果」という意味を含む「前提とする」に対して、「これらの条件を考慮した結果」という意味を持つ「踏まえる」は「すべて満たす」と「考慮する」の部分でニュアンスの違いがあることがわかります。

「考慮する」

例文:この実験の結果を考慮すると、その結論に落ち着く 「考慮する」は「踏まえる」の意味としても紹介しました。「考慮」には「いろいろな要素を考え合わせること。思いめぐらすこと。考え。」という意味があります。字のごとく、「考え、思慮すること」なので、考え抜いた結果という意味を含みます。 「考慮する」は、「踏まえる」とはほぼ同じ意味を持ち、使われ方をします。セットで覚えておくと良いでしょう。

「加味する」

例文:参加者の意見を加味して、日程を決める 「加味」には、「あるものに、別の要素を付け加えること」という意味があります。この文では、ある程度決まっている日程の候補の条件に「参加者の意見も付け加えて」決定するということが述べられています。 「踏まえる」とはニュアンスが異なります。「踏まえる」の場合、参加者の意見「を」考慮するという意味になります。「加味する」の場合、参加者の意見「も」考慮するとなります。

「鑑みる」

例文:過去の事例に鑑みて、売上げアップが期待できそうだ 「鑑みる」には「手本に照らして考える。また、他とくらべあわせて考える」という意味があります。例文では「過去の事例と比べて考えると」という意味になります。 「考慮する」という意味の「踏まえる」とはまったく同じ意味ではないかと、間違いやすいのですが、前半部分の「照らして」「くらべあわせて」の意味が含まれる「鑑みる」とは使い分けを行う必要があります。

「踏まえる」の意味を理解し正しく使おう

「踏まえる」の意味を理解し正しく使おう

いかがでしたでしょうか。「踏まえる」の意味や使い方を正しく理解することはできたでしょうか。 「踏まえる」はビジネスシーンにおいて、よく使われる言葉です。結果を発言するとき、この言葉を使うことで、聞き手にとってわかりやすくなるため、多く使われます。 ぜひ、正しく理解して使いこなせるようになりましょう。

失敗を踏まえて改善する方法とコツを学ぼう

この記事で学んだことを「踏まえて」次のステップへ進みましょう。失敗を踏まえて改善する方法とコツを学んでいきます。 失敗は誰でもしてしまうことです。大切なことは、その失敗の後の行動です。その失敗から立ち直る方法、あせってから周りをしないように防ぐ方法を次の記事で学んでいきましょう。

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