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「滞りなく」の意味と使い方・例文5コ・「つつがなく」との違い

言葉の意味

皆さんは「滞りなく」という言葉を日常でよく耳にするでしょう。しかし、正しい意味や使い方をしている方は少ないのではないでしょうか。今回はそんな「滞りなく」の意味や使い方、類義語の紹介や実際にどのように使用するかなど、「滞りなく」に関して詳しくご紹介していきます。

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「滞りなく」の意味

「滞りなく」の意味

「滞りなく」とは、物事が遅れたりトラブルが起こったりせずスムーズに進むことを意味する言葉です。「停滞」「渋滞」「延滞料金」「滞納」などの言葉に「滞」が使われています。 「滞る」という文字に「うまく進まないこと」「さしさわりがあること」などの意味があります。「滞りなく」は、この差しさわりが無い、という意味ですので「物事の流れが止まることなくスムーズに進む」という意味になります。

「滞りなく」の使い方

「プロジェクトは滞りなく進んでいる。」「フェスティバルは滞りなく大盛況のまま終了した。」などのように、進行形、過去形で用いられることが多い言葉です。 また、「滞りなく」は、「状況を誰かに報告する」というシチュエーションで使われることが多いです。「滞りなく」が使われていると、報告を受けている側からすると、安心感を感じるような表現になります。

「滞りなく」をよく使う場面

「滞りなく」は主に冠婚葬祭などの催し物やイベントなどが何のアクシデントも遅れも無く、すみやかに進むことをあらわす際に使われることが多いです。 他にビジネス関係の文書など、基本的に改まった状況で使われる表現です。日常会話など、カジュアルな表現で使われることは一般的にはありません。冠婚葬祭に使われる際には「滞りなく行われた」など、式が終わった後の挨拶や感謝の言葉に過去形として使われます。

「結婚式」

結婚式の際に「滞りなく」は、どのように使用するのでしょうか。例文を踏まえてご紹介していきます。新郎のウエルカムスピーチや披露宴の友人や上司などのスピーチでの例を以下に示します。 ・「私たちは当式場で、さきほど滞りなく挙式いたしました」 ・「さきほど、このホテルのチャペルにおいて〇〇、〇〇ご両家のご婚儀が滞りなく行われましたことを、ここにご報告申し上げます」

「葬式」

葬儀の際に「滞りなく」は、どのように使用するのでしょうか。例文を踏まえてご紹介していきます。葬式も結婚式とならんで大事な行事ですから、「滞りなく」進行させたいものの1つです。 「滞りなく」は、以下のように葬儀を終えての挨拶に使うことが多いです。 ・「おかげさまで故〇〇の葬儀・告別式も滞りなく済ませる事ができました」 ・「お陰をもちまして、葬儀も滞りなく相済みました」

「イベント/プロジェクトの進行状況」

「滞りなく」は、イベントやプロジェクトの進行状況を報告する際にもよく用いられる言葉です。イベントやプロジェクトは、多くの人が関わり、「滞り」が発生すると多大な損害が発生することもあるため、「滞りなく」進行することが求められます。 イベントの場合、スケジュールとのズレがなく、予定どおりすべての行事が開催されているということになります。プロジェクトの場合は、納期に対する遅れがないことを意味します。

「予定/計画の進捗状況」

「滞りなく」は、多くの人が関わるものだけでなく、単に「予定」や「計画」に対しても使うことができる言葉です。ただし、この場合も予定や計画の進捗状況を上司などの誰か別の人に報告するというシチュエーションで使われることになります。 予定や計画に対して「滞りなく」を使う場合、「順調に進んでいる」ということを強調して伝えることになります。

「滞りなく」の例文5つ

それでは、「滞りなく」を用いた例文を5つ以下にご紹介しましょう。いずれも、過去形および完了形、または進行形であることがわかります。 「滞りなく」を使うことで、「予定どおり」「遅れやトラブルはなく」というニュアンスを強調して伝えることができます。

例文1「滞りなく終了した」

「イベントが滞りなく終了した」「議会は滞りなく終了した」というように、何かの催し物が終始スムーズに進み、終了したことを言い表すときに「滞りなく」を使うことができます。 動詞としては「終了した」という言葉だけですが、「滞りなく」を入れることで「始まりから終わりまでずっとスムーズだった」というニュアンスを含めることができます。

例文2「滞りなく済ませることができました」

「契約手続きを滞りなく済ませることができました」「お支払いを滞りなく済ませることができました」というように、何らかの動作をトラブルなく済ませることができたということを表現するときに「滞りなく」を使うことができます。 この例文で扱われる動作としては、事務手続きなどの比較的重要度の高いものが当てられます。それほど重大でないことについて使うと仰々しい感じが出てしまいますので、あまり適しません。

例文3「滞りなく開催された」

「大会は滞りなく開催された」「万博が滞りなく開催された」などのように、行事が何の問題もなく開催されたことを言い表すときに「滞りなく」を使うことができます。 「開催」という言葉は、大人数を動員する大規模な催し物に対して使う言葉です。従って「滞りなく」開催されることは比較的難しいことと言えます。「滞りなく開催された」という表現には安堵と誇らしげな気持ちが込められています。

