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お酌のマナーを解説!上司との飲み会や結婚式などの場面別に紹介

更新日:2024年02月19日

ビジネスマナー

皆さんは普段接待や会社の飲み会でお酌をしていますか?お酌とはお酒の席で必ずと言っていいほど行われる行為です。しかしながら、そんな日常で行われているお酌という行為にも場面別のルールが存在しています。皆さんもぜひこの機会にお酌のルールを確認してみてください。

お酌とは

酒を酌み交わすことの意味

日本では昔から「酒を酌み交わす」という風習がありました。起源は定かではありませんが、たとえば結婚式の三三九度のような固めの盃があります。これは巫女さんが注いでくれたお酒で杯を交わすことにより、夫婦の縁を結びます。 逆に「別れの盃」というのもあります。古来から、今生の別れのようなときには酒を注ぎ合って決別しました。太平洋戦争中には、特攻隊が出撃する前には隊員達が杯を酌み交わしたそうです。このように杯を交わすということは、縁を結んだり、切ったりすることに深くかかわっていたようです。

時代とともに変わるお酌

現代では、宴会などでお酌をする習慣がありますが、この場合のお酌は、親交を深める、といった意味だと解釈できます。そして多くの場合は、平社員から上司に、女性から男性に、後輩から先輩に、など、目下の立場の人間が目上の立場の人間にお酌をすることになります。 ただし、昨今では女性がお酌をするのが当然といった態度や、「酌をしろ」「俺の酒が飲めないのか」などと強要することは、ハラスメントとなりますので、お酌を強要する行為には充分に注意したいものです。

お酌のマナーと作法

お酌のマナーと作法

基本は目下の人から目上の人へ

会社の飲み会を例にたとえてみましょう。新入社員が、挨拶をかねて隣の部署の上司にお酌に行ったとします。 このとき、上司の飲みかけのお酒がどのぐらい中身が残っているか、瞬時に見てからタイミングをはかる必要があります。お酒が入っているグラスがちょうど空になったら、すかさず注ぐのがいいでしょう。まだグラスに一杯お酒が入っているのに、お酌に来られては慌ててお酒を飲むことになり、好ましくありません。 返杯を受ける場合には、たとえ飲みたくなくても、断る事は失礼にあたります。杯やグラスを手に持って、軽く目礼をしてから、お酒に口をつけてください。飲めない場合は無理に飲む必要はありませんが、かならず口をつけて、飲む振りだけでもしてください。宴会の場ではよくあることですが、お酌をしようとテーブルに行ったら、相手が席にいない、ということがあります。このような場合は、少し間を置いて、席に戻ってきた頃を見計らって、あらためてお酌に伺いましょう。いないからといって、勝手にお酒を注いでしまうのは良くないマナーです。また、お酒の種類によってお酌のマナーがそれぞれにありますので、お酌をする場合には、心得ておきたいものです。 ちなみに、お酌するお酒は、自分のテーブルにあるものを持っていくのではなく、伺ったテーブルのお酒を注ぐのが正しいマナーです。

ビールをお酌する

ビールは、お酌する機会がもっとも多いお酒です。自宅で飲む場合は缶ビールが多いかと思いますが、宴会では瓶ビールとなります。この瓶ビールには、ラベルがついていますので、相手にビールのラベルが見えるように、ラベルを上に向けて注ぎましょう。ラベル床の方を向いてしまっては、よくありません。 瓶はやや大きめのサイズですので、右手で持ちながら左手を添えて支えます。また、ビールは泡立ちが大切ですから、気をつけて注ぎたいものです。最初はゆっくり、次に少し勢いをつけて、そして最後に泡がきれいにグラスに収まるように、こぼさないように気をつけます。

ワインをお酌する場合

ワインは瓶ビールと同じく、ラベルが上に来るように持ってお酌してください。ラベルが見えると、お酌してもらう側も銘柄を確認できて、それが会話の良いきっかけにもなります。また、ワインのボトルは大きくて持ちにくいものですから、必ず両手で持ってお酌するようにしてください。注ぐときは、ワインのボトルをワイングラスから少し離して注ぐようにするとスマートです。また、注ぎ終わってボトルを引き上げる時に、ワインが滴り落ちてしまうのは見ていても良いものではありません。注ぎ終わったら、少しクルリと瓶の口を回すと、雫が落ちるのを防げます。 ワインが他のお酒と大きく違うのは、お酌をしてもらう時にはグラスを持たない、という点です。一般的にはビールや日本酒では、両手でお酌してもらうものですが、ワインはグラスを持つのはマナーに反しますので、間違えないようにしましょう。

結婚式でのお酌

ゲストはお酌をしない

披露宴は主役の新郎新婦にとって生涯一度きりのことですし、年配の親戚の方々も集まる場ですので、マナーには特に気をつけたいところです。結論から言うと、披露宴のように料理や飲み物をサービスする係がいるような会場では、お酌はしなくていいです。また、お酌のためにあちこちのテーブルを回るのも、あまり良いものではありません。自分の席で新郎新婦の門出を祝い、料理を楽しみながら歓談してください。 例外として、新郎新婦の家族が各テーブルを回って挨拶に訪れることがありますが、この場合にはお祝いの言葉を添えながらお酌を受けてください。

プライベートな飲み会でのお酌

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初回公開日:2017年03月15日

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