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間違いも多い「構いません/結構です」の意味の違い・使い方と例文

初回公開日:2016年11月10日

更新日:2020年06月03日

記載されている内容は2016年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の意味

「構いません」はよく使われる言葉ですが、敬語としては注意が必要です。問題がない、支障がない、だからOKという意味を丁寧に伝えたいとき、敬語としてはふさわしくない状況があります。「構いません」「結構です」の意味を理解し、場に合せて敬語を用いましょう。

敬語のシチュエーションで使われる「構いません」の意味

「構いません」を敬語として使うのはどんなときでしょう。 相手に何か許可を求められた際のOKや、YESの意味ではないでしょうか。 例えば 「お昼休みが少し遅くなりますがよろしいですか?」 「納期に余裕はありませんが可能でしょうか?」 「その件は当方で処理させていただきますがよろしいでしょうか?」 のように、相手方が提示することに対しての許可の意味で「構いません」は使われていると思います。

あるいは、こちらから提示するときでも、許可権がこちらにある内容の場合です。 例えば ー大型駐車場がございますのでお車でお越しになられても構いません。 ーデザインの変更をお願いいたします。追加費用がかかっても構いません。 ー同じ市内ですので交通費は支給していただかなくて構いません。

どちらも相手をたてる敬語を使うシチュエーションで、他の敬語とともに用いられています。しかし「構いません」自体が相手を敬っているのではなく、あくまでも自分のことを述べています。「構わない」の丁寧語としての「構いません」なのです。ですから使い方によっては相手に失礼になってしまう場合があります。あなたが許可をして良い立場なのかを配慮しなければなりません。

「構いません」の本来の意味を知り敬語と丁寧語を使いわけよう

「構わない」は「構う」の否定であり、「構う」とは、①関心をもつ ②相手をする、という意味があります。 「構いません」は「差し支えありません」と類似していますが微妙に違い、背後にどうしても「気にしていない、関心がない」というニュアンスがありますね。

ですから相手から伝えられることが例えば、 「誠に申し訳ありません。打ち合わせに10分ほど遅れてしまいそうです」というようなとき、「構いません」と返答すると冷たい印象になり、丁寧に応対したい気持ちが伝わりません。

敬語としては、相手を思いやり、 ー支障はございません。お気をつけてお越しください。 ーどうぞご心配なく。お気をつけていらしてください。 といった答え方をするほうが、「構いません」よりずっとふさわしいといえるでしょう。

敬語とは、相手をたてる言葉遣いのことであり、相手を大切に思う気持ちをこめるものです。それに比べて「構うか構わないか」は自己の都合ですから、「構いません」は丁寧語ではあっても敬語とは違ってくるようです。

敬語の場面で「構いません」は「結構です」に言い換えられないときもある

「構いません」に似た表現として「結構です」という言い方がありますね。どちらも「差し障りがないからOK」の意味になりますが、全く同じではありません。例えば始めに紹介したシュチュエーションではどうでしょうか? 「お昼休みが少し遅くなりますが…」「結構です。」 「納期に余裕がないのですが…」「結構です。」 「その件は当方で…」「結構です。」 このように言われますと、相手からシャットアウトされるような感じを持ちませんか?「構いません」は「関心がない」ニュアンスがありましたが「結構です」になると相手への配慮が更に少なく感じられます。敬語としてふさわしくないとお分かり頂けると思います。

「結構です」にも含まれる「構いません」と同義の敬語

「結構です」には否定の意味が含まれているから、上のような印象になりやすいのです。 「結構」とは、①すばらしくて難点がないさま ②満足、十分 ③それ以上必要としない、という意味になります。「素晴らしくて難点がない」ことを褒める場面では、相手を称賛する敬語の表現になりますね。例えばお茶の席にて招客として ー結構なお手前で というようなときです。このように褒めるときは「たいへん結構な〇〇」のように表現しますね。

これに対して「結構です」というときは、上記③の「それ以上必要ない」ための断りとして使われることが多いですね。そのため誤解を生じやすいのです。 「構いません」、あるいは「ご心配いりません」「差し支えございません」等にいいかえるのがより適当な敬語となるでしょう。 ー納期の余裕については、支障ございません。 ーデザインの変更による追加費用に関してはご心配いりません。

「構いません」は敬語として使える状況が限定されるため目上の人には要注意

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