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「ご自愛ください」の意味と使い方|ビジネスにて目上の人への使い方

更新日:2024年08月27日

敬語表現

「お体ご自愛ください」は誤用!?ビジネスシーンでよく使う「ご自愛ください」という言葉について、正しい意味や使い方をご紹介しています。「ご自愛」の同義語などもご紹介しているので、敬語の勉強の一環として、ぜひ参考にしてみて下さい。

「ご自愛」の意味

まずは自愛の意味を確認しましょう。そのあとに、どの意味がどのような表現で使用されるかを例文で見ていきます。

自愛の意味
  • 自分を大切にすること。自分の健康状態に気をつけること。
  • 自分の言行を慎むこと。自重。
  • 自分の利益を大事にすること。利己。
  • 倫理学で、自己保存の本能に基づいて、自己の幸福を求める自然的性向。
  • 物を大事にすること。珍重すること。

それぞれ、意味に多少の違いはありますが、基本的には自分のことを労わったり大切にしたりすることを意味します。また、そのような意味合いで使われることが多い言葉でもあります。

「慈愛」は全く別の意味を持つ言葉

「自愛」と同じ読み方をする言葉に「慈愛」があります。 「慈愛」とは、「親が子供をいつくしみ、かわいがるような、深い愛情。」という意味の言葉で、自分の身体を気遣う意味を持つ「自愛」とは、意味が全く異なります。 混同して使わないよう、注意しましょう。

会話やメールにおける「ご自愛」の意味

「では、会話や文章などにおける「ご自愛」は、どのような意味で使われているのでしょうか? 会話やメールなどで「ご自愛ください」のと使う場合は、「相手へのいたわり」を意味 しています。本来であれば、「自分の体調や身体を気遣う」などの意味を持つ「自愛」ですが、「ご」を付けて丁寧さを表現し、「下さい」という言葉と組み合わせて使うことで、相手の体や体調を気遣う言葉になるのです。 現在、ビジネスシーンなどで使われる「ご自愛」は、ほとんどが相手のことを気遣う言葉として使われていると言えるでしょう。

「ご自愛」は、目上の人に対しても使える言葉

ビジネスシーンで話す際に気をつけないといけないのは、 「敬語として正しいのか」 「目上の人に対して使っても失礼ではない言葉か」 という点です。 「ご自愛」という言葉を目上の人に使っても良い言葉なのかと疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、心配する必要はありません。「ご自愛」は、目上の人に対して使っても、決して失礼にはならない言葉です。

「ご自愛」の使い方・フレーズ例

では、「ご自愛」を使う際は、どのような言葉と組み合わせて使えば良いのでしょうか? 頻繁に使われるのが、上記でも出ている「ご自愛ください」という言い回しです。会話などで使う際は、あまり長い言い回しだと響きが悪く聞き取りづらいので、この「ご自愛ください」を使うとスマートに話せます。 その他には、「くれぐれも」「季節柄」など言葉と組み合わせて使うこともできます。 「くれぐれもご自愛ください」「季節柄ご自愛ください」のように使うと、より丁寧な印象を与えることができます。

【注意点①】体調を崩している人に「ご自愛」はNG

相手の身体や体調を気遣う意味を持つ「ご自愛ください」という言い回し。 身体を気遣われて嫌な思いをする人は少ないでしょうし、挨拶のような感覚で使ったら、便利そうだと考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。 しかし、「ご自愛」という言葉は、使えるシーンが限られています。つまり、「使ってはいけない」場合があるということです。 特に気を付けたいのが、「既に体調を崩している方には使ってはならない」という点です。相手が体調を崩している場合は、「ご自愛ください」ではなく、「一日も早い回復を心からお祈り申し上げております。」などの、別の挨拶をするようにしましょう。

【注意点②】「お体ご自愛ください」は正しくない

「ご自愛」の使い方で間違えてしまいやすいのが、「お身体」をつけるかつけないかという点です。 確かに、「お身体、ご自愛ください」のような言い回しでも、違和感を感じないような気もします。 しかし、「自愛」という言葉は「自分の身体に気を付ける」という意味を持っています。そのため、もし「お身体、ご自愛ください」のように使うと、「お身体、お身体を大切にしてください」のような意味になってしまいます。「身体」という意味が重複してしまうのです。 このような背景から、「お身体」という言葉と「ご自愛ください」という言葉は、組み合わせて使わない方が良いと言えそうです。

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初回公開日:2016年12月07日

記載されている内容は2016年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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