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更新日:2024年06月10日
「記憶」にはさまざまな種類があります。今回は意味記憶を中心に様々な記憶を説明していきます。どういう記憶がどのような役割があるのかを理解すれば、学習する際、有効だと思います。特に意味記憶は学習に対して大きな役割を果たしているので、是非読んでみてください。
意味記憶とは、言葉の意味や数式などの一般的な知識や常識などに関する記憶のことで、宣言的記憶の1つとされています。 物事を暗記する場合、暗記した情報は意味記憶に貯蔵されます。 例えば、国語のテスト勉強で漢字の読み・書きを覚えた場合、その情報は意味記憶に貯蔵されます。 意味記憶の特徴として、情報を記憶に貯蔵するためには、意識して覚えようとしないと覚えられないことです。体験を通してではなく、学習により獲得されたものが意味記憶になります。一般的に、「記憶力が良い」という表現は、意味記憶の能力が優れていると言い換えることができます。
宣言的記憶とは知識や経験など、言葉で説明できる記憶のことを言います。 この宣言的記憶を構成するのが「意味記憶」と「エピソード記憶」です。
エピソード記憶とは、個人が経験した出来事に関する記憶のことです。 物事を体験したという情報がエピソード記憶に貯蔵されます。 エピソード記憶の特徴として、物事やエピソードが「いつ起きたのか」という時間的な情報や「どこで起きたのか」という空間的な情報も記憶も含まれることです。
ここまでを読んで、意味記憶とエピソード記憶の違いがイマイチ判らないという方も多いと思います。 そこで具体例を挙げますので、この意味記憶とエピソード記憶の微妙な違いの感覚をつかんでもらえたらなと思います。
・2017年 3月23日 10時からWBCの決勝戦が行われた。 ・昨日、山手線が事故にあった。
・2017年 3月23日 10時にWBC決勝をテレビで見た。 ・昨日、山手線の事故の影響で電車内に閉じ込められた。
いきなり、意味記憶やエピソード記憶という単語を聞いて「記憶ってそんなにいろんな種類があるなんてややこしいわ!」と思われた方も多いのではないでしょうか。 そこで、「記憶」とはどういうものなのか説明していきます。 そもそも人間の記憶は「暗記したり経験した情報が脳内に保存される」とシンプルに考えられています。しかし、記憶には様々な記憶の種類があり、その種類ごとに記憶される内容や働きは大きく変わってきます。 現在、記憶という概念を説明するモデルとして「記憶の2重貯蔵モデル」というモデルがもっとも有名です。
記載されている内容は2017年03月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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