例文4「万事滞りなく進んでいる」

「研究プロジェクトは万事滞りなく進んでいる」「教育課程は万事滞りなく進んでいる」のように、すべてうまくいっていることを言い表すときに「滞りなく」を使うことができます。 「万事」という言葉は、「すべてのこと」という意味です。「すべてうまく進んでいる」という進行形であることからもわかるように、ある程度の時間的長さをもった動作に使うことが多い表現となります。

例文5「滞りなく完了した」

「橋の建設は滞りなく完了した」「商品開発は滞りなく完了した」というように、問題なく計画どおり完了したということを言い表すときに「滞りなく」を使うことができます。 「完了」と「終了」のニュアンスの違いですが、「終了した」が単に「終わった」ことを表すのに対して「完了した」は「目標を達成した」「やり遂げた」という意味を含みます。「滞りなく完了した」は計画どおり目標をクリアした、という意味です。

「つつがなく」との使い分け

「滞りなく」と似た表現に「つつがなく」がありますが、「滞りなく」が単に「トラブルなくスムーズに」という意味なのに対して「つつがなく」は「起こる可能性のあったトラブルに見舞われずスムーズに」という意味です。 「つつがなく」は、「自分のようなそそっかしい人間ならミスをしてもいいところだか、運よく何事もなく」のように謙譲の意味で使います。他人に使うと、相手を甘く見ているようにとられるので注意しましょう。

「滞りなく」「つつがなく」の特別など、日本語には微妙な意味の違いがある言葉がたくさんあります。その意味の違いは些細でも、使い方を間違えると相手の心象を悪くしてしまうので注意が必要です。 特に、敬語表現は、何となく使っていて本当の意味がわからないという状態にある人が多いでしょうので、一度自分の敬語力を確かめる意味で勉強し直してみるのもいいでしょう。

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「滞りなく」の類語・言い換え表現

「滞りなく」の類語・言い換え表現

「滞りなく」と似た意味を持ち、言い換えに用いることのできる言葉を以下に紹介します。同じ言葉ばかりを繰り返し使うと、印象が悪く、語彙力の少なさが露呈してしまいます。多くの類語や言い換え表現をおさえておく方が良いでしょう。 「何事もなく」「トラブルに見舞われず」という意味の表現を5つ紹介します。どれも聞き馴染みのある言葉ではないでしょうか。

「首尾よく」

「首尾よく」という表現は、「最初から最後までてきぱきと」「万事滞りなく」という意味があります。「滞りなく」の言い換え表現にぴったりの言葉です。 「首尾」の「首」は漢字のとおり、「くび(頭)」、「尾」も漢字のとおり、「しっぽ」を意味します。頭からしっぽまで、つまり、最初から最後まで、という意味になります。ここに「よく」がつくことで「順調に」という表現になります。

「スムーズに」

「スムーズに」

「スムーズに」という言葉も「滞りなく」と同じ意味を持ちます。「スムーズ」は見てのとおりカタカナ語であり、語源は英語です。 英語の「smooth」は、物理的な「滑らかさ」や「摩擦のなさ」を表す意味が代表的です。日本語の「スムーズ」もおなじように「なめらか」「つるつるした」という意味もありますが、「ものごとが差し障りなく」という意味で使うことも多々あります。

「予定通りに」

「予定通りに」

「予定どおりに」という言葉も「滞りなく」と同じような意味を持ちます。「滞りなく」の用法の中の1つである「滞りなく進行している」と同じニュアンスです。 「予定どおり」は、文字のとおり、「予定に従って」「予定から外れずに」という言葉です。したがって、「滞りなく」が意味するところの「スケジュールのとおりに順調に」という意味で言い換えることができます。

「順調に」

「順調に」という言葉も「滞りなく」と同じように使うことができる言葉です。「順調に」のほうが日常生活でも用いることができるようなカジュアルな言葉となります。 「順調」の「順」は、「正しい方向で」「前進する向きで」というような意味がある漢字です。このことから、「順調」は「常に前に進むような調子で」ということになり、「滞りなく」の言い換えとして使うことができます。

「問題なく」

「問題なく」という表現は、「滞りなく」をよりカジュアルに、噛み砕いてわかりやすくした表現と言えます。日常生活でも頻繁に用いられる言葉です。 「滞り」が生じる原因はどこかに何らかの「問題」があるからに他なりません。この「問題」がないのだから、「滞りなく」事態は進んでいくことになります。

「滞りなく」の意味を理解して、正しく使おう

「滞りなく」の意味を理解して、正しく使おう

上記のように、「滞りなく」は幅広い場面で使うことのできる言葉です。さらに、フォーマルなニュアンスを含む言葉でもあるため、使うことでぐっと評価が高くなるでしょう。 ただし、「滞りなく」を使うときは、本当に何事もなく順調に、ものごとが進んでいるときに限られます。何でもかんでも使えばいいというわけではありませんので、口癖のように乱発するのは控えましょう。

上手な段取り方法を学ぼう

上手な段取り方法を学ぼう

「滞りなく」という言葉を使うためには、まずはものごとを順調に進めなければなりません。「滞りなく」という言葉の意味だけでなく、ものごとを「滞りなく」進める技術を学びましょう。 てきぱきと仕事をする能力は、生まれもった才能ではなく、生活をしていくうちに徐々に身に付く物です。些細なことを気にするところから始めましょう。

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