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仕事量の計算方法と単位・仕事量が多いと感じたときの対策

更新日:2024年09月07日

自己啓発

仕事量が多くてストレスになっているなどということはありませんか。仕事が集中したり、常に多い状態で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。仕事量が多いなどという問題はどう解決したらいいのでしょうか。数字で仕事量を算定してみるのもいい方法です。

仕事量が多いと悩んでいる人は多い

仕事が多すぎて悩んでいる人も多いのではないでしょうか。仕事量が多く限界となった人がマイナビの調査によると36%ほどもいるという数字が出ています。仕事量が多くて、病気になったり、ストレスになることも多々あります。 また、仕事量が多くて悩んだ時期については、まだ仕事があまり自分でできない新入社員の頃や人が退職して忙しくなった時期、急ぎや大きなプロジェクトを抱えたり、締め切りが迫った時などがあります。 結構多くの人が抱えているこんな悩みですが、それぞれにその悩みをどう解決しているのでしょうか。

仕事量が多い時はどうしたらいい?

例えば、仕事量が多いと感じていても多くの人はそれを人にきちんと伝えることが難しいと思っているのではないでしょうか。仕事と言うのはしっかりした形があるものではなく、数字などでもあまり表現できないものです。自分がどれだけの仕事を抱えているのかを人に伝えるのはとても難しいものと言えます。 そして意外と人の仕事の量に関しては他の人間もあまり察知していないことが多くあります。また、自分で実際にやってみると思ったよりもとても多い仕事量だったということもよくある話です。

仕事量は計算できる?

そんな時に仕事量が数字で計算できればわかりやすく人にも説明しやすくなります。特にIT関係や工場、アウトソーシングなどでは仕事量を数値化することで、その仕事にどの位かかり、どう能率よく仕事ができるのかを計ることがよくあります。 例えば、仕事の能率を考えた場合に、以前に10人でやっていた仕事を8人でできるようになったら、それは能率が上がったと言えるように、それを具体的に計算で行う方法が取られています。

仕事量の単位は?

具体的に仕事量を計算する方法としては、人数と日数をもとに仕事量を考えていきます。1人が1か月かかる仕事量を「1人月(にんげつ)と呼び、1人が1日かかる仕事量を「1人日(にんにち)」と言って計算します。また、1人が1時間にする仕事量を「1人時間(にんじかん)または人時(にんじ)」と言います。 そう言った単位を使ってその仕事を1人なら何か月、何日、何時間でできるかと計算し、仕事量を考える単位として換算します。 例えば、4人が8時間で行う仕事量は4×8=32人時間です。 こうした単位は、どの位かかる仕事量かによって大規模な仕事は「人月」という月単位で考え、小規模で済むような仕事は「人日」や「人時間・人時」などで表します。

単位を使って計算することで仕事量を数値化

こうして、仕事量を数値化することで、実際にその仕事をどの位の「人月」「人日」「人時間・人時」の単位で行えばいいのか予想を立てることもできます。 例えば、その仕事を依頼する時に、これまでは「10人日」で行っていた仕事だと計算された場合は、それを2人でやるなら5日間で行えるはずと仕事を割り振ることに使えます。 計画的な仕事の仕方、仕事の時間管理や仕事量の分担、能率や生産性を上げるために使うことができます。そして、これを使って仕事が能率的に改善されたかどうかといった評価もしやすくなります。

仕事量の計算式と能率とは

よく仕事の能率が悪いなどと言いますが、それを計算する方法として、その仕事量をもとに、それができた時間で割って計算する方法があります。 能率=(仕事量)÷(仕事にかかった時間数) と計算することで、仕事にかかった時間数が多ければ、能率は低い数字となります。 また、能率と考えなくても仕事量で「10人日」(1人で10日で行う仕事量)で行っていたものが2人で6日かかってしまえば、「12人日」ということになり、能率が悪いということを考えることもできます。 仕事をお願いする場合もその仕事が「10人日」だとわかっていたら、その仕事を1人にお願いする場合も10日で終わるようになど具体的に指示がしやすくなります。また、実際に能率が上がっているかどうかもきちんとチェックできます。

能率の計算の方法

例えば、能率が良くなるように改善策を取った場合に、これまでの仕事量がどの位の時間でできたかをしっかり計算をして評価をします。 1人あたりの仕事量が前よりも増えると時間は短くなり、能率は上がったということになります。仕事量全体で言うと、「154人月」が「140人月」になったりする場合、能率が上がったことになります。 154人月÷140人月=1.1×100(%)と言う計算をすると110%になり、100%から110%へ仕事量が増えて能率が上がったということが数字上で計算できます。 この計算を行うと、100%を超えると能率が上がったことになり、100%に満たないと能率が下がったことになります。数字で見えるというのはとても重要です。

仕事量が多い時の対策

また一方、働く側としては、仕事量が多い時にどれだけ多くて大変なのかをこの計算を通じて表すことができます。そのためには、1人で何日、何時間かかりましたと、しっかり計って仕事を計量することが大切です。この仕事に何時間何分かかったと記録していきます。そして、「人日」「人時間(人時)」で計算して出すことで、仕事量が多いことを説明することができるようになります。

仕事量に不公平を感じた時の対策

また、どうしても仕事ができる人、早い人が仕事量の負担が大きくなるのも事実です。仕事ができる人や早い人は仕事の能率がいいために多くの仕事を引き受けることになり、不平等も生まれます。 同じ給料をもらっているのに、同じ時給なのにと思ってしまいます。この仕事量をきちんと評価するという事も大事なことです。同じ1時間と言っても人によって実際にやっている仕事量は違う可能性が多くあります。そう言った場合にできるだけ平等にするには、最初に同じ量と思われる仕事をまず割り振ってもらいます。そして、仕事をする時間に早い遅いがあることをまず知ってもらいます。 知ってもらったうえで、仕事が早く終わった人が終わっていない人の仕事を手伝うという風にやっていくことようにします。そうすることで、能率がいい人がきちんと評価されるようになります。仕事ができるために仕事量が多くなって、ある一部の人の負担が大きいにも関わらず評価されないと言った不公平が減っていきます。

予めいろいろな仕事の仕事量を算定しておくことが必要

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初回公開日:2017年03月06日

記載されている内容は2017年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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