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「来訪」と「訪問」の違いについて解説!対義語や類義語もご紹介

更新日:2023年12月11日

言葉の意味・例文

「来訪」と「訪問」の意味が違うことはご存じでしょうか。本記事では、「来訪」と「訪問」がどのように違い、それぞれどのような使い方があるのか、例文を交えて紹介していきます。「来訪」と「訪問」の使い方に自信のない人は、ぜひチェックしてみてください。

社会人になって会社に勤めだすようになると、「来訪」「訪問」といった言葉をよく使用するようになるのではないでしょうか。 「来訪」と「訪問」は、同じ「訪」が使われていますが、全く意味の異なる言葉になります。 使い方を間違えてしまうと、社会人として恥ずかしい思いをするかもしれません。 この記事では、「来訪」と「訪問」の意味の違いや、実際に使用する際の例文、また、類義語や対義語、英文表現について紹介していきます。 読み終えた後には、「来訪」と「訪問」の正しい使い分けの仕方が分かり、社会人として恥ずかしくない言葉選びができるようになるでしょう。 「来訪」と「訪問」の違いをもう一度確認したい方は、ぜひ、読んでみてください。

「来訪」と「訪問」は意味が違う

「来訪」と「訪問」は、似ている言葉のようですが、意味は全く違うため、使い方は異なります。 「来訪」と「訪問」には一体どのような意味があるのでしょうか。 大人になり、特に社会人として会社で働き始めると、「来訪」「訪問」といった言葉をよく使うようになります。 社会人として、正しい敬語や言葉遣いはマナーとして必要です。 いざという時に使い方を間違えないように、しっかりと意味の違いを知っておきましょう。 それでは、「来訪」と「訪問」の意味と読み方について紹介していきます。

「来訪」の意味と読み方

「来訪」は「らいほう」と読み、意味は「人がたずねてくること」です。 使い方としては、「知人が来訪する」や「友人が来訪する」などがあり、訪ねてきた人のことを「来訪者」と呼びます。 「人がたずねてくること」という言葉から分かる通り、「たずねてくる」のは自分ではなく、他人です。 よって、「来訪」という言葉の主語は自分以外の他人になります。 「私が来訪した」という使い方は間違いですので、気を付けましょう。 また、ビジネスで良く使用する「来訪」は、自分の会社にきてもらう場合にだけ使うものではありません。 会社外のレストランやイベント会場などでの打ち合わせなど、場所を問わずに使用できるのが「来訪」です。 覚えておくと役立つので、頭に入れておきましょう。

らい‐ほう〔‐ハウ〕【来訪】 の解説 [名](スル)人が訪ねてくること。「旧友が―する」「―者」⇔往訪。

「訪問」の意味と読み方

「訪問」は「ほうもん」と読み、意味は「こちらから誰かをたずねること」です。 「知人宅を訪問する」や「A社のB課長を訪問しました」のように使われます。 「こちらから誰かをたずねること」という意味から分かる通り、「たずねる」のは自分です。 つまり「訪問」という言葉の主語は自分となります。 「Aさんが訪問した」という使い方はしませんので、気を付けましょう。 特にビジネスのシーンや、上司、目上の方に間違った使い方をすると失礼に当たりますし、信用を失うかもしれません。 訪問の正しい意味と使い方を、頭に入れておきましょう。

ほう‐もん〔ハウ‐〕【訪問】 の解説 [名](スル)人をたずねること。他人の家などをおとずれること。「友人宅を―する」「会社―」

「来訪」の使い方と例文

まずは、ビジネスシーンでの「来訪」の使い方を解説します。 「取引先の社長が来訪される」という状況を説明する使い方と、「ご来訪いただきありがとうございます」という感謝の言葉を述べる使い方を紹介します。 使い方1:取引先の社長が来訪される場合の例文 (ここでは、社長の行動を尊敬語で表現することがポイントです。) 「本日14時より、取引先A社の〇〇社長が来訪されます」 使い方2:ご来訪いただきありがとうございますという場合の例文 「本日は、お忙しい中ご来訪いただきありがとうございました。いただいたご意見は担当部署と調整のうえ、一両日中に回答いたします」 このような使い方があります。 また、直接ではなくメールなどでも「来訪」は使用できます。 ●ご来訪をお願いするときの一例 ・「ご来訪いただきたく、何卒お願い申し上げます」 ・「ご多忙の中だとは思いますが、どうかご来訪いただければ幸いです」 ・「当日はご来訪のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます」 ●ご来訪のお礼を伝えるときの一例 ・「本日は遠方からご来訪くださり、誠にありがとうございました」 ・「ご多忙にもかかわらず、遠方からご来訪くださりありがとうございました」 ・「本日はご来訪いただき、本当にありがとうございました」 このように例文を知っておけば、いざという時にすぐ使えます。 上手く使いわけできると便利ですので、知っておきましょう。

「訪問」の使い方と例文

次に、ビジネスシーンでの「訪問」の使い方を解説します。 ここでは、「訪問」の目的が「謝罪をする」場合と「商品の売り込みにいく」という、2つの場合を例に挙げて紹介します。 使い方1:謝罪のために会社を訪問する際の例文 「本日15時よりA社へ訪問します。訪問の目的は、先日発生したクレームへの謝罪とその対応を説明するためです」 使い方2:商品の売り込みのために訪問する際の例文 「昨日の東京出張では、C社にも訪問してきました。C社はA社のB課長からの紹介で、この商品について詳しく説明してほしいとオファーをいただいておりました」 このように使用しますので、覚えておくと便利でしょう。 また、「訪問」もメールで使用できます。 ●訪問する日時を相手に連絡するときの一例 ・「下記日時にご訪問させていただきますので、お願いいたします」 ・「下記のとおり、ご訪問いたしますので、よろしくお願いします」 このように使えますので、覚えておくと便利でしょう。

「来訪」と「訪問」を使う際の注意点

先ほども述べましたが、「来訪」は誰かが訪ねてくると言う意味であり、主語は自分ではありません。 なので、例えば、自分がどこかの会社に行く場合に「私が○○会社に来訪する」といった使い方をしては間違いになりますので注意しましょう。 反対に、「訪問」は自分がどこかに行く場合に使用するので、主語は自分です。 そのため、「○○会社の方が訪問してきました」という使い方は間違いになるので気を付けましょう。 もう一つ「訪問」を使用する際の注意点があります。 「訪問」は、上司や目上の人には使ってはいけません。 例えば、「部長のご自宅を訪問する」という文は一見正しそうにも見えますが、上司や目上の人に対しては「伺う」といった表現のほうが適切です。 なので、この場合は「部長のご自宅にお伺いします」といった表現が正しいでしょう。 友人宅や会社に行くときは「訪問」でいいですが、自分にとって相手がどのような立場であるのかで、使う言葉を変えるようにしましょう。

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初回公開日:2016年11月08日

記載されている内容は2016年11月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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