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未経験者が船員になるためには?未経験者が船員になった実例

初回公開日:2017年05月07日

更新日:2020年06月11日

記載されている内容は2017年05月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

転職事情

船員として働く、となると「難しそう」「未経験じゃ無理」と思うかもしれません。しかし、実際はそこまで遠くもなく、かといって簡単な道のりでもありません。今回はそんな船で働くにはどうすればいいのか、未経験でも船員になれるのかを、仕事の魅力と共に紹介していきます。

船を使ったお仕事

船を使ったお仕事でイメージが付きやすいのは「運ぶ」お仕事ですが、一言に運ぶと言っても、運ぶ場所や運ぶ物や人、何の為に運ぶかなどでその仕事や船の種類は大きく変わります。今回は大きく三つに分けて紹介いたします。

  1. 外航海運
  2. 内航海運
  3. 国内旅客船

船員のお仕事

船では、船の最高責任者である船長のもとに、次のような部門が分担して仕事をしています。 1.甲板部 : 操船(船をあやつること)から貨物の積みおろしなど。 2.機関部 : エンジンやボイラーなどの運転や整備、燃料の補給など。 3.無線部 : 陸上や他の船舶との通信など。 4.事務部 : 出入港手続き、船内での調理、客船などでの乗客へのサービス。

職員(オフィサー)

船長、機関長、航海士、機関士などをさします。部員は職員の同行、指揮の下、部員として船に乗れますが、職員として船に乗るには「海技士資格」(海技免状ともいう)が必要になります。

  1. 船長
  2. 航海士
  3. 機関長
  4. 機関士
  5. 通信士

部員(クルー)

職員の補助をするのが部員(クルー)の仕事で、甲板員、機関員、事務部員などがそれにあたります。彼らは海技士資格を持たずして船に乗れますが、搭乗には職員の同行、許可が必須となります。

  1. 甲板部
  2. 機関部
  3. 事務部

船員になるためには

海技士資格(海技免状)を取得するには

未経験者は船員になれるのか?

ここまでの話を見た皆様は「船乗りは学生の頃から知識と経験を積んで、ようやくなれる職業」「未経験には無縁の職業」とお思いになったかと思います。事実、その方が良いのでしょう。しかし、方法はそれだけではなく、意外と多いようです。ここでは船に乗った事がなくとも、専門の学校に通ったことがなくとも、サラリーマンでも船員にはなれます。では、今回は内航船員での仕事を例にご紹介したいと思います。

20代のサラリーマンが未経験から船員、職員(オフィサー)に

まだ20歳代なら海上技術短期大学校が近道である、そう話すのは20代で船員になった元サラリーマンです。彼は岩手県宮古市に国立宮古海上技術短期大学校に通ったそうですが、他には静岡県静岡市に国立清水海上技術短期大学校などがあります。愛媛県今治市に国立波方海上技術短期大学校があり、どれも国立なので授業料も安く、寮も完備されています。 また、海上技術短大には毎年何人か社会人経験者や大学既卒者が入学してくるようです。入学時の同級生は18歳、19歳が大半ですが20歳代の新入生も普通にいるようです。海技短大に2年間在学することで4級海技士(航海および機関の両方)の受験資格が得られ、さらに筆記試験が免除されます。 2年間在学中の2年生時に航海訓練所による9か月の乗船実習を終了することで航海及び機関両方の乗船履歴を満たす事になります。海技短大卒業時に海技試験(口述試験)に合格すれば晴れて4級海技士(航海及び機関)の海技免状取得となります。当然、船の免許(海技免状)は通常筆記試験合格後に試験官と対面して行う口述試験に合格する必要があります。そして所定の乗船履歴も必要になります。小型船舶の免許(ボート免許)と大型船の免許である「海技免状」は全くの別物です。

30代、40代じゃ、今更?

しかし、海技短大に行くとなると2年間は無収入。確実に船員になれると言われても現在の職を辞めて2年の学生生活はキツイ。それに年齢も30歳代、40歳代と言う方には、民間型船員養成所「尾道海技学院」をオススメします。 海技免状の下位資格の6級海技士ですが未経験、無資格とは大違いです。広島県尾道市にある本校で座学と実習を重ね、民間の貨物船やタンカーに乗船し乗船訓練です。修了後に6ヵ月の乗船履歴を積むことで、6級海技士の航海・機関のどちらかが取得できます。 ※在学中に海技免状が取得出来る訳ではないので注意。実際に取得できるのは卒業後に海運会社に就職して6ヶ月の乗船履歴(実務経験)を積んでからになります。 また、数は少ないですが海運会社によっては無資格未経験でも雇ってくれるところがあり、有資格者の元、無資格者でも船舶の乗組員にはなれます。航海士の部下として働く甲板部員で、機関士の部下として働く機関部員です。 無資格未経験者は部員からスタートです。料理担当の事務部員は司厨部員で、部員(クルー)になるのには、知識も、経験も、必要ありません。必要あるとすれば、無資格でも、未経験でもやってやるという熱意でしょう。 未経験でもやってみたい・やってやるという熱意がある方は、転職エージェントを活用するといいでしょう。あなたが希望する職種の仕事を紹介してくれますし、しっかりと内定をもらえる術を教えてくれます。

海のハローワーク

未経験で船員の求人を探す、求職登録をするには国土交通省の機関「運輸局」にお世話になる必要があります。ここは海のハローワークと呼ばれており、ここで多くの未経験者が船員になりました。

お住まいの地域で一番近くの運輸局を探していただければ、求職登録ができ、この他に海事事務所を置く「運輸支局※」でも求職登録が出来ます。運輸局が遠いなら運輸支局を探してみましょう。支局内に海事事務所があるなら求職登録できます。また、最近では未経験者相談可能な求人も増えていて、船員求人情報ネット「JOBS for SEAMEN」にて多くの求人が載せられています。

※運輸支局には自動車登録関係をメインに取扱い、海事関係は取り扱っていない所もあるので注意してください。

未経験者でも出来ることがたくさんある

内航海運に留まらずですが、この業界はもう何年も前から人不足に悩まされています。以前は漁船乗組員(漁師)から転職してきたり海事系学校の新卒者(海上技術学校、海上技術短期大学校、水産高校など)で賄ってきましたが追い付かなくなってきたました。 年齢構成も完全な逆ピラミッド型で若者が少なく過半数が50歳代以上。新卒で入った船員の離職率の高さも問題となり、後継が危ぶまれています。 ですので、「興味はあっても未経験だから」「力になりたいけど未経験じゃ」そう思った方は踏み出してみましょう。大事なのはやってみたその一歩です。そのたった一歩が、海で働く人たちの助けになるかもしれません。 未経験者でも挑戦できる仕事に転職できる方法は、転職エージェントを利用することです。しっかりと経験を積んできたプロのキャリアアドバイザーがあなたが希望する条件の企業を紹介してくれます。

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