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結婚歴は履歴書に書くべき?結婚歴を書く際の書き方と例文

更新日:2024年01月24日

書類選考・ES

結婚や就職は、人生おいて大きな出来事です。就職や再就職、転職などの際に書く履歴書は、そのような人生を書いてくことになります。履歴書の書き方によっては結婚や離婚、結婚予定が、採用の合否を左右することもあるのでしょうか。履歴書の書き方を確認していきましょう。

離婚を経験している場合

結婚に関しては、喜ばしいことではありませんが、離婚をする可能性もあります。どこかへ就職したいと思っているときに、すでに離婚を経験している状態であることも十分あり得るでしょう。離婚を経験している場合にも、結婚と同様、履歴書にはそのような記載をする場所はありませんし、あえて離婚について詳しい説明を面接の際にする必要もありません。 ただし、配偶者の有無や、扶養家族に関して記載する履歴書の形式もありますので、そのような場合には、正確な情報を書く必要があります。

離婚歴があり、就職をしたい人の例

「私には、二人の子供がおり、二人とも扶養家族ですが、すでに離婚をしています。現在就職活動中ですが、履歴書には、離婚歴や扶養家族について書かなければならないでしょうか。もしくは、就職を希望する企業へ伝えなければならないでしょうか。」 (元)夫とすでに離婚しており、子供を扶養家族として抱えながら生活している。このようなケースも十分考えられるでしょう。このような場合も、離婚歴があるかどうか。 つまり、過去のプライベートな人間関係・婚姻関係については、履歴書に記載する必要はありません。 履歴書に記載する必要があるのは、「配偶者の有無」や「扶養家族の有無」などです。(履歴書のフォーマットによって異なります。)そのため、現在の状態については、正確な情報を書く必要はあります。面接時にも、特に触れられることはありません。 ただし、扶養家族を抱えている、特に子供が小さい場合や、なにか持病があるなどといった場合、残業が難しかったり、定期的または緊急時に、勤務時間の調整が必要になるかもしれません。そのような事情がある場合は、履歴書に書く必要はありませんが、面接時に事情を説明し、担当者と事前に相談しておいたほうが賢明でしょう。

離婚履歴は就職に不利?

結婚している、結婚する予定、などは、喜ばしいことですが、離婚は当然のことながら、喜ばしいことではありませんし、どちらかというとネガティブな印象です。履歴書に離婚歴を書く必要はありませんが、離婚をしていることを簡単に伝える機会はあるかもしれません。 プライベートなことなので、離婚についてそれ以上尋ねられることはありませんが、就職するにあたり、不利になることはあるのでしょうか。 面接でチェックされるのは、その人の基本的なマナーや常識、学歴、職歴に加え、どのような姿勢で仕事に取り組もうとしてくれるかです。 したがって、離婚という喜ばしくない情報ではあるのものの、これから仕事をがんばりたいという気持ちを伝えることができれば、不利になるようなことは一切ありません。扶養する子供などがいる場合は、家族ためにしっかり働きたいという姿勢が評価されることもあるでしょう。 離婚はネガティブな情報ですが、その事実を伝えることや、知られることに、抵抗を感じる必要は一切ありません。自立をするため、家族を支えるために、しっかり考えている、やる気があることを伝えることに重点をおきましょう。

結婚退職をした場合の履歴書への書き方

結婚していることや、離婚したことを履歴書に書く必要はありませんが、過去にどこで働いていて、いつ辞めたのか、などの情報は、履歴書のメインになる情報なので、書く必要があります。その退職理由が結婚によるものだった場合、履歴書にはどのように書くのがふさわしいのでしょうか。

基本的には「一身上の都合」でOK

退職理由にはさまざまなものがあるでしょう。契約社員などの場合、契約の更新がされず、期間が切れた場合や、残念ながらリストラにあってしまったり、会社が倒産してしまったりということもあるでしょう。 退職理由は偽ることはできませんので、上記のような理由であれば、「契約期間満了ににより退職」や、「会社都合により退職」といった書き方をします。その他、何らかの理由で退職届を提出し、仕事を辞めた場合は、「一身上の都合により退職」という書き方になります。 もし、結婚を機に退職する場合も、退職届を出して提出しますので、履歴書には、「一身上の都合の都合により退職」と書きます。

