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更新日:2024年09月28日
読書好きが高じて図書館での勤務を希望する人は多くいますが、実際に職にしているという人はそう多くありません。どのような志望動機を持って選考に臨むかで悩む人もいることでしょう。今回は、図書館の志望動機の書き方を例文と一緒にご紹介します。
目次
面接カードでは、外国語能力、学生時代の研究内容、関心のあるニュース、長所・短所、趣味、志望動機、自己PRなどの記入を求められます。学生時代の研究や長所・短所、趣味などは一般的な履歴書と同様に記入できますが、関心のあるニュース、志望動機などは志望先に合わせて記入する必要があります。
「若者の活字離れです。大学生のうち、1年に1冊も本を読まない人が3割に満たないという調査もあり、学問に励むはずの学生が本を読まないという状況を危惧しています。読書は習慣による部分もあり、幼年期からの教育の改善が必要だと考えています。幼年期の活字教育を担う立場としての図書館の存在は大きく、今後はより地域社会との連携を強めていくべきだと考えています。」 ここで大切なのは、図書館と関係のあるニュースに関心があることをアピールすることです。図書館での勤務を希望する以上、図書館が置かれている状況に敏感である必要があります。この例の他にも、図書館が公共施設であるという点を重視し、自治体の財政案に興味があると書くのもいいでしょう。
「若年層の読書離れに歯止めをかけるために、幼年期からの読書教育に取り組みたいと考え、貴館での勤務を志望しました。活字離れが叫ばれて久しいですが、改善には至っていないのが現状です。そこで、根本解決のために地域との関わりが深い貴館での勤務を通し、幼年期からの読書の習慣づけを測ることで現状の改善を目指したいと考えています。」 志望動機には、以下の点を盛り込むことを心がけましょう。 1. 志望した理由(結論) 2. その志望理由になぜ行き着いたか(きっかけ) 3. なぜその館での勤務を希望するのか(館への理解) まずは結論である「志望理由」から述べましょう。そしてその理由に至ったきっかけを述べますが、この点を「関心のあるニュース」や「自己PR」と絡め、一貫性を出すように意識しましょう。そして、その図書館が地域でどんな立ち位置なのか、どんなあり方を求められているかへの理解もアピールできるとより説得力のある志望動機になります。 図書館関係の求人に応募しようと志望動機を考えている方は、就職や転職のプロでもあるキャリアアドバイザーに志望動機を添削してもらうといいでしょう。しっかりとプロの目線で的確なアドバイスをもらうことができます。
面接の時には上記の面接カードを元に質問されます。学生時代に取り組んだことについての記入欄があればそのことについて、自己PRで自分の能力について記入してあればそれを身につけるまでのエピソードやその過程で大変だったことなどです。 また、その他に図書館業務に関する質問もされるでしょう。図書館での仕事で活かせる能力はあるか、図書館の現状を変えるためにはどんな策があるか、図書館サービスの向上のためにどんな取り組みをしたいかなどです。 面接カードで記入したことに加え図書館らしい質問がくることがほとんどですが、それに答える際大切なのは「一貫性」と「図書館業務への理解度」です。一貫性については、例えば面接カードでは「活字離れに興味がある」と書いてあるのに面接では「郷土文学に興味がある」と答えていては、軸がぶれていると思われてしまいます。そうならないように、自分の志望理由と面接時の言葉にブレが生じないようにしましょう。 そしてもう一つの図書館業務への理解は、図書館という公共施設で働くことをしっかりと実感できているかをアピールしなければならないということです。税金で運営されている施設で働く以上、地域住民のニーズに答えていく必要もあります。サービス精神と専門性両方が必要とされることを理解していると伝えられるように気をつけましょう。
司書の場合、単に貸し出し業務に携わるだけでなく、蔵書管理なども大切な業務になります。そこで、それまでの経験で得た知識を活かせることや、そういった知識を得るために継続した努力ができる性質を活かしたいという志望理由を書くことで専門性の高い業務に携わりたいと伝えることができます。また、人と関わるシーンが多いことも図書館司書の特徴ですので、知識面でのアピールに加えコミュニケーション能力を強調することも有効です。
図書館の事務の場合、一般的な事務職員とは違い来館者対応も業務に含まれる場合が多くあります。通常の事務作業を想定している人はイメージとの違いで混乱しないように、求人票に書かれている内容をチェックしたり面接時の質問で疑問を解消しておくようにしましょう。志望動機を書く際にも、この点に注意してください。来館者との接触があることでやりがいを感じるから、コミュニケーションが得意でかつ事務的な作業も得意であるからなど自分の長所と業務内容がマッチすることを表現できると良いでしょう。
図書館では様々な雇用形態での採用が行われています。ここでは、雇用形態別の志望動機例を挙げていきますので参考にしてみてください。
大学で図書館司書の資格取得を目指しており、将来はこの資格を活かして働きたいと考えています。大学で学んでいることを活かしながらできるアルバイトを探しており、貴館の募集を見つけ応募いたしました。地域の方々との交流が多い貴館でのアルバイトを通して、自身のスキルアップを目指すとともに来館者のニーズを汲んだ対応ができるよう努めたいと考えています。
記載されている内容は2017年05月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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