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職務経歴書の特殊資格欄の書き方|資格がない場合の対処法

更新日:2024年09月12日

書類選考・ES

企業に応募する際には履歴書と職務経歴書を提出します。履歴書はフォーマットが決まっていますが、職務経歴書は自由なフォーマットで作成できますので特殊資格など自由にアピールできます。今回は職務経歴書の特に特殊資格の書き方のポイントを中心にまとめてみました。

特殊資格欄とは、特殊技能及び資格の略称です。履歴書にも資格を記入する欄はあります。しかし、履歴書と職務経歴書では、記載する資格の内容の書き方が異なります。職務経歴書の特殊資格欄に一般的な資格を記載してしまうとあまり良い印象を与えることが出来ません。職務経歴書に記載する資格は、応募しようとしている企業の業種や職種に役立つものに限定しましょう。

職務経歴書に書ける検定・資格の正式名称一覧

・簿記  日商簿記検定、全商簿記検定 ・秘書検  秘書技能検定 ・漢検  日本漢字能力検定 ・習字  毛筆書写検定 ・珠算  日本商工会議所珠算能力検定、全国珠算教育連盟珠算検定 ・MOUS  Microsoft Office Specialist ・初級シスアド  初級システムアドミニストレータ ・情報処理  基本情報技術者 ・英検  実用英語技能検定 検定、資格、免許など、全て正式名称で書きましょう。これらの級や段は、それぞれの検定名の後に付けます。「○○検定 1級 合格」などとなります。

特殊資格欄の書き方のポイント

1、シンプルに勘定書きにする 自信を持って話せるスキルや資格、使えるソフトなど、アピールになるものを箇条書きに書くのが一般的な書き方です。 2、「学習」や「自己啓発」への意欲をアピールする 継続的に学習や自己啓発をする意欲のある人材であることをアピールするために、資格やスキルを取得した年を記載するのは非常に効果的です。特に毎年取得しているように見せられるとベストです。毎年のように継続的にスキルや資格を取得しているとスキルアップに意欲的な人材で新人の時だけでなく現在も努力をしているという印象を持たれます。 3、応募する職種と関連性のないスキルや資格は書かない 特に異業種へのキャリアチェンジを希望する場合は注意が必要です。 例えば、金融業界から建設業界に転職する際に、「銀行業務検定試験」「証券外務員」といった金融関係の資格やスキルを書いてもアピールにはなりません。むしろ、英会話や簿記など、どの業界でも共通して活用できるスキルを記載した方が良いでしょう。

特殊資格欄に書かないほうが良い資格

武道に関する資格は、警備員や警察官などの特殊な職業以外は特殊資格欄に記入しません。 書道、茶道なども同様です。これらをアピールしたい場合は、特殊資格欄ではなく特技欄に初段以上のもののみ記入します。 古い資格については注意が必要です。語学系の資格はスキルダウンを防ぐために継続的に語学力を磨く必要がありますし、技術系、IT系の資格は技術進歩に伴って常に新しい知識を吸収する必要があります。古い資格はかえってそこでスキルアップがとまってしまっている印象を持たれかねません。また資格が失効している場合もありますので、10年以上前に取得した資格を書く場合は、現在も有効かどうか調べてから書きましょう。 特殊資格欄に業務に関連のない資格を記入したことで、希望とは違う部署に配属されることもありますので注意しましょう。また、「簿記」「フードコーディネーター」「フォークリフト免許」というように、一貫性のない資格を列記すると”資格マニア”と受け取られることがあります。このような場合は、応募する業種・職種に関連する資格を取捨選択して記入して一貫性を持たせる書き方にすることが大切です。 ただし、新しいことに積極的にチャレンジする意志の表れということで自己PRでアピールするのも一つの方法です。特殊資格の書き方ひとつで大きく印象が変わりますので、応募先企業と自分に合った書き方を心がけましょう。

TOEICの特殊資格欄への書き方

TOEICはTest of English for International Communicationの略で、「国際コミュニケーションのための英語力測定試験」を表します。TOEICは資格ではありませんが、スキルを示す素材として特殊資格欄によく記載されます。企業側からも認知度が高く、英語力アピールにも繋がるのですが、注意したいのが所持しているスコア(点数)です。 一般的には、ビジネスで活用できると判断されるのは、600点以上、国際色の強い外資系企業で求められるスコアは700点以上といわれています。受ける企業にもよりますが、業務で英語を多用する企業の場合は500点台以下のスコアを書いてしまうと「あまり英語力のない人」とみなされ、かえってイメージダウンになりかねません。明記を義務付けられている場合以外は特殊資格欄に書かないほうがよいでしょう。 ただし、英語力を特に必要としない企業の場合は、基礎語学力を証明するといった意味で500点以上であれば十分に意味のある数字でマイナスイメージにはつながることはありません。TOEICやTOEFLなどは、自分の点数を特殊資格欄に書くべきかどうかの判断は企業によって変えるとよいでしょう。 また、TOEICのスコアが記載された公式認定証が再発行されるのは、最終受験日から2年以内と定められています。基本的に取得スコアは無効になることはありませんが、「TOEICのスコア=2年以内に取得したものを書く」ととらえておきましょう。TOEICのほかに、TOEFLやIELTS、中国語検定や漢語水平考試(HSK)などの語学力を測る試験の多くは、公式認定証の再発行に期限を設けているので注意が必要です。 例外として、過去の取得スコアが非常に高い場合、例えば850点以上のスコアは、たとえ2年以上前のスコアであっても基礎学力の高さを示せる自信を持って示せるものですので記載してもよいでしょう。

書ける資格がない場合の対処法

職務経験が豊富にあっても、取得した資格の数が少ないという人もいます。資格は多く取得していればよいというものではないので、少ないからと言って直ちに不利な扱いを受けるわけではありません。特定の資格が応募条件いなっている企業を除き、資格をもっていなかったり、持っている数が少なかったりするだけで不採用になることはありません。 また、履歴書の資格欄は公的な資格しか書くことが出来ませんが、職務経歴書の特殊資格欄は、公的な資格以外も書くことは可能です。パソコンスキルや英会話等、スキルアップのために各種の講座やスクールに通っている、通信教育を受けているという場合も特殊資格欄に書くことが出来ます。向上心や、能力開発の努力を怠らないというアピールをしましょう。資格・免許はなくても、技術や技能があるという場合は「パソコン(Word,Excel)実務で操作可能」などと書くことも可能です。実務経験もあるのならその年数も付記してアピールしましょう。 職務経歴書の特殊資格欄は、空欄が一番よくありません。資格が場合は記入しようにも書けませんが、空欄なだけでは向上心のない人だと思われてしまいます。そんなときは「○○資格の勉強中」と書いてみましょう。もちろん嘘はいけませんので、自分の得意な範囲で、またこれから本当に勉強しようと思っているものを記載しましょう。

書ける資格が少なくても工夫して書き上げよう

履歴書と職務経歴書に、それぞれ資格を記入することが出来ますが、同じ内容を記入するわけではありません。一般的な資格は履歴書に記入しますが、職務経歴書の特殊資格欄には応募する企業に役立つものに限定するのが基本的な書き方になります。もし資格がない場合、少ない場合でも書き方を工夫してスキルアップに向けての向上心や努力を怠らない姿勢をアピールしましょう。

初回公開日:2017年05月19日

記載されている内容は2017年05月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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