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「召し上がってください」の敬語表現と例文・意味や使い方

初回公開日:2017年05月29日

更新日:2020年05月30日

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敬語

「食べて」これを敬語で言うには何と書くのが良いのでしょうか。正しくは「召し上がってください」ですが場合によって難しく、迷ってしまうことも多いでしょう。そこで今回は「召し上がってください」の敬語表現について例文を交えご紹介します。

「召し上がってください」の「召し上がる」は何の尊敬語なのか?

ビジネスメールに限らず、 ・「お召し上がりください」 ・「どうぞ、召し上がってください」 という言い回しを耳にすることは、たくさんあるでしょう。この「召し上がってください」は「食べる」ことをイメージすることが多く、レストランでコーヒーや紅茶を出されて「お召し上がりください」と言われたら一瞬「あれ?」と違和感を覚えるかもしれませんが、この言い回しは正しいのです。

めし‐あが・る【召(し)上(が)る】 [動ラ五(四)]「食う」「飲む」の尊敬語。「何を―・りますか」

「召し上がる」は、「食べる」「飲む」の尊敬語です。ですので、自分より目上の人の行動に対して、使用します。自分で自分に「今日私が召し上がったケーキは」とは、使えません。 ・「社長は毎晩、奥様とワインを召し上がるのが楽しみだそうだ」 ・「先生は今、パフェを召し上がっている。」 などと使用します。そこから発展し、「食べてください」「飲んでください」と、目上の人にお願いするときに、「召し上がってください」となります。差し入れなどのときも、「どうぞみなさまで召し上がってください」と使用します。

「お召し上がりください」と「召し上がってください」の違いは?

「お召し上がりください」と「召し上がってください」、似ているようでなんとなく違うこの二つがどう違っているのか、解説していきます。

お召し上がりください

デパートやケーキ屋さんでお買い物をすると、こんなシールが貼ってあることが多いでしょう。 ・「生ものですので、本日中にお召し上がりください」 ・「開封後はお早めにお召し上がりください」 言葉を添えながら店員さんが手渡してくれることも増えています。「お召し上がりください」というこの言い回し、すっかり定着していますが、厳密にいえば「二重敬語になっている」という説があります。どういうことなのか、簡単に解説します。 「召し上がる」がそもそも「食べる」の尊敬語なので、これだけで十分に敬意や丁寧さを表しています。しかしそれでは「丁寧度・尊敬度が不足している」と感じた人たちがいたらしく、「召し上がる」に「お・~ください」という敬語を付け足しました。その結果、敬語+敬語で二重敬語になってしまったのです。 「正しい日本語」の本やビジネスマナーの世界では「二重敬語は間違った日本語」と言われていることが多いでしょう。「じゃあ、この言い回しは使えないのか」そんなことはなく使っても問題ありません。 理由は2つあり、1つ目は、「お・~ください」を、丁寧語だととらえる考え方です。この場合、「お・~ください」という言い回しは丁寧ではあるけれども敬意はないと考えます。その結果「尊敬語+丁寧語」になり、二重敬語ではなくなり、すっかりなじんだ「お召し上がりください」が堂々と使えます。

「二重敬語」とは?

一つの語について,同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」という。例 えば 「お読みになられる」は , ,「読む」を「お読みになる」と尊敬語にした上で,更 に尊敬語の「……れる」を加えたもので,二重敬語である。「二重敬語」は,一般に適切ではないとされている。ただし,語によっては,習慣 として定着しているものもある。

召し上がってください

では、さきほどの例文二つを、二重敬語をさけて表現してみます。 ・「生ものですので、本日中にお召し上がりください」→「生ものですので、本日中に召し上がってください」 ・「開封後はお早めにお召し上がりください」→「開封後はお早めに召し上がってください」 あまり違和感は感じないでしょう。本来なら、これで十分敬語になっているのですが、「召し上がってください」で止めるのが気になる場合は、「召し上がってくださいませ」とつければ、さらに丁寧な印象になります。 しかしそれでも人情として「召し上がる」に「お」をつけたくなるのです。「お・召し上がってください」→「お召し上がってください」となりますが、これでは少々日本語として不自然ですので、「お召し上がりください」に落ち着きます。 先ほども書きましたが、この言い回しはすっかり定着しています。これが、「お召し上がりください」が使えると説明した理由の、2つ目です。日本語の習わしとして、世間に習慣として定着しているものは、たとえ本来は誤用であっても例外として認められることがあります。「お召し上がりください」も、その1つになっています。

「召し上がってください」の適切な表現と避けるべき表現は?

