【2026年版】SASE製品比較で失敗しないための評価観点チェックリスト|選び方のポイントを徹底解説
1分でわかるこの記事の要約 ✔SASEは、リモートワークやクラウドサービス利用が主流の現代において、ネットワークとセキュ...
更新日:2026年02月20日
1分でわかるこの記事の要約 RMMとパッチ管理を連携させることで、システム障害の予兆を検知し、問題発生前にパッチを適用する予防保守モデルを構築できます。 従来のWSUS運用では対応できないサードパーティ製アプリやリモート […]
目次
ITシステムの安定稼働とセキュリティ維持に、パッチ管理は不可欠です。しかし、旧態依然とした運用を続けることは、ビジネス全体に深刻なリスクをもたらします。ここでは、従来型のパッチ管理が抱える具体的な課題を掘り下げます。
多くの企業、特に中小企業では、手動やWSUS (Windows Server Update Services) でパッチ管理を行っています。しかし、管理対象デバイスの増加や多様化に伴い、これらの手法はすぐに限界を迎えます。
結果として、システム全体のリスク管理が形骸化してしまう恐れがあります。
従来のパッチ管理は、脆弱性が公開されたりインシデントが発生したりしてから対応する「リアクティブ(後追い)」な運用が中心です。この”後手”の運用は、深刻なビジネスリスクを内包しています。
このように、後手対応のパッチ管理は、単なるIT運用の課題ではなく、経営全体を揺るがすリスクとなりうるのです。
従来の課題を解決し、プロアクティブ(予防的)なIT運用へシフトするために注目されているのが「RMM」と「テレメトリーデータ」の活用です。これらはシステムの”健康状態”を深く理解し、障害の予兆を捉えるための重要なカギとなります。
RMMとは、PCやサーバーといったエンドポイント端末を、遠隔から一元的に監視・管理するソリューションです。多くはSaaSとして提供されます。各端末に「エージェント」というソフトウェアを導入することで、情シス担当者は管理コンソールから社内外すべてのデバイス状態をリアルタイムに把握できます。
RMMの主な機能
「監視(Monitoring)」と「管理(Management)」を統合的に行えるのが最大の特徴です。例えば、「CPU使用率が90%超でアラート」→「関連プロセスを再起動するスクリプトを自動実行」といった連携により、IT運用の大幅な効率化が期待できます。
RMMの真価を発揮させる上で不可欠なのが「テレメトリーデータ」です。これは、遠隔地の機器から収集されるパフォーマンスや稼働状況のデータです。RMMエージェントは、CPU使用率やメモリ使用量といった基本データに加え、イベントログ、アプリケーションのエラーログ、サービスの稼働状況など、膨大なデータを継続的に収集します。
収集したデータを時系列で分析することで、システムの「正常な状態」のベースラインを定義できます。そして、ベースラインから逸脱する微細な変化、つまり「いつもと違う」振る舞いを障害の”予兆”として検知できるのです。この予兆検知能力が、革新的な運用モデルの基盤となります。
RMMのリアルタイム監視とテレメトリーデータの分析をパッチ管理と連携させることで、「障害の予兆」をトリガーに問題が顕在化する前に「先回り」して対策を実行する、全く新しいプロアクティブな運用モデルを構築できます。
まず、管理対象の全エンドポイントから、RMMエージェントが継続的にデータを収集します。CPU、メモリ、ディスクといったリソース状況から、OSやアプリケーションのエラーログまで、システムの健全性を測るあらゆる情報がクラウド上のRMMプラットフォームに集約されます。これにより、情シス担当者は多数のデバイスの状態を単一のダッシュボードで一元的に把握できます。
収集された膨大なテレメトリーデータは、AIや機械学習エンジンが自動で分析します。AIは過去のデータから各システムの「正常な振る舞いのパターン(ベースライン)」を学習。リアルタイムデータがベースラインから逸脱した際に、それを「異常」=「障害予兆」として検知し、担当者にアラートを通知します。人間では見過ごしがちな微細な変化を捉えることが可能です。
障害予兆が検知されると、RMMはアラート内容と既知の脆弱性・パッチ情報を自動で照合し、原因と対策を紐付けます。対策となるパッチが特定されると、RMMの管理機能を使って、問題が発生している、あるいは同様のリスクを抱えるエンドポイントに修正パッチを自動で配布・適用します。
これがユーザーからの問い合わせやシステムダウンの前に実行されるため、インシデントを未然に防ぐ「予防保守」が実現します。
障害予兆を起点とした先回り適用モデルは、企業経営に直結する多くのメリットをもたらします。
この新運用モデルの導入を成功させるためには、計画的な進行が不可欠です。
まず、管理対象のデバイス(Windows, Mac等)やOS、既存ツール(Microsoft Intune, EDR等)との連携性を洗い出しましょう。その上で、自社の管理対象をカバーし、日本語のサポート体制が充実しているかなど、スキルレベルに合ったツールを選定することが重要です。
いきなり全社展開するのではなく、特定の部門やサーバー群など、範囲を限定した「スモールスタート」を推奨します。パイロット導入で効果を測定し、成功体験を積みながら段階的に適用範囲を拡大していくアプローチが最も確実です。
ツールを導入するだけでは機能しません。「クリティカルな脆弱性パッチは即時自動適用する」など、具体的な運用ルールを事前に策定しておく必要があります。誰がアラートを監視し、誰が最終判断を下すのかといった体制を明確にすることで、効果的なプロアクティブ運用が実現します。
本記事では、RMMとパッチ管理の連携による、障害予兆検知と先回り適用という新しい運用モデルを解説しました。
後手後手のインシデント対応に追われる旧来の運用から脱却し、テレメトリーデータを活用してシステムの健全性をプロアクティブに維持する。この変革は、単なるIT運用の効率化に留まりません。脆弱性の脅威からビジネスを守り、システムの安定稼働という土台の上で企業のDXを加速させる、「攻めのIT」への転換を意味します。
クラウドベースのSaaSとして提供されるRMMソリューションも多く、中小企業でも導入しやすくなっています。未来の安定したIT環境を築く第一歩として、この新しい運用モデルの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
A1: 競合するのではなく、連携してセキュリティを強化する関係にあります。RMMがシステムの監視・管理・自動化を担い、EDR(Endpoint Detection and Response)はマルウェア検知やインシデント対応に特化しています。多くのRMMはEDR製品と連携し、RMMが検知した予兆に対しEDRが調査したり、EDRが検知した脅威に対しRMMがパッチ適用を実行したりと、相乗効果が期待できます。
A2: むしろ、情シス担当者が限られている、あるいは「一人情シス」状態の中小企業にこそ、導入メリットは大きいです。手動でのパッチ管理や障害対応の工数を自動化で大幅に削減できます。SaaS型であれば初期投資を抑えて利用できるため、費用対効果の高いセキュリティ対策・運用効率化の手法となります。
A3: 段階的なアプローチが重要です。まず、RMMエージェントを展開してWSUSと並行稼働させ、監視機能に慣れます。次に、テストグループにのみRMMからのパッチ配信を有効にし、動作を確認します。問題がなければ徐々に対象を広げ、最終的に全端末の管理がRMMに移行したらWSUSを停止します。移行前に、パッチ適用のポリシー(適用タイミング、再起動の扱いなど)をRMM上で再設計しておくことが成功の鍵です。
記載されている内容は2026年02月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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