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「ご所望」の意味と使い方・例文5コ・「要望」との違い

初回公開日:2017年01月27日

更新日:2020年05月30日

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言葉の意味

正しい敬語を使う能力は、社会人にとって必須です。しかし敬語は時に複雑で、なかなか難しいもの。今回は特に意味や使い方を間違えやすい「ご所望」について、正しい使い方をご紹介しています。「ご所望」と「ご要望」の違いについてもまとめているので、ぜひ参考にどうぞ。

「ご所望」の意味

「ご所望」の読み方

「ご所望」とは「ごしょもう」と読みます。「望」という字を「ボウ」と読んでしまう間違いが多いので気をつけましょう。 接客業や営業職などの場合は、「ご所望」を口頭で使う機会も多いでしょう。せっかく言葉の使い方を正しく覚えていても、読み方を間違えてしまっては敬語を使う意味が半減してしまいます。 今回の「ご所望」に限らず、読み方に自信がない言葉は事前に読み方を確認してから使うようにしましょう。

「ご所望」の使い方

「ご所望」の使い方
※画像はイメージです
出典: https://www.pexels.com

ご所望とは、希望や望みを意味する言葉です。そのため、自分が何かを欲したり希望したりすることを改まって表現する際には、「○○を所望する」と使います。 「ご所望」とは「所望」を丁寧に表現した言葉なので、自分自身が望んでいる場合には使いません。敬意を払いたい上司や取引先の相手といった、目上の人が何かを欲したり望んだりしている場合に使いましょう。

「ご所望」の例文

「ご所望」の意味や使い方を確認したところで、次に具体的な例文を見ていきましょう。 「ご所望」が実際に使われる言い回しを目にすることで、言葉の形だけでなくニュアンスまで捉えることができます。知識は持っているだけでは無いのと同じですから、アウトプットできるためにも、参考にしてみてください。 言い回しのバリエーションを増やすことも、実用の機会を増やしてくれます。

例文1「ご所望の品をご用意しました」

この例文では、「欲しいと聞いていた品物をご用意しました」という意味を表しています。事前に伺っていた希望に沿うものを提示する際に使います。 「ご所望の品」というフレーズは、ビジネスシーンにおいて大変よく使われる組み合わせです。また、「ご所望品」といった言葉もあり、「下記の中から、ご所望品がありましたら、いつでもお申し付け下さい」という形で、文章に使われることもあります。

例文2「ご所望の方がいらっしゃいましたら」

この例文では、「(ある物事について)したい・欲しいという方がいらっしゃいましたら」という意味を表しています。希望者を募るような場面で使われる表現です。 企画やサービスの案内をする際など、多数の人を相手にして使う場合にはこの表現が適しています。

例文3「ご所望でしたら」

この例文では、「(ある物事について)ほしい・やりたいということであれば」という意味を表しています。物事を提示する前の段階において、希望を確認する場合に使います。 「ご所望でしたら、すぐに手配いたします」や「ご所望でしたらご連絡ください」など、さまざまな場面で幅広く使うことができます。どちらかといえば口頭で使うことの方が多いでしょう。

例文4「ご所望とあらば」

この例文は、上記の「ご所望でしたら」とほとんど同じ意味合いであり、「(あるものごとについて)ほしい・やりたいということであれば」という表現です。 ただし、「あらば」とは文語表現であるため、より堅く改まった印象を与えるでしょう。口頭よりも文面において使う方が無難です。口頭であまり堅すぎる表現を使うのは相手に距離を感じさせるか、あるいはわざとらしく見えてしまうこともあるので、注意が必要です。

例文5「ご所望の場合は」

この例文では、「(ある物事について)ほしい・したいと思われる場合には」という意味を表しています。特定の対象についての希望がある人に向けたフレーズです。この後にご案内する内容を続けるのが一般的な使い方でしょう。

「ご要望」との違い

「ご所望」と類似した言葉に、「ご要望」があります。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。 どちらも「望む」という意味では同じです。望む対象、あるいはその範囲に違いがあります。「要望」は「手段や方法」を望む場合に使われることが多く、「所望」は物質的なものを望む場合によく使われます。 また、「要望」は抽象的、あるいは複数の対象がある場合に使われ、「所望」はピンポイントなものを指す場合に使われます。

正しい日本語の使い方

正しい日本語の使い方
正しい日本語の使い方

「ご所望」の類語/言い換え表現

「ご所望」の意味や使い方は上記のとおりですが、いくら使い方が正しくても毎回「ご所望」を使っていては、いつもワンパターンの内容になってマンネリ化してしまう可能性があります。 以下では、「ご所望」と同じような意味を持つ類語や、同じ様に使うことのできる言い換え表現をご紹介します。

「ご希望」

「ご希望」とは、「希望」の丁寧表現であり、「あることの実現を望み願うこと、またはその願い」を表す言葉です。 物事の実現を待ち望むというニュアンスが強く、個人的な望みや一般的な望みなど、度合いの低い願いを表現します。また、目に見えない状況に対して使われることが多いです。

「ご注文」

「ご注文」とは、「注文」の丁寧表現であり、「人への依頼や、自分が希望する際につける条件」を表します。 「相手に対する望み」である点において「所望」と重なりますが、望みの対象が抽象的であり複数の場合にも使われるため使い方は異なります。用法に関して言えば、「要望」の方に近いでしょう。

「ご用命」

「ご用命」とは、「用命」の丁寧表現であり、「用事を言いつけること」を表します。意味としては、「ご注文」とほとんど同じと考えてよいでしょう。 ただし「注文」に比べれば、よりかしこまって丁寧な表現となります。

「ご志望」

「ご志望」とは、「志望」の丁寧表現であり、「自分はこうなりたい、こうしたいと望むこと」を表わします。「志望動機」などに使われるように、個人的な望みを表す場合に使われます。 「所望」は、特定の物事に向けた望みであり、相手との間に成り立つ表現です。したがって、「志望」とはニュアンスに違いのあることが分かります。

「お望み」

「お望み」とは、「望み」の丁寧表現であり、「そうなりたい、そうしたいと思うこと」を表します。「所望」と同様に、ある物事に対する望みとして使うことができます。 ただし、願いの度合いとしては「希望」のように若干弱いと言えるでしょう。表現としても、「ご所望」の方がより丁寧な印象を与えます。

「ご所望」の意味を理解して、正しく使おう

いかがでしたか。この記事では、「ご所望」の意味と使い方をご紹介しました。 日常的にはあまり使わない言葉であるため、使い慣れていないという方も少なくないでしょう。しかし、公の場や目上の人との会話においては、「ご所望」を使う場面は多いです。使い方を覚えておいて、損はありません。 敬語のスキルや敬語での会話の幅がぐっと広がりますので、ぜひこの機会に「ご所望」の正しい使い方をマスターしておきましょう。

ビジネス敬語を使いこなそう

ビジネスシーンにおける会話は、日常会話とは全く異なります。そして、その会話ひとつで相手の印象は大きく左右されます。 単純な言い回しでは能力に不安を感じさせてしまいますし、逆に堅すぎても良好な関係の妨げになりがちです。ビジネスでは適度にフォーマルな表現を使い、適切な意味と使い方を備えることで相手にも安心感を与えます。 ビジネス敬語をもっと身につけたいという方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

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