UEM移行が失敗する本当の理由:揉める論点を潰して“組織変革”として成功させる4ステップ
1分でわかるこの記事の要約 UEM移行は単なるツール刷新ではなく、企業の生産性とセキュリティを両立させる「デジタル変革」...
更新日:2026年02月13日
1分でわかるこの記事の要約 端末管理の属人化や非効率は、情報漏洩などの重大なセキュリティリスクに繋がります。 デバイスの導入から廃棄まで一元管理する「端末管理の設計書」が課題解決の鍵となります。 設計書により標準化・セキ […]
目次
働き方の多様化やクラウドサービスの普及に伴い、企業が管理すべきPCやスマートフォンなどのエンドポイントは増加の一途をたどっています。こうした状況下で、従来の場当たり的な管理手法は限界を迎えており、体系的な設計書に基づく管理体制の構築が急務となっています。
よくある課題
設計書の主要メリット
優れた端末管理設計書は、デバイスのライフサイクル全体を俯瞰できる構造になっています。ここでは、その中核となる5つのフェーズと、各フェーズで定義すべき項目について具体的に解説します。
このフェーズは、新しいデバイスを組織の管理下に置くための入口です。ここでのフローが曖昧だと、管理漏れやセキュリティホールが生まれる原因となります。
デバイスが管理下に置かれたら、組織のルールである「ポリシー」を適用します。セキュリティ確保とユーザーの生産性のバランスが重要です。
これらのポリシー適用は、Microsoft Intune、VMware Workspace ONE、Jamf ProといったUEMツールを活用することで、遠隔から自動で強制的に行うことができ、運用負荷を大幅に軽減します。
「どのデバイスが、どこで、誰によって、どのように使われているか」を正確に把握するのが、このフェーズの目的です。
全てのデバイスに画一的なポリシーを適用するのが理想ですが、業務によっては「例外」が必要になるケースもあります。
デバイスライフサイクルの最終段階である、故障、紛失、廃棄のプロセスを管理します。
優れた設計書を作成しても、実際の運用に根付かなければ意味がありません。設計書を「生きたドキュメント」として活用し続けるためのポイントを紹介します。
1. MDM/UEMツールとの連携を前提とする 現代の端末管理では、数百台以上のデバイスを手動で管理することは非現実的です。設計書で定義したポリシー適用、インベントリ収集、セキュリティ対策は、Microsoft IntuneなどのMDM/UEMツールによる自動化を前提に考えましょう。ツールと設計書は車輪の両輪であり、両者を連携させて初めて効率的な運用が実現します。
2. 定期的な棚卸しとレビュープロセスの確立 IT環境は常に変化します。年に1〜2回、管理台帳の情報と実機を照合する「棚卸し」を実施しましょう。また、適用中のポリシーが現状に即しているか、より効率的な運用方法はないか、といった「レビュープロセス」を定例化することで、管理体制の継続的な改善が可能です。
3. 担当者への教育と手順書の周知徹底 設計書は情シス部門だけのものではありません。デバイスを利用する全従業員、人事部門、経理部門など、関係者全員が運用フローを理解・遵守することが重要です。設計書に基づいた具体的な手順書を作成し、いつでも誰でも参照できるようにしておくことも、運用の定着には不可欠です。
ここでは、ExcelなどでIT資産管理台帳を作成する際にベースとなる、具体的な項目例を紹介します。これらを基に、自社の要件に合わせてカスタマイズしてください。
端末管理の設計書は、単なるIT資産の管理台帳ではありません。それは、複雑化するIT環境において、セキュリティとガバナンスを維持し、業務効率を最大化するための戦略的な「羅針盤」です。Enrollmentから廃棄に至るまで、デバイスのライフサイクル全体を可視化し、標準化された運用フローを構築することこそ、現代の情シス部門に求められる重要な役割です。
本記事で紹介したテンプレート項目や運用ポイントを参考に、まずは自社の現状を整理し、小さな範囲からでも設計書の作成を始めてみてください。そして、一度作って終わりではなく、ビジネスの変化に合わせて継続的に改善していくことが、端末管理を成功に導く唯一の道です。
Q1: 端末管理の設計書はExcelで管理できますか? A1: はい、可能です。特に管理対象デバイスが数十台程度の小規模な組織では、Excelは手軽で有効なツールです。しかし、デバイス数が100台を超えてくると、手動更新の限界や同時編集の難しさといった課題が生じます。その場合は、専用のIT資産管理ツールや、MDM/UEMに付属するインベントリ管理機能、クラウドベースのデータベースへの移行を検討することをおすすめします。
Q2: BYODの端末はどのように管理すれば良いですか? A2: BYOD端末の管理は、セキュリティとプライバシーのバランスが重要です。設計書では、BYOD専用のポリシーを別途定義する必要があります。一般的には、MDM/UEMのMAM(モバイルアプリケーション管理)機能を活用し、デバイス全体ではなく、業務で利用するアプリとデータのみを「コンテナ」として分離・管理する手法が取られます。Enrollmentの際には、規約への同意を必須とし、紛失時や退職時には会社データのみを遠隔消去できる仕組みが不可欠です。
Q3: ポリシーの例外はどの程度認めるべきですか? A3: セキュリティガバナンスの観点からは、原則として例外は認めないというスタンスが理想です。しかし、研究開発部門など、やむを得ないケースは存在します。例外を認める際は、「申請・承認フローの厳格化」「リスク評価の実施」「期間の限定」という3つの原則を徹底することが重要です。なぜ例外が必要で、どのようなリスクが発生するのかを明確にした上で、責任者が承認し、その記録を管理台帳に必ず残す運用をルール化しましょう。無期限の例外は極力避けるべきです。
記載されている内容は2026年02月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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