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間違いも多い「感謝に堪えません」の意味・使い方・例文

更新日:2024年07月26日

言葉の意味・例文

ビジネスで使う表記として、「感謝に堪えません」という表記があります。これはいったいどういった意味なのでしょうか?また、「感謝に堪えません」とはどういった場面で使われるもので、ビジネス上で使う場合の文例にはどんなものがあるのかをみていきたいと思います。

感謝に堪えませんの意味とは?

ビジネス文書でよく目にする「感謝に堪えません」とはいったいどんな意味でしょうか。 まず、「堪えない」とは「抑えがたい」といった意味合いを持ち、「感謝に堪えない」は感謝の念が抑えがたく沸き上がってくる心境を形容する表現です。 「感謝の念にたえない」と表記されている場合がありますが、上記にありますように、この「たえない」は「堪えない」が正しいのですが、よく「耐えない」「絶えない」と誤表記されます。ビジネス上で使用する場合に誤った文字で表記するのは、今後の関係を築く上でも避けたい間違いです。メールなどで、感謝の意を送る場合などでは、よく見直して見たほうが良いでしょう。

「感謝に堪えません」は敬語?

湧き上がる感謝を抑えきれないという表現ですので、相手を敬う形になりますので、敬語、丁寧語です。 似たような内容の表記としては、「感謝の念に堪えません」「感謝申しあげます」「お礼申しあげます」「御礼申しあげます」などの言い方があります。 また、感謝を使わず、「深謝」(心から感謝すること)という表記を使ったり、「拝謝」(謹んで礼をいうこと)という表記を使う場合もあります。 「感謝に堪えません」という表記は、ビジネス上の文書に用いるのが通常で、一般的なお礼状には、堅苦しい感じになるので向いていません。個人的にお礼状を書くなどの場合は、「いつもお世話になっております」などの後に続けて「感謝申しあげます」などの表記の方が自然で良いでしょう。

「感謝に堪えません」の文例をみてみましょう。

「感謝に堪えません」のフレーズを使う場合の文例を見ていこうと思います。

「感謝に堪えません」の文例集

「このたび、○○社は○○へ移転することとなりました。これまでのご厚意、感謝に堪えません。今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申しあげます」 「あなたは、○○について貢献なされました。そのご厚志は感謝に堪えません。」 「この度は、新規事業の全面的なご支持を賜り、感謝に堪えません」 「~ひとかたならぬご協力をいただき、感謝に堪えません」 「いつも柔軟に対応いただき、感謝に堪えません」 「勝手なお願いをお聞きとりいただき、いつもながら貴社のご厚情、感謝の念に堪えません」

「感謝に堪えません」と同義で使われる「深謝」とは?

深謝とは読んで字の通り、深い感謝の気持ちを示します。お礼を言いたいとき、日常的には「ありがとうございます」という言葉を使用することは多いですね。人になにかしてもらったときは自然にありがとうという言葉が口をついて出るものです。しかし、ビジネスシーンにおいては、「ありがとう」では感謝の気持ちを表す言葉として不十分な場合があります。そこで使用する言葉が「深謝」です。 例えば、大きなピンチのときに救って貰った、あるいは過失を許してもらったなどのときに使用します。

ビジネスシーンにおける「感謝に堪えません」「深謝」のフレーズ

「深謝」という表現や「感謝の念に堪えません」という表記は、ビジネスシーンにおいて口頭で使用するよりもビジネス文書やメール、お礼状などに使用することが多い言葉です。 口頭では「誠にありがとうございます」「本当にありがとうございます」などの表現の方が相手に伝わりやすいでしょう。しかし、文書で感謝の意を示す場合には、「感謝に堪えません」「深謝申しあげます」などの文語表現を使うことが一般的です。 ここでいう表現に似た表現としては、ほかに「拝謝」という言葉があります。拝にはお辞儀をするという意味があって、目上の人に対する尊敬の念を表す際に使用されます。

「深謝」や「感謝に堪えません」を含むわかりやすい例文

・「ご厚意に対し、感謝に堪えません」 ・「ご厚意に深謝いたします」 人になにかしてもらったときや、贈り物をもらったときなどにお礼状に記すことが多いフレーズです。「厚意」は、日頃の自分に対する思いやりの気持ちを指しています。 ・「この度、○○社は○○へ移転することになりました。これまでのご愛顧に深謝するとともに、今後とも変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申しあげます。」 ・「この度、○○社は○○へ移転することになりました。これまでのご愛顧、感謝に堪えません。今後とも変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申しあげます」 店舗移転や引越し先をお知らせするはがきやメールなどに使用することを想定した例文となります。

ビジネス文書上で間違いやすい表現は?

「感謝に堪えません」という書き方が間違っていて、正しくは「感謝に堪えません」であるということは最初に説明しました。ビジネス上の表現は、日常的に使う言葉と違って特殊ですので注意が必要です。そこで、「感謝に堪えません」の他にもビジネス上使う言葉で間違って読んでいるもの、漢字、表現を以下にまとめました。

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初回公開日:2017年03月28日

記載されている内容は2017年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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