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アットマークをつける場所・使い方|単価を示す際の@の付け方

更新日:2024年03月14日

言葉の意味・例文

ネット環境が日常的なものになった今、よく目にするアットマーク(@)。老若男女問わず、身近なものとなってきていますが、実は多様な使い方があることをご存じですか?間違っていると恥ずかしい!ビジネスシーンでも役立つ、正しいアットマークの使い方を説明します。

アットマークとは

英語の「at」が由来ではない

「そもそもアットマークって、どうしてこんな形なの?」「身近なものだけど、どんな意味があるの?」と、気になったことはありませんか?読み方が「アットマーク」だから、当然英語の「at」から来ているのでは。と思われがちです。 意外と思われるかもしれませんが、実はアットマークの由来は「at」ではないのです。デザインは、ラテン語の「ad」を変形したもの(a を d で丸く囲ったもの)。意味は英語の「at」「for」「to」にあたるものになります。 起源は諸説ありますが、まだコピー機などがなかった時代に、書写をしていた中世の修道士が手を痛め、一筆で書けるようにと生み出されたものだと言われています。 パソコンの普及以降からの登場かと思いきや、実は500年ほど前には既に存在していたというのは意外ですよね。前置詞は多々あるので、この一文字に集約できるのは書く際の手間を大分省けたと思います。便利なものが無かったからこそ、生まれた記号だったんですね。

アットマークの正式名称

アットマークの正式名称は、『単価記号』になります。すこし意外な気がしますよね。これは、1536年フィレンツェの商人 Francesco Lapi氏が文書をしたためた際に使われたことが起源とされています。 文書で日付の前に付けたり、器一つに入る液体の単価を表すという使い方もされていた文書が残っているそうです。

アットマークの公式名称

メールアドレスでの馴染みが深いアットマークですが、これは通称なのです。ANSI(米国国家規格協会)、CCITT(電気通信標準化部)、Unicode による文字コード規格では、「commercial at」(コマーシャルアット)が公式名称とされています。 1990年代以降、レイ・トムリンソンがメールアドレスに入れたことにより、認知度が上がり身近なものとなりました。現在では、それから派生してさまざまな使い方が目立ちますよね。

他の国でのアットマークの俗称は?

日本では、@=「アットマーク」の言い方で通じますが、それは国内だけ。 ●英語圏では、「commercial at」(コマーシャルアット)=@(アットマーク)は「at sign」、「at symbol」で通じます。(文章内では「at」と読みます。) ●他言語では、アットマークの形の捉え方や言い方、その意味もさまざまです。 ●スペイン語/ポルトガル語・・・「arroba」 意味は「アローバ」 ●イタリア語・・・「chiocciola, chiocciolina」 意味は「カタツムリ」 ●ウクライナ語・・・「равлик」 意味は「カタツムリ」 ●エスペラント語・・・「heliko」 意味は「カタツムリ」 ●オランダ語・・・「apenstaartje」 意味は「猿の尾」「揺れる猿」 ●ギリシャ語・・・「παπάκι」 意味は「小さなアヒル」 ●スウェーデン語・・・「kanelbulle」 意味は「シナモンロール」   ●スロヴェニア語・・・「afna」 意味は「猿」 ●スロヴァキア語/チェコ語・・・「zavináč」 意味は「ロールモップ(巻きニシン)」 ●中国語・・・「艾特(アイ・テ)」「圈a」「花a」 意味は「at」の音声転写 ●中国語(台湾)・・・「小老鼠」 意味は「小さな鼠」 ●韓国語・・・「골뱅이」 意味は巻貝 ●デンマーク語・・・「snabel-a」 意味は「象の鼻のa」 ●ドイツ語・・・「Klammeraffe」 意味は「クモザル」 ●日本語・・・なると ●ノルウェー語・・・「krøllalfa」 意味は「カールしたアルファ(α)」 ●ハンガリー語・・・「kukac」 意味は「蠕虫」 ●フィンランド語・・・「miukumauku」 意味は「猫の鳴き声」 ●ブルガリア語・・・「маймунка」 意味は「小さな猿」 ●ヘブライ語・・・「שטרודל」 意味は「シュトゥルーデル」 ●ポーランド語・・・「małpa」 意味は「猿」 ●ロシア語・・・「собака, собачка」 意味は「犬」 ●ベトナム語・・・「a còng」「a móc」 意味は「湾曲したa」「鈎付きのa」 こうしてみると、国によってアットマークのグルグルしたところを「猿の顔面」や「貝殻」と捉えているものが多いですね。日本の「なると」には納得がいきますが、「蠕虫」には驚きました(笑)。 「アットマーク」では、海外では通じないので、豆知識として覚えておくのもよいかもしれません。

アットマークをつける場所って決まってるの?

アットマークの付け方・使い方

アットマークは、メールアドレスからSNSなど、幅広い場面で目にするようになりましたよね。 例えば以下のような使い方があります。 ・ユーザー名とドメイン名を区切るとき ex:sample@〇〇〇.ne.jp  ・場所を表すとき ex:@六本木 英語でいうatと同じ意味で用いる。 ・期限や期日 ex:@15分 “あと”15分という意味。(ニコニコ動画やSNSなどで見られます) ・アカウント名として ex:@山田花子(ニコニコ動画やSNSなどで見られます) ・会社や財団などの所属団体の表記 ex:山田花子@株式会社〇〇/山田太郎@■■高等学校 SNSなどでも頻繁にみられるようになってきたので、居場所を表す際の使い方はメジャーですが、 「あと〇〇分」といった、「あと」といった同音にあてるアットマークの使い方があったとは驚きですね。

ビジネスシーンでのアットマークの使い方

まだまだある!特殊なアットマークの使い方

「なるほど」の短縮形態でチャットなどの時間的制約がる場合に使用される。

化学式では内包を表す。例えばN@C60は、C60(フラーレン)の中にN(窒素原子)が入った分子を表す。

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初回公開日:2017年03月23日

記載されている内容は2017年03月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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