「召し上がってください」適切な表現とは?

では、実際に差し入れをするときやメールに書くときに、どう表現すればいいのでしょうか?「みんなで食べてね!」と、友達や親しい相手以外に書くわけにはいきません。これを少し丁寧に言うなら、 「みなさんで、お食べください」 でしょう。これは、動詞に「お・~ください」という丁寧語をつけた形で、丁寧な語り口を必要とするときに使えます。しかし、あくまでも「丁寧語」であり、尊敬の意味はあまり感じられません。そのうえ、乱用するとくどい印象を与えてしまいますので注意が必要です。そこで登場するのが、「食べる」「飲む」に敬意を持たせた単語「召し上がる」です。 「みなさんで、召し上がってください」 これで、食べる行為をする相手をうまく立てることができました。日常生活で「召し上がってください」とは、なかなか言う機会がないでしょうが、これがすっと言えれば、相手を怒らせてしまうこともないでしょう。 こうスマートに文章が出てくればよいのですが、とくに敬語に不慣れなうちは妙な言い回しが次々と浮かんでしまうものです。正しい言い回しを覚えるのも大事ですが、「この言い回しはいけない」という表現を覚えてしまうのも一つの方法です。同時に「なぜいけないのか」も理解すれば、他の単語に置き換えて応用できることもあります。

避けるべき表現の例⑴「みなさんで頂かれてください」

「召し上がってください」より言いやすいため、つい口をついて出てしまう人もいるかもしれません。しかし「頂かれてください」と言ってしまうと、上司や相手の方が怪訝な顔をするかもしれません。「頂く」に受け身・可能・自発・尊敬の助動詞である「れる・られる」がついたものなので、尊敬語だと思って使っている人もいるでしょう。しかしここで問題なのは、「頂く」という単語です。

いただ・く [0] 【頂く・戴▽く】 ( 動カ五[四] ) ① 頭の上にのせてもつ。現代では比喩的な使い方が多い。 「白雪を-・いた山々」 「国王を国家元首に-・く国」 「頭(こうべ・かしら)に霜を-・く(=頭髪ガ白クナル)」 「星を-・いて帰る(=夜ニ帰ル)」 「 - ・きて角髪(みずら)の中に合へ巻かまくも/万葉集 4377」 ② 「もらう」の謙譲語。目上の人から金品をもらうことや恩恵となるような動作を受けることを,受け手を低めていう言い方。頂戴する。 「○○さんから辞典を-・く」 「『お代はいくら』 『五千円-・きます』」 ③ 「食べる」「飲む」の謙譲語・丁寧語。 「もう十分-・きました」 「お昼御飯はうちで-・いてきました」 ④ (補助動詞) ㋐ (「…て(で)いただく」の形で動詞の連用形を受けて)他人から恩恵となるような動作を受ける意を表す。 ⓐ その動作が動作者の意志に基づく場合。 「先生にもほめて-・きました」 「セーターを編んで-・く」 ⓑ その動作が受け手の意志に基づく場合。 「いやなら帰って-・こう」 「ゆっくりくつろいで-・きたい」 ㋑ (「お…いただく」の形で動詞の連用形,「御(ご)…いただく」の形でサ変動詞の語幹を受けて)他人にその動作をしてもらう意を表す。 ⓐ その動作が動作者の意志に基づく場合。 「わざわざお越し-・いて恐縮です」 「御心配-・きましたがもう元気になりました」 ⓑ その動作が受け手の意志に基づく場合。 「しばらくお待ち-・きます」 「この計画に御協力-・きたい」 ㋒ (「…させていただく」の形で)相手に自分がしようとする動作についての許しを願う謙譲表現。 「私が進行役をつとめさせて-・きます」 「ここでもう少し待たせて-・きたいのですが…」

