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ビジネスにおけるシナジー効果の意味や具体例|メリットとデメリットも

更新日:2024年08月04日

ビジネスマナー

こちらの記事では、シナジー効果の意味やシナジー効果の企業例について紹介しています。M&Aなどによってシナジー効果を上げることは、いまや一般的なことになりつつあります。しかし、タッグを組めば、必ずしもシナジー効果は得られないことには注意が必要です。

シナジー効果とは

シナジー効果とは

シナジー効果という言葉を知っている方も多いのではないのでしょうか。シナジー効果はビジネスをする上で重要な項目の一つです。 この記事ではシナジー効果とは何かということから、そのビジネスにおける活用と実例を紹介していきます。また、ビジネス以外でもシナジーというものはよく見られる現象でもあります。

シナジー効果の意味

シナジー効果とは、「相乗効果」という意味です。具体的に言えば、M&Aや企業が経営多角化戦略を行った時に、利益の合計だけでなく、経営資源の有効活用や別々の事業の組み合わせにより、大きな付加価値や効果を生み出すことをシナジー効果と呼びます。 例えば、同じ目標において何かを開発している企業が、お互いに共同開発すれば、各社がそれぞれ開発するよりもより良いものが開発できます。

シナジー効果が求められる理由

シナジー効果が求められる理由としては、当然、より良いものが作れること、生産量が高いこと、つまりは効率的という面です。 シナジー効果というのはある意味では分業化の方法の一部でもあります。古典経済学にもあるように、分業化、つまりは得意な人が得意なものだけを行うことによって全体の生産量は増大します。 同じように、異なる企業間でも、お互いの得意分野や同じ作業をまとめて行ったほうが効率が上がるということです。

シナジー効果が生きる5つのフェーズ

ビジネスににおいてシナジー効果の活用方法には、大きく分けて5つ存在します。この分類によって、シナジー効果が具体的にどのようにはたらきかけているのかがわかるでしょう。

経営シナジー効果

経営シナジー効果とは、別名マネジメントシナジー効果とも言います。新しい事業の過去の戦略、業務や管理などの経験の統合を指します。 例えば、マネジメントですので直接的に具現化したものではありませんが、同じ取り組みを行う企業の失敗経験や、逆に成功経験のノウハウ、良い管理方法など、簡単に言えば企業間での知識の共有を指します。

操業シナジー効果

シナジー効果というと操業シナジー効果が一番イメージできるのではないでしょうか。操業シナジー効果とは、原材料を共同で仕入れたほうが安く購入できたり、同じ施設を共通利用することで、わざわざ施設を2つ作らなくても一つで済むなどの大幅なコストの削減ができます。 また、これは投資シナジーとも類似しています。お互いの利用によって予測できない発見もある可能性も存在し、コストの削減が一番大きなメリットです。

投資シナジー効果

投資シナジー効果も、操業シナジー効果と同じくわかりやすい概念です。投資シナジー効果とは、原材料の共同管理や類似した製品の研究成果の統合のことです。共同開発といえばピンとくるのではないでしょうか。 同じ原材料を共同保管したほうが輸送などのコストを下げられる可能性があります。また、似通った製品ならお互いに技術を提供すればより良いものになります。

販売シナジー効果

販売シナジー効果とは、流通経路の統合や製品の広告などの販売促進効果の統合を指します。例えば、同じ場所へ運ぶのに、異なった企業が異なった流通で運ぶと却ってコストが上がってしまいます。そのため、企業間で流通経路を統合してコストを下げることができます。 販売促進効果とは、例えば異なったブランド同士がお互いに一つの製品として販売したり、また何らかの形で共同で広告を出して促進効果を向上させることです。

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初回公開日:2017年03月07日

記載されている内容は2022年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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