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「願ってもない」の意味と使い方・敬語での例文

更新日:2024年11月10日

敬語表現

「願ってもない」とは、「願っても実現しそうにないことが、願い通りになってありがたい」という意味です。「願ってもない」が使われる状況は、「(ずっと)願ってきたことが実現した」という場合と、「思いがけず好都合な事態になった」という場合の2つに大別されます。

「『願ってもない』って言葉はどういう意味があるのだろう」 「『願ってもない』よく使うけど、使い方あってるのかな?」 「『願ってもない』という言葉はビジネスシーンでも使って大丈夫だろうか」 このような疑問はありませんか?テレビのドラマや映画などで、「願ってもない」というセリフを聞くことがあると思います。この「願ってもない」という言葉にはどんな意味があり、どのような使い方をすれば良いのでしょうか。 この記事では、「願ってもない」という言葉の意味、使い方、使う際の注意点などについて説明していきます。 記事を読むことで、「願ってもない」という言葉の正しい意味や使い方、また言い換え表現や英語表現も知ることができるでしょう。ぜひ参考にしてください。

「願ってもない」の意味

「願ってもない」の意味

日常で使用する機会はあまりないため、「願ってもない」という文面だけだとネガティブな意味に捉えてしまう方もいるのではないでしょうか。 しかし、「願ってもない」とは、「願っても実現しそうにないことが、運良く実現してうれしい気持ち」のことをいいます。つまり、使う本人が思いがけず良い状況になってうれしいため、良い状況のときに使用します。

願(ねが)っても無(な)い の解説 望んでも簡単にかないそうもないことが運よく実現するさま。「―好機が訪れる」

「願ってもない」の使い方・例文

「願ってもない」という言葉が使われる状況は、「(ずっと)願ってきたことが実現した」場合と、「思いがけず好都合な状況になった」場合に大別されます。 前者は「喜びの具合が途方もなく大きい」という点がポイントで、後者は「事前に予想していなかった好都合」や、「絶好のチャンス」というニュアンスがあるのがポイントです。 使い方としては、「あこがれの女性とデートできるなんて、願ってもない機会だ」、「ノーアウト満塁と願ってもないチャンスがきた。バッターボックスに立つ打者に期待がかかる」というような使い方をします。

日常で使う場合

日常生活の中で「願ってもない」という言葉を使う場面は、どちらかというと、「事前に予想していなかった好都合」という場合が多いかもしれません。 例えば、「スーパーに行ってみたら、願ってもなくタイムセール中で安売りしていた」という場合や、「商店街で抽選をしたら、願ってもなく1等賞に当選した」場合は事前に予想をしていないこととなります。

ビジネスシーンで使う場合

ビジネスシーンで「願ってもない」という言葉を使う場合は、「事前に予想していなかった好都合」な場合もありますが、どちらかというと「喜びの具合が途方もなく大きい」という場合が多いかもしれません。 例えば、「願ってもなく、取引先との大きな契約が決まった」という場面では喜びが大きいという意味合いが強くなりますし、「願ってもないことだが、課長への昇進が決まった」という場面では事前の予想もしておらず、また、喜びの具合が途方もなく大きいという2つの意味を含んでいます。

「願ってもない」を使う際の注意点

「願ってもない」と似た言葉に「またとない」があります。 違いは、「またとない」がとても客観的な表現であるのに対して、「願ってもない」は主観的で、使う人の喜びが暗示される点であることです。 例えば、「チャンスが訪れた」という場合には、「願ってもない」を使うと「非常に好都合で嬉しい」になりますし、「またとない」を使うと「客観的に見て最高だ」というニュアンスになります。 ニュアンスの違いに注意して使用しましょう。

「願ってもない」の言い換え表現

「願ってもない」には、似たような意味をもつ言葉がいくつか存在します。ここからはその言葉を1つ1つみていきます。

思いがけない

「思いがけない」は、予期していないことが起こる様子を表す言葉です。予期していないことには良いことも悪いこともありますが、特に言及していないときには良いことを暗示するニュアンスがあります。 似たような言葉に「思いもよらない」がありますが、こちらは予期していない悪いことが起こったということを暗示するニュアンスがあるので、注意して使いましょう。

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初回公開日:2017年03月28日

記載されている内容は2017年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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