IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「一口に言っても」の意味は?使い方と例文や類語・対義語・英語表現

更新日:2024年06月27日

言葉の意味・例文

「一口に言っても」は、何気なく使われている言葉ですが、意味や使い方を知っていますか?正しい意味がわからないと会話で相手の真意が読めないこともある言葉です。本記事では「一口に言っても」について、意味、使い方や類語について解説します。ぜひ、ご一読ください。

十把一絡げ

「じっぱひとからげ」と読みます。 様々な種類のものをひとまとめにすることです。 「十把」とは十の束を表し、それを一つにまとめることを表しています。 「『最近の若者は…』と十把一絡げに扱う人がいるが、若者の中にも様々な人がいることをわかって欲しい」のように使用します。 また、先の例文の「一口に英語教材と言っても、種類があり過ぎて自分に合うものを探すのは難しい」は、「十把一絡げに英語教材と言っても、種類があり過ぎて自分に合うものを探すのは難しい」と言い換えることができます。 束のそれぞれは本来であれば個別に扱うようなものであるにもかかわらず、一括りにして個別には目を向けていないことを批判するように使われます。

ざっくり言っても

「ざっくり」には「大ざっぱに、大まかに」という意味があります。その後に「言っても」と付け加えることで、「一口に言っても」とほぼ同じ意味合いを表します。 先の例文の「白い大きな車と一口に言っても該当する車は山のようにある」は「白い大きな車とざっくり言っても該当する車は山のようにある」のように言い換えることができます。 実は、「ざっくり」とは元々は「力を込めて物を切ったり、大きく割れたりするさま」や「布地などの手触りの目の粗いさま」のような意味でした。 「ざっくり」が「大まかに」という意味で一般的に使われるようになったのは、ここ数十年くらいのことです。 ただし、「ざっくり」という言い方はカジュアルな印象を受けやすいので、フォーマルな場では使用しない方が無難でしょう。

そうは言っても

「そうは言っても」の「そう」は直前に述べた事柄のことを指し、「そうは言っても」はその事柄と相反する内容を導く言葉です。会話などでは「相手の言った内容を認めつつも、これから反対意見を述べる」という意図を伝えることができる、便利な表現です。 「そうは言ってもなかなか思うように物事は進まない」のように使います。また、先の例文の「一口に花と言っても、様々な花がある」は「そうは言っても花には様々な種類がある」のように言い換えることができます。 汎用性が高く、日常生活などで頻繁に使用されています。

「一口に言っても」の対義語表現

「簡単に言うことはできない」の意味を表す「一口に言っても」の対義語になる表現は「簡単に言うなら、簡単に表現するなら」です。 先の例文の「爬虫類と一口に言っても、カメ、トカゲ、ヘビなど様々な種類がある」を対義語の「簡単に言うなら」を使うと、「カメ、トカゲ、ヘビなど様々な種類があるが簡単に言うなら爬虫類である」となり、原文の趣旨とは全く逆の意味になります。 また、逆説を表す「でも」を使って「簡単に言うなら爬虫類でも、カメ、トカゲ、ヘビなど様々な種類がある」と言うと、原文とほぼ同じ意味を表現することができます。

「一口に言っても」の英語表現

「一口に言っても」の微妙なニュアンスはどのように英語で表現するのでしょうか? 先の例文の「一口に花と言っても、様々な花がある」を英語で表現してみましょう。「一口に」に注目するなら、「say in one word」を使い、「There are various flowers even if you say flowers in one word.」となります。 もちろん、意味は通じますが、「そんなに簡単に言うことはできない」という「一口に言っても」の微妙なニュアンスは伝わりにくいかもしれません。

「don't say easy」

「一口に言っても」の英語表現を考える時は意味から考えましょう。「簡単に言うな」という意味から、「don't say easy」で表現します。 「Don't say easy about flowers.」で「花について簡単に言うな」となります。日本語から英語表現にするのが難しい時は、意味から考えることも有効です。

「一口に言っても」の意味や使い方を理解しよう

「一口に言っても」は、普段何気なく使われている言葉ですが、その微妙なニュアンスが理解できないと、それを言葉にした相手の真意が把握できないこともある言葉です。 「一口に言っても」の意味や使い方を理解して、スムーズなコミュニケーションに役立ててください。

次のページ
初回公開日:2022年10月05日

記載されている内容は2022年10月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

アクセスランキング