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「専任」とは・「専従」との違い・拘束力や責任の違いとは

更新日:2024年07月22日

言葉の意味・例文

「専任」「専従」「兼任」、3つの言葉をテーマに、それぞれの言葉の意味をご紹介しています。また、意味を元に、「専任」「専従」「兼任」の言葉が持つニュアンスや使い分けについて、考察もしていますので、ぜひ目を通してみて下さい。

ポイント3:専任は他の仕事と兼任できるのか

ポイント3に「専任」は他の仕事と兼任できるのかという点があります。 本来の意味合いでは「ある一つの仕事だけを担当すること」となりますので、他の仕事を兼任することは不自然であると言えるでしょう。 しかし、医療現場などでは「専任」は他の仕事と兼任できるとされている場合があります。そのため言葉が使われる環境・現場によって注意や確認が必要です。

ポイント4:専従は他の仕事と兼任できるのか

「専従」は他の仕事と兼任できるのかという点ですが、こちらも「専任」と同様に一つの仕事を受け持つ意味がありますので、他の仕事を兼任できるのは、言葉の意味合いからすると不自然です。 ただし、医療現場などで使われる場合、「専従」は「その仕事以外できない」と明確にされていることがあります。そのため、環境や現場によっては「専従」は「専任」よりも拘束力が強いことがわかります。

ポイント5:契約に際する注意事項

最後の五つめポイントとして、契約に際する注意事項があります。 何かしらの契約の際に「専任〇〇契約」を結んだ場合、他と重複して契約を結ぶことが「専任〇〇契約」の条件違反となっている場合があります。この条件違反に対し、違約金などを請求されることもあります。 したがって、契約を結ぶ際には、「専任」や「専従」の文字を見逃すことがないよう、細心の注意と確認が必要です。

「専任」などのように、日常ではあまり使うことはないものの、ビジネスシーンではよく目や耳にする言葉=ビジネス用語はたくさんあります。実際にメールや文章を見た際に、馴染みのないビジネス用語が出てきた時、お手元に一冊用語辞典があれば、とても役に立ちます。 「知っているようで知らない ビジネス用語辞典」は、ビジネス用語を数多くまとめ、意味はもちろん、語源や由来、関連語までわかる一冊になっています。

医療の世界における専任の役割

次に医療の世界における「専任」・「専従」の役割について見ていきましょう。 「専任」と「専従」はともに「一つの任務・仕事をこなす」といった意味合いがありますが、医療の世界ではそのままの解釈では間違いとなってしまうケースがあります。また、それぞれの医療現場によっても、「専任」と「専従」解釈が少しずつ異なっている場合もありますので、併せて注意と確認が必要です。

専任の役割とは

引用先より、「専任」はその業務を「専ら担当している」必要があるものの、そのほかの業務の「兼任」は可となっています。 ただし、「専任」している業務に対する就業時間などに、就業時間の〇割以上、業務に従事している、などといった条件が付けられている場合もあります。

専任:当該療法の実施を専ら担当していることをいう。この場合において、「専ら担当している」とは、担当者となっていればよいものとし、その他診療を兼任していても差し支えないものとする。ただし、その就業時間の少なくとも5割以上、当該療法に従事している必要があるもの。

専従の役割とは

引用先より、「専従」の役割としては、その業務に「専ら従事している」かつ「その就業時間の少なくとも8割以上、業務に従事している」と定義されています。 引用先では「その就業時間の少なくとも8割以上、当該療法に従事している」とありますが、実際の医療現場では「専従」は兼任不可とされている場合も多いでしょう。

専従:当該療法の実施日において、当該療法に専ら従事していることをいう。この場合において、「専ら従事している」とは、その就業時間の少なくとも8割以上、当該療法に従事している必要があるもの

専任と専従の違いを理解する

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初回公開日:2016年11月26日

記載されている内容は2016年11月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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