【2026年版】SASE製品比較で失敗しないための評価観点チェックリスト|選び方のポイントを徹底解説
1分でわかるこの記事の要約 ✔SASEは、リモートワークやクラウドサービス利用が主流の現代において、ネットワークとセキュ...
更新日:2026年02月20日
1分でわかるこの記事の要約 MDM/UEM導入の成功にはPoC(概念実証)が不可欠であり、製品のカタログスペックだけでは見えない実用性や適合性を確認できます。 PoCの真の目的は、実環境での適合性検証、導入後の運用イメー […]
目次
MDM/UEM製品の導入検討において、なぜPoCがそれほど重要視されるのでしょうか。それは、製品のカタログスペックや営業担当者の説明だけでは見えてこない、実践的な適合性を確認する唯一の手段だからです。PoCを省略して導入を進めることには、大きなリスクが伴います。
PoCの目的は、単に「製品が動くかどうか」を確認することではありません。その真の目的は、以下の3点に集約されます。
PoCの真の目的
PoCを経ずにMDM/UEMを導入した場合、様々な失敗に陥る可能性があります。よくある失敗事例としては、以下のようなケースが挙げられます。
これらの失敗は、いずれもPoCで実際の運用シナリオを検証していれば防げた可能性が高いものです。PoCは、製品選定におけるミスマッチという「失敗」を回避し、「成功」への確度を高めるための保険と言えるでしょう。
効果的なPoCを実施するためには、事前の準備が成功の9割を占めると言っても過言ではありません。場当たり的に検証を始めるのではなく、計画的にステップを踏むことが重要です。ここでは、PoCを成功に導くための5つの準備ステップを解説します。
まず最初に、「何のためにMDM/UEMを導入するのか」という目的を明確にする必要があります。自社が抱えている課題は何かを具体的に洗い出しましょう。
これらの課題に対し、「デバイス紛失時の情報漏洩インシデントをゼロにする」「一台あたりのキッティング時間を80%削減する」といった具体的なゴール(KGI/KPI)を設定すると、後の評価がしやすくなります。
次に、目的達成のために製品に求める機能や性能を「要件」として定義します。この際、「絶対に必要不可欠な要件(Must)」と、「あると望ましい要件(Want)」に分けて整理することがポイントです。例えば、特定のOSへの対応や、特定のセキュリティポリシーの強制は「Must要件」、ダッシュボードのカスタマイズ機能は「Want要件」といった具合です。この要件定義が、後述する評価項目チェックリストの基礎となります。
定義した要件を、どのような手順で検証するのかを具体的に記した「検証シナリオ」を作成します。このシナリオは、実際の業務フローを想定して作成することが重要です。
これにより、単なる機能の有無だけでなく、一連のプロセスとしての使い勝手や実用性を評価できます。
市場にはMicrosoft Intune、Workspace ONE、Jamf Proなど、数多くのMDM/UEM製品が存在します。すべての製品でPoCを行うのは現実的ではないため、事前の情報収集やベンダーからのヒアリングを通じて、自社の要件に合いそうな製品を2〜3つに絞り込みます。第三者機関による評価レポートや導入事例、無料トライアルなどを活用し、PoCの対象を選定しましょう。
最後に、PoCを誰が、いつ、どのように進めるのかを具体的に計画します。検証チームには、情報システム部門の管理者だけでなく、実際にデバイスを利用するエンドユーザー部門の代表者にも参加してもらうことが推奨されます。管理者視点と利用者視点の両方から評価することで、より多角的なフィードバックが得られます。PoCの期間は1ヶ月から2ヶ月程度を目安に、具体的なスケジュールを策定しましょう。
ここからは、PoCで具体的に何を検証すべきか、網羅的な評価項目をチェックリスト形式で紹介します。自社の要件に合わせて項目を追加・修正し、オリジナルの評価シートとしてご活用ください。
統合エンドポイント管理の根幹となるデバイスの登録、管理、監視に関する基本的な機能を評価します。
デバイスを安全に利用するためのセキュリティポリシーを、どの程度柔軟かつ強力に適用できるかを検証します。
業務に必要なアプリケーションを効率的かつ安全に配布・管理できるか、その機能性を評価します。
情報システム部門の管理者が日々利用する管理機能の使いやすさや、運用負荷を評価します。
導入後、問題が発生した際に迅速な解決策を得られるか、ベンダーのサポート体制を評価します。
評価項目チェックリストを作成したら、次はそれをいかに客観的に評価するかが重要になります。評価者の主観に左右されると、正しい製品選定ができなくなる可能性があります。
各評価項目に対し、「5: 非常に満足 ~ 1: 非常に不満」といった5段階評価など、具体的な評価基準を事前に設定しましょう。さらに、項目ごとに重要度(重み付け)を設定し、最終的に合計スコアを算出することで、製品間の比較がより客観的になります。このスコアリングシートは、最終的な製品決定の際の強力なエビデンスとなるでしょう。
評価は、情報システム部門だけでなく、必ず複数の視点から行いましょう。実際にデバイスを利用する営業部門などのエンドユーザーにPoCに参加してもらうことで、「管理者には便利だが、利用者にとっては不便」といったギャップを発見できます。それぞれの立場から評価し、意見をすり合わせることで、全社的に納得感のある製品選定が可能になります。
PoCでは機能面の評価に目が行きがちですが、費用対効果の検証も忘れてはなりません。ライセンス費用だけでなく、導入構築費用や、導入後の運用にかかる人的コスト(工数)も考慮に入れる必要があります。PoCで「この機能で月あたり△時間の工数削減につながる」といった具体的な効果を測定し、投資に見合うかを冷静に判断することが重要です。
A1: 一般的には1ヶ月から2ヶ月程度が目安です。短すぎると十分な検証ができず、長すぎると意思決定が遅れコストが増大します。事前に作成した検証シナリオをすべて実施できる、現実的なスケジュールを設定することが重要です。
A2: 多くのベンダーはPoC用のトライアルライセンスを無償で提供しており、ソフトウェア費用はかからない場合が多いです。しかし、検証を担当する社員の人件費(工数)が最も大きなコストとなります。外部に構築を依頼する場合は、その費用も発生します。
A3: Microsoft Intuneは、Microsoft 365やAzure Active Directoryとの親和性が最大の特徴です。PoCでは、これらの既存Microsoft製品との連携機能を重点的に評価しましょう。特に、Windows Autopilotによるデバイスの自動登録・構成、Office 365アプリに対するデータ保護ポリシー、条件付きアクセスによるセキュリティ制御などは、Intuneならではの重要な検証項目です。
MDM/UEM導入の成否は、PoCをいかに計画的かつ網羅的に実施できるかにかかっています。単に機能を試すだけでなく、「自社の課題解決につながるか」「日々の運用に耐えうるか」「費用対効果は見合うか」という多角的な視点での検証が不可欠です。
本記事でご紹介した準備ステップと評価項目チェックリストが、皆様の製品選定プロセスの一助となれば幸いです。まずは自社の課題と要件を整理し、明確な目的意識を持ってPoCの計画を立てることから始めてみてください。適切なPoCを通じて選定されたMDM/UEMソリューションは、貴社のセキュリティを強化し、従業員の生産性を向上させる強力な基盤となるでしょう。
記載されている内容は2026年02月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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