履歴書の「趣味特技」欄で採用担当者の心を掴めないかと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは履歴書の人事の...
更新日:2024年09月29日
社会人になると「お勤めご苦労様です」とよく耳にします。正しい使い方をご存じでしょうか。また「お勤めご苦労様です」と言われたら、どんな言葉を返したら良いのでしょうか。敬語での正しい使い方と、その返し方を詳しく調べてみましょう。
「お勤めご苦労様です」とよく聞きますが、正しい意味をご存じでしょうか。よく使われている言葉なので、何となく意味を理解してる人は多いと思います。「お勤めご苦労様です」は、勤労に関して、感謝を述べるときや労うときに使われている言葉です。 「ご苦労様」という言葉は、相手を労っている意味なのですが、本来、目上の人が目下の人に使う言葉なのです。簡単な言葉に直すと「よく頑張りました」という言葉に変換できます。目下の者が、目上の人に「よく頑張りました」と言葉をかけるのはとても失礼ですよね。 時代劇などでも殿様が家臣に「ご苦労であった」と声をかけるシーンがあります。このことからも、昔から立場が上の人が使う言葉だったことが分かります。
「お勤めご苦労様です」は英語ではどのように言うのでしょうか。そもそも英語圏の国では「お勤めご苦労様です」という習慣がありません。では、代わりにどんな言葉が使われているのか詳しく見てみましょう。 ・Good job. ・Well done. ・It was great. ・You did good today. 英語だととても簡単な言葉になりますね。これらの言葉は相手が仕事を頑張ったときに労う意味で使われています。「お勤めご苦労様です」は、労うときにも使いますが、帰宅時の挨拶として使われている場合もありませすよね。帰宅時の挨拶の意味での「お勤めご苦労様です」は英語に訳すとどういう表現になるでしょうか。 ・Have a nice good night. ・See you tomorrow. ・Have a good weekend. 労う意味で使うのか、それとも帰宅時の挨拶として使うのかで英語表現も変えて使わなくてはいけません。
上記で、「お勤めご苦労様です」は、目上の人が目下の者に使う表現だと説明しました。しかし、目下の者から目上の人にも労うときもあります。そんなときどんな言葉をかければ良いのでしょうか。 ここで思いつくのは「お疲れ様です」という言葉ですね。この言葉だと、部下から上司に言っている場面はよく目にします。しかしこの「お疲れ様です」という言葉も失礼にあたるのです。 本来、労いの言葉をかけていいのは立場が上の人間だけなのです。よって、「お疲れ様です」も厳密に言えば、部下が上司に対して使ってはいけない言葉になるようです。そうは言っても、今では上下関係なく使われているので、部下が上司に「お疲れ様です」と言葉をかけたところで、今更シビアに注意されることはないでしょう。
「お勤めご苦労様です」や「お疲れ様です」という言葉すら、目上の人に言っては失礼にあたる言葉なら、一体どんな言葉をかければ良いのでしょうか。 厳密にいうと、「感謝の言葉」を使えば失礼になりません。例えば、「今日もご指導いただき、ありがとうございました」や「また明日もよろしくお願いします」などのフレーズがあります。 しかし、この言葉を使うと仰々しくも感じられます。その上司との関係や状況によっては「お疲れ様でした」という言葉を使ってもおかしくはありません。 ケースバイケースで、一番合った言葉を選ぶように心がけましょう。
上司が退職するときにはどんな言葉をかければ良いのでしょうか。具体例を見てみましょう。 ・ご退職おめでとうございます。長年の疲れを癒してください。 ・長い間お世話になりました。私たちも精進していけるように頑張ります。 ・いろいろとご迷惑をおかけしました。本当にお世話になりました。 上司が退職するときでも「お勤めご苦労様です」という言葉は、目下の者からは言ってはいけません。 上司に対しては、これまでお世話になった感謝の言葉を述べましょう。そして、上司のように精進していきたいという言葉を付けることで、上司に対して最高の労いの言葉となるのです。
よく任侠映画などでヤクザが「お勤めご苦労様です」と声をかけるシーンがあります。出所してきた親分に対して使っていたりするのですが、これは間違いではないのでしょうか?「お勤めご苦労様です」は、本来目下の人間が目上の人間には使ってはいけないはずです。 映画の世界だけでの話かもしれませんが、この言い方が間違ったまま習慣になったという説があります。出所した人が目下でも目上でも関係なく「お勤めご苦労様です」と声をかけることが、ヤクザの世界でのお約束と見なされるようになったのです。「お勤め」とはヤクザの世界では、ムショ暮らしの「務め」を指します。なので、「お務めご苦労様です」という漢字があてられることもあります。
同じように映画やドラマで見たことがあると思いますが、警察が現場に着いた刑事に「お勤めご苦労様です」と言葉をかけるシーンがあります。これも目上目下関係なく使われています。一体どういう理由で、このように使われているのでしょうか。 実は役所や警察などの公務員の世界では、「ご苦労様です」という言葉が目上目下関係なく、昔から定着して使われている言葉なのです。それが伝統化して、今でも使われているということなのです。従って、警察の世界でも「お勤めご苦労様です」は、目下の者から目上の人に使っても失礼に当たりません。
上司に「お勤めご苦労様です」と言われたら、どういう言葉を返したら良いでしょうか。一番ベターなのは「お疲れ様です」と返すのが良いでしょう。しかし、上記で「お疲れ様です」も、本来は目下の者が目上の人に使ってはいけない言葉だと説明しました。他にはどんな言葉があるのでしょうか。 ・ありがとうございます。お気をつけてお帰りください。 ・今日もご指導ありがとうございました。明日もよろしくお願い致します。 上記でも少し述べましたが、この言葉を使うと、少し仰々しさが残ります。使う人がどういう立場の人なのか、また自分とどんな関係なのか、それぞれ状況によって「お疲れさまです」という言葉と使い分けることをおすすめします。
記載されている内容は2017年03月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
履歴書の「趣味特技」欄で採用担当者の心を掴めないかと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは履歴書の人事の...
いまいち難しくてなかなか正しい意味を調べることのない「ご健勝」「ご多幸」という言葉。使いづらそうだと思われがちです...
「ご査収ください/ご査収願いします/ご査収くださいますよう」と、ビジネスで使用される「ご査収」という言葉ですが、何...
選考で要求される履歴書。しかし、どんな風に書いたら良いのか分からない、という方も多いのではないかと思います。そんな...
通勤経路とは何でしょうか。通勤経路の届け出を提出したことがある人は多いと思います。通勤経路の書き方が良く分からない...