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さん付けで呼ぶ際の心理|さん付け運動の目的と効果・メリット

更新日:2024年04月04日

ビジネスマナー

人の名前を呼ぶときに、さん付けで呼ぶことは多いと思います。さん付けで呼ぶときは、尊敬しているから?距離を置きたいから?どんな心理状態のときなのでしょうか。また、さん付け運動とは一体どんな運動で、どんな目的で行われているのか、詳しくみていきたいと思います。

さん付け

普段生活をしていて、「〇〇さん」と呼んだり、呼びかけられたりすることはあると思います。「さん」とはそもそも何なのでしょうか。「さん」相手に対して敬意を込めて呼ぶ「敬称」で、名前の後に付ける接尾語です。 よく知らない人に対しても「〇〇さん」と呼びかけると思います。親しい人達でなければ、呼び捨てや〇〇ちゃんと呼ぶのは失礼な印象があります。 例えば、ご近所付き合いのある人やクラスメイトに対して、さん付けで呼ぶことは失礼には当たらないと思います。しかし、場合によっては失礼に当たります。特にビジネスシーンでは注意が必要です。上司に対して、さん付けで呼んで怒られたことがあるという人もいるかもしれません。しかし、職場によっては上司に対してさん付けで呼んでもOKだというところもあります。どういう風に対応すれば良いのでしょうか。「さん付け」について詳しく調べていきましょう。

さん付けで呼ぶ際の心理

さん付け 恋愛編

例えば、自分の好きな人が自分のことをさん付けで呼んでいると、距離を感じて遠い存在のように感じますよね。親密度にもよるので、一概に距離を取りたいと思っているとは限られません。知り合って間もないのにイキナリ呼び捨てにされると少し不快に感じる人もいます。 仲良くなるに連れて、さん付けからちゃん付けに変わり、呼び捨てに変わるということはよくあることです。知り合って長いのに、さん付けのまま変わらないということは、あまり親密度が変わってないとも考えられます。しかし、さん付けがニックネームのような感覚になっていて、今更呼び方を変えるのも不自然だと思って、さん付けのままだという可能性もあります。

さん付け ビジネス編

ビジネスシーンではどうでしょうか。上司に対してさん付けで呼ぶのは失礼だとされています。上司は「〇〇部長」など、役職名で呼ぶところが殆どだと思います。また逆に、上司が部下を呼ぶときは、君付けや呼び捨てだったります。 しかし、会社によってはさん付けで呼んでるところもあるようです。社風などにもよりますが、さん付けで呼びあうと上司と部下という関係ではなく、一緒に働いている仲間という意識が芽生えやすいです。部下も上司に頼りっぱなしではなく、自分自身の責任感が出てきやすいと言われています。自分も会社を成り立たせている一人の社員であるという意識を付ける為に、さん付け運動というのも実際に流行りました。

呼び捨て

仲の良い友人同士や恋人同士だと、呼び捨てで呼び合うことが多いでしょう。親しみを込めて、呼び捨てで呼び合うことはどの関係においても同じと言えます。 しかし、上司が部下に対して呼び捨てだったり、先生が生徒に対して呼び捨てにすることもあるので、「自分の方が下だと思われてる」と勘違いをしてしまう人もいます。 また恋人同士でも呼び捨てだけは嫌だと感じる人もいるようです。家族でも呼び捨てで呼ばれたことがないという人もいます。親しき中にも礼儀ありという言葉がありますが、呼び捨てで呼ぶときは相手にも了承してもらった方か良いのかもしれません。 呼び捨てで呼ぶときは、親しい人であっても十分注意しましょう。

ちゃん付け

ちゃん付けで呼ぶときも、親しみを込めて呼ぶことが多いでしょう。ある程度親しくなって、さん付けで呼ぶのもよそよそしいけど、呼び捨てで呼ぶのも失礼だと思い、ちゃん付けで呼んでいるという人もいるでしょう。 特に深い意味はなく、年下の女性にはちゃん付けで呼ぶという男性は多いと思います。ひとつの礼儀として捉えている人もいます。 しかし、職場で部下の女性社員にちゃん付けで呼ぶことがセクハラになる可能性があるとして、ちゃん付けで呼ぶことを禁止しているところもあるようです。君付けや呼び捨ても禁止して、さん付けに統一しているところは多いです。 これも社風によって違います。会社によっては親しみを込めてちゃん付けで呼ぶところもあるので、状況に応じて対応していかないといけません。

さん付け運動とは

上記でも少し触れましたが、「さん付け運動」というのが流行りました。これは上司を役職名で呼ぶのではなく、さん付けで呼ぶという改革運動です。 それまで、上司に対してさん付けで呼ぶというのは失礼にあたる行為でした。役職名で呼ぶことで社内の規律や風紀が乱れることを阻止しているという考え方があります。 しかし、その考え方のせいで、部下が上司に対して威圧感を感じ、自分の意見を言いにくい社風になっているのではないかと懸念もありました。そして、役職も変わっていくので、その度に役職名を間違えたりする人も多く、ややこしいのでさん付けに統一しようという動きがありました。

さん付け運動の目的と効果・メリット

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初回公開日:2017年03月27日

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