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保護観察官の年収と仕事内容・試験内容|なるにはどうする?

更新日:2023年11月26日

職種研究

保護観察官って知っていますか?犯罪や裁判にに関するニュースで「保護観察」という言葉を耳にしたことはあるかと思います。法律系の職業としてあまり馴染みのない職業かもしれませんが、保護観察官について、仕事内容や給与、保護観察官になるための道筋等を紹介します。

保護観察官になるには、国家公務員試験に合格し、法務省保護局または更生保護官署(地方厚生保護委員会または保護観察所)に法務事務官として採用された後に一定期間、更生保護行政を幅広く理解するための仕事を経験することが求められます。保護観察官になるための採用試験は、国家公務員採用試験(総合職・一般職)、法務省専門職員(人間科学)採用試験があります。国家公務員採用総合職試験は、法務省保護局総務課、法務省専門職員(人間科学)採用試験及び国家公務員採用一般職試験は地方厚生保護委員会事務局総務課において実施されます。

受験資格として、年齢制限があります。また、大学、短大や高等専門学校を卒業、または同等の資格を有することが挙げられます。試験日程については、4月上旬に申込み受付期間となり、6月に1次試験、7月に2次試験が行われます。最終的な合格者発表は8月下旬が目安です。受験申込については、郵送、インターネットどちらもできますが、インターネット申込みができない環境にある以外を除いて、原則的にはインターネットからの申込みとなっています。

試験内容

試験種目は以下に分類されます。 ◎基礎能力試験(多岐選択式) 試験時間2時間20分  知能分野27題(文章理解11題、判断推理8題、数的処理5題、資料解釈3題)  知識分野13題(自然・人文・社会13題)※時事を含む ◎専門試験(多岐選択式) 試験時間2時間20分  法務省専門職員(人間科学)として必要な専門的知識などについての筆記試験  合計40題(心理学10題、教育学10題、福祉10題、社会学10題) ◎専門試験(記述式) 試験時間1時間45分  法務省専門職員(人間科学)として必要な専門的知識などについての筆記試験  心理学に関連する領域、教育学に関連する領域、  福祉に関連する領域、社会学に関連する領域から任意の1題を選択 ◎人物試験  人柄、対人能力について個別面接 第1次試験合格者は「基礎能力試験(多岐選択式)」と「専門試験(多岐選択式)」の成績を総合して決定します。「専門試験(記述式)」は、第1次試験合格者を対象に評定した上で、最終合格者決定にあたり、他の試験種目の成績と総合します。第2次試験では、人物試験の参考として性格検査が実施されます。

採用試験の合格率

保護観察官の採用試験の受験倍率は、その年度の採用人数や受験者数により変動がありますが、おおよそ3~5倍程度のようです。採用人数も年度により異なり、40~70名程度です。

求められる人材

保護観察官の仕事は、1対1の面接業務から関係機関との連携業務まで非常に幅広いです。個々のケースに応じて、どのような処遇が必要かを多角的に検討し、実施する力が求められます。そのためには人間科学の知識や技能が不可欠です。これらの知識等は採用された後に研修や実務を通して身につけることができます。何よりも重要なのは、非行少年の改善、更生、再犯の防止等、罪を犯してしまった人に対して熱意をもって行動できる人が求められます。

保護観察官を目指してみませんか

保護観察官の仕事は、配属先によて宿直業務等もあり、不規則な労働時間になる場合もあって大変な仕事です。基本的に人を相手にする仕事ですなので、いかに相手の気持ちをくみとり、様々に変化する状況にどれだけ臨機応変に対応できるか、という能力が求められます。相手の話をじっくり聞き、柔軟な対応ができる人が保護観察官に向いているかと思います。このような資質を持った方は、職業の選択肢に「保護観察官」と入れてみてはいかがでしょうか。 希望する職種で働きたいが、自分の市場価値がわからないと悩んでいるなら、転職エージェントに相談することをします。転職のプロがあなたの強みやアピールポイントを引き出してくれます。一人での就活に限界を感じたら、転職のプロの力を借りてみてはいかがでしょう。

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