出典: http://www.weblio.jp | いただ・く [0] 【頂く・戴▽く】 ( 動カ五[四] ) ① 頭の上にのせてもつ。現代では比喩的な使い方が多い。 「白雪を-・いた山々」 「国王を国家元首に-・く国」 「頭(こうべ・かしら)に霜を-・く(=頭髪ガ白クナル)」 「星を-・いて帰る(=夜ニ帰ル)」 「 - ・きて角髪(みずら)の中に合へ巻かまくも/万葉集 4377」 ② 「もらう」の謙譲語。目上の人から金品をもらうことや恩恵となるような動作を受けることを,受け手を低めていう言い方。頂戴する。 「○○さんから辞典を-・く」 「『お代はいくら』 『五千円-・きます』」 ③ 「食べる」「飲む」の謙譲語・丁寧語。 「もう十分-・きました」 「お昼御飯はうちで-・いてきました」 ④ (補助動詞) ㋐ (「…て(で)いただく」の形で動詞の連用形を受けて)他人から恩恵となるような動作を受ける意を表す。 ⓐ その動作が動作者の意志に基づく場合。 「先生にもほめて-・きました」 「セーターを編んで-・く」 ⓑ その動作が受け手の意志に基づく場合。 「いやなら帰って-・こう」 「ゆっくりくつろいで-・きたい」 ㋑ (「お…いただく」の形で動詞の連用形,「御(ご)…いただく」の形でサ変動詞の語幹を受けて)他人にその動作をしてもらう意を表す。 ⓐ その動作が動作者の意志に基づく場合。 「わざわざお越し-・いて恐縮です」 「御心配-・きましたがもう元気になりました」 ⓑ その動作が受け手の意志に基づく場合。 「しばらくお待ち-・きます」 「この計画に御協力-・きたい」 ㋒ (「…させていただく」の形で)相手に自分がしようとする動作についての許しを願う謙譲表現。 「私が進行役をつとめさせて-・きます」 「ここでもう少し待たせて-・きたいのですが…」

上でみたように、「頂く」は「食べる」「飲む」の謙譲語・丁寧語です。尊敬の意味は含まれていないので、目上の人に使うのは相応しくありません。 「わたしは先ほど、頂きました」 などと、自分のことを言うときに使用可能です。

避けるべき表現の例⑵「みなさんで食べられてください」

こちらも、「食べる」に受け身・可能・自発・尊敬の助動詞である「れる・られる」がついたものです。一見すると敬語・丁寧に言っているように聞こえますが、「食べる」には尊敬の意味はありませんので、敬語としては相応しくありません。また、「食べられて」という言い回しは、「食べることができる」という意味にとれてしまいます。 うっかりすると、「みなさん、食べられちゃってくださいね!」と伝えていることになってしまいますので、怪訝な顔をされるのも無理はないでしょう。

「召し上がってください」の例文

メールや手紙などで使える「召し上がってください」の例文を載せておきますので参考にしてみてください。 ・日本酒がお好きだと伺いましたので、 よろしければ奥様と召し上がってください。 ・職場の皆様で(ご家族の皆様で)お召し上がりください。 ・お口に合いますかどうかわかりませんが、どうぞ召し上がってください。 ・気持ちばかりのものですが、召し上がってください というようになります。適切に「召し上がってください」を使用しましょう。

意味を理解し「召し上がってください」を使用しましょう!

いかがでしたでしょうか。今回は「召し上がってください」の敬語表現を例文や意味などをご紹介してきました。ビジネスシーンに限らず、社会人にとって正しい言葉使いをすることは大切なことでしょう。しっかりと「召し上がってください」の意味を理解し、適切な使い方をしましょう。今回の記事が読者の皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。

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