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「教えを請う」の意味・読み方|「教えを乞う」との違いも解説

更新日:2024年06月30日

言葉の意味・例文

日常生活で目にする「教えを請う」とはどういう意味か気になる人もいるでしょう。本記事では「教えを請う」の意味や「乞う」との違い、言い換え表現を例文で解説します。あわせて英語での表現も紹介します。「教えを請う」の意味や使い方を知りたい方は参考にしてください。

「ご教授」も「教えを請う」の言い換えができ、「ご教授ください」という丁寧表現がよく使われます。 「教授」は「教示」よりも「専門的な内容を長期間にわたって深く教える」という意味合いが強いのが特徴です。また、「教示」は相手が目上や目下かを問わず丁寧語として使えるのに対し、「教授」は目上の人に対して使われることが一般的です。 スピード感を求められるビジネスの場では「ご教授ください」は不適切な場合があることを頭に入れておきましょう。

ご指導

「教えを請う」の代わりに「ご指導」という表現を使うのもよいでしょう。 「目標に向かって教え導く」という意味で、ビジネスシーンでは先輩や上司などに何かを教えてもらいたい時に「ご指導ください」という表現がよく使われます。 「ご指導」は、「ご教示」よりも広い範囲を指すため、スポーツや芸術といったビジネス以外の場でも幅広く使えます。相手に堅苦しさを感じさせたくない場合には「ご指導ください」を使うとやわらかい印象を与えられるでしょう。

ご指南

「ご指南」も「教えを請う」の言い換え表現として使えます。 古代中国のからくり車で、常に南の方向を指すように作られた「指南車」が語源で、そこから転じて「正しい方向に教え導く」という意味で使われるようになりました。 主に剣道や柔道などの武術や、囲碁将棋、茶華道などを習う際に「ご指南ください」という表現が使われます。芸事や武術以外の場面にはふさわしくないとされているため、ビジネスシーンでは使わないように心がけましょう。

「教えを請う」の使い方と例文

「教えを請う」は、「他者から何かを教えてもらいたい」という意志を第三者に伝える時に使われます。ビジネスシーンやメールなどで相手に直接依頼する場合は「ご教示ください」などの表現が無難です。 「教えを請う」の例文を見ていきましょう。

  • 見やすいプレゼンテーション資料の作り方について、先輩に教えを請う。
  • 茶道の師範に「わびさびの心」について教えを請う。
  • 道に迷い、通りがかった人に駅までのルートについて教えを請う。

「教えを請う」の英語表現

あらたまった印象を与えがちな「教えを請う」ですが、英語ではどのように表現すればよいのでしょうか。 英語初心者にも比較的なじみの深い"ask(尋ねる)”や”give(与える)”、”tell(言う)といった単語を使って「教えを請う」が英語で表現できます。 ”Please”などの接頭語を使って依頼すると、より丁寧な印象を与えられるでしょう。

  • I would like to ask him about table manners.(彼にテーブルマナーについて教えを請う)
  • Please give me a lecture about this matter.(この件についてご教授ください)
  • Can you tell me when the party starts?(パーティーの開始時間をご教示ください)

「教えを請う」を正しく使えるようになろう

「教えを請う」はどのような意味を持つのか、例文や類語、英語での表現方法について紹介しました。 自分よりもすぐれた知識や技能を持つ相手に敬意を表し、学びたい気持ちを素直に伝えるのに「教えを請う」はふさわしい表現です。敬語ではありませんが丁寧な表現で響きが美しいため、腰が低い印象を与えられるでしょう。 「教えを請う」を上手に使いこなして、より豊かな知識や技能を身につけてみてください。

初回公開日:2022年10月05日

記載されている内容は2022年10月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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