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進退伺いの意味と書き方の文例|文章や上手な言い回し・マナー

更新日:2024年08月22日

言葉の意味・例文

みなさんは「進退伺い」という単語を耳にしたことはありますか?普段あまり使用しない言葉なので、知らない方も多いかと思います。後退伺いでは、それに関してのマナーや書き方が存在しています。今回は、進退伺いを軸に解説していきたいと思います。

進退伺いには、トラブルの内容、そのトラブルの責任が自分にあること、自分の進退について会社の判断を仰ぐことなどを書きます。 初めて進退伺いを書く人は、独特の内容に戸惑うようですが、要点を簡潔に書くだけなので、それほど難しい文書ではありません。

進退伺いの文例① 部下が顧客情報を漏洩してしまった

平成○年○月○日 □□□□株式会社 代表取締役社長 □□□□殿 営業部 ▲▲▲▲ 進退伺  平成〇年〇月〇日に営業部の●●●●が引き起こした顧客情報漏洩問題は、監督責任者である私の不手際によるものです。会社の社会的信用を著しく損ない、お客さまにも多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。つきましては、いかなる処分もお受けする所存でございますので、今後の進退についてご指示を仰ぎたく、お願い申し上げます。 以上

進退伺いの文例② 部下が不祥事を起こしてしまった

平成○年○月○日 □□□□株式会社 代表取締役社長 □□□□殿 営業部 ▲▲▲▲ 進退伺  このたび発覚した営業部●●●●の横領につきましては、小職の上司としての監督不行き届きによるものと反省しております。会社に甚大な被害を与え、社会的信頼を損ない、多くのお客様にご迷惑や不安感を与えてしまったことを深くお詫び申し上げる次第です。つきましては、ここに辞表を同封し、今後の進退についてご指示をお待ち申し上げる次第です。 以上

5.自分で進退伺いを書くには?

進退伺いは、要点をおさえて簡潔に書くことが大切。 詳しいトラブルの内容や、謝罪文を長々と書く必要はありません。 通常は、進退伺いと同時に提出される始末書に、トラブルの詳細が書いてあるからです。 ①提出年月日を右上に書きます ②提出する相手の役職と氏名を左上に書きます ③自分の役職と氏名を左につめて書きます ④進退伺(タイトル) ②の提出する相手は、自分の上司か、その会社の社長となる場合が多いようです。 ここまではすらすら書けるのですが、多くの人が悩むのは本文です。

本文は簡潔に、要点だけを書く

本文に書くことは次の通りです。 進退伺いを書くほどのトラブルを抱えてしまうと、気が重かったり気が動転したりですが、要点をおさえて書くだけで完成します。 ⑤トラブルの要点と、自分に責任があること トラブルの起きた日にちが明確な時は、年月日から書き始めます。  「平成○年○月○日に起きた労災事故は、上司である小職の監督不行き届きによるものです」 年月日が明確でない場合は、「このたびの・・・」などから書き始めます。  「このたびの営業部●●●●が起こした不祥事は・・・」 ⑥トラブルの結果と謝罪 トラブルの結果、どんなことが起きたかと、謝罪を書きます。  「会社に著しい損害を与え、お客さまにもご迷惑をおかけしたこと、深く反省いたしております」 ⑦会社に自分の処分をまかせること 自分が責任をとること、会社に退職するかどうか判断を仰ぐことを書きます。  「いかなる処分も謹んでお受けいたしますので、今後の進退についてご指示を仰ぎたく、お願い申し上げます」  「つきましては辞表を同封し、今後の進退についてご指示をお待ち申し上げます」 ここまでを書いたら、「以上」と書いて、完成です。

6.進退伺いを書いたら、退職になる?

進退伺いを提出すると、それを書いた社員が退職になるかどうかは、会社の判断になります。 懲戒解雇となって退職手続きを行うこともあれば、上司に責任はないと判断されて、まったくなんの処分も行われないこともあるのです。 ただし、懲戒解雇で退職した場合、その後「自己都合の退職」として扱われることになります。 進退伺いを提出したからといって、退職になるとは限りませんが、退職になった場合は「会社都合の退職」とはならないのです。 進退伺いは書くのが難しい文書ではありませんが、そのあたりを考えたうえで提出した方がよさそうです。

進退伺いは慎重に

いかがでしょうか? 今回は進退伺いについて解説していきました。 本記事が皆様の役に立てれば幸いです。

初回公開日:2017年04月01日

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