結婚退職を履歴書に書いたほうが良い場合

履歴書の学歴・職歴欄は、それほどスペースがあるわけではありませんので、先述した通り、結婚を機に退職した場合は、「一身上の都合により退職」でかまいませんが、もし、ブランクが長いようであれば、結婚していたことなどを記載したほうが、面接で「どのような人物か」を知ってもらう手がかりになることはあります。 ブランクがある=半年以上、と考えておきましょう。以前仕事をしていて、退職してから半年以上たって、職場に復帰したり、新たに仕事を始める場合は、このブランクありと考えておきましょう。このような場合、「この半年間一体どう過ごしていたのだろう? なぜ仕事をしていなかったのだろう?」という疑問を持たれる可能性もあります。 結婚をして、退職し、専業主婦として生活していた、などという理由があれば、採用担当者も「なるほど」と思えるので、自分を知ってもらう手がかりになります。専業主婦というだけでなく、妊娠、出産、子育てなどを経ていれば、さらに長期間、時間の経過があるでしょうから、その旨を少し書いておくとよいでしょう。

結婚後ブランクがある場合の履歴書記入例

職歴 H25年4月 株式会社A会社入社 ○○部署に配属(詳細別紙) H27年12月 一身上の都合により退社(結婚の為) H27年12月~H29年5月 専業主婦として従事 現在に至る このように、結婚を機に退職した場合は、「一身上の都合により退社」で基本的にはかまいませんが、半年以上のブランクがある場合は、(結婚のため)や、「専業主婦」であったことを記載しておくと、わざわざ説明をしなくても、面接の際に経歴を理解してもらいやすくなります。 また、学歴・職歴欄だけでは書ききれない、詳細な情報があれば、別紙の職務履歴書に書くことができます。どのような会社で、配属されていた部署はどのような仕事をしていて、自分はどのような担当であったのか。職場によって、担当が数カ月単位で変わる場合もあるかもしれません。 このような詳細なキャリアもアピールすることで好印象をもってもらうようにしましょう。専業主婦も立派な職業ですから、合わせて記載し、まじめに取り組む姿勢をアピールすることができるでしょう。

その他履歴書に退職理由を書いたほうが良いケース

結婚をしていてブランクが長い、という場合以外にも、退職理由を記載したほうがよいケースもあります。面接や採用というのは、担当者に「しっかりまじめに働いてくれそう」「安定して長期間従事してくれそう」という判断をしてもらわなければなりません。 その上で、マイナスとなる材料は、極力避けたいものです。退職した事実だけでは、事情が伝わらないことは、履歴書に退職理由をしっかり記載していた方がよい場合もあります。

転職回数が多いが多い場合

短期期間の間に、何度も退職をし、就職をし、退職をし、ということを繰り返していると、あまり心象はよくありません。当然のことながら、「なぜ退職と就職を繰り返しているのだろうか?なにか問題があるのではないだろうか?」と思われるのが普通です。 基準としては、「20代のうちに3回以上転職をしている」というケースは、短期間のうちに何度も転職をしているとみなされます。採用される側は、「自分のことで精いっぱい、自分が採用されるかどうか」という方が多いかと思われますが、採用する企業は、採用のたびに費用が必要です。 新卒1人を採用する場合、約50~200万。中途採用では約20~100万円が必要で、その他求人広告料金や、入社後に必要な備品、設備などのコストもかかります。このような経費の上で、採用担当者は人材を見極めなければなりませんので、短期間に何度も転職を繰り返しているようであれば、「またすぐ辞めるのでは?」と心配になってしまいます。 退職した理由が、退職届を提出した場合の、「一身上の都合により」だとしても、真っ当な理由があって退職せざるを得なかったなど、記載しておくほうがよいでしょう。

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初回公開日:2017年04月15日

記載されている内容は2017年04月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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