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「あながち間違っていない」の意味とは?使い方・例文・言い換え表現も解説

更新日:2024年09月05日

言葉の意味・例文

「あながち間違っていない」という言葉を使用したことはあるでしょうか。本記事では、「あながち」にどんな意味や語源があるのかについてご紹介するとともに、「あながち間違っていない」の正しい使い方や言い換え表現を解説します。ぜひ、チェックしてください。

「あながち間違っていない」はビジネスシーンで、同僚や先輩、上司からねぎらいの言葉や誉め言葉として使用されることがあります。 トラブルが起きた際に、自分の判断で解決したとします。 そこで同僚に、「君の判断はあながち間違っていなかったんじゃない」と言われました。とりあえず解決はしたが自分なりに反省すべき点があると感じているときに、同僚が慰めの言葉として評価しているのです。 また、上司から、「君の対処はあながち間違いではない」と言われたとすれば、「いくつか指摘する点はあるが君なりにベストをつくした良い対応だった」と評価しているのです。

子供の間違いをフォローする場合

お父さんが忙しく、あまり顔を合わせられていない子供がいます。その子供が父親に対して、「知らないおじさん」と言ったとします。 この場合に「君の答えはあながち間違いじゃない」ということができます。確かに「知らないおじさん」ではなく、子供の父親ですが、顔を合わせない日が何日も続けば、久々に顔を合わせたときに、父親の顔を忘れてしまっている可能性が十分にあるわけです。 父親であるが、「知らない」と言われてしまう原因がはっきりしているため、「知らない」というのも間違いとは言えません。

「あながち間違っていない」の言い換え表現

「あながち間違っていない」の言い換え表現として、「まんざら」「一概に」「必ずしも」の3つがあります。 どれも「曖昧」であることを表しているように、「あながち間違っていない」の「あながち」には、不確定の意味合いがあります。以下で、「あながち間違っていない」の類語についてご紹介します。

「まんざら」

「まんざら」は「満更」と書きます。満更とは当て字であり、「まっさら」から派生してまんざらと言うようになりました。 「まんざら」は単体では使用せず、「まんざら~ない」という形で打消し語を伴って使用されます。「まんざら~ない」で「全く悪いという訳ではない」という意味を表します。

「一概に」

「一概」とは、自分の意見を押し通すことや、強情である様を表した言葉です。 「一概に言う」とは、すべて自分の意見が正しいものとして言うことを表します。反対に、「あながち間違っていない」のように、「一概に~ない」という表現もあります。 「一概に~ない」は、「自分の意見がすべて正しいとは言えない。違う時もある。」というニュアンスになり、「あながち~ない」の言い換えとして使用可能です。

「必ずしも」

「必ずしも」は、一般的に「必ずしも~限らない」「必ずしも~わけではない」という形で使用されます。 「必ず」は、絶対にという意味があります。従って、「必ずしも~ない」は「絶対にとも限らない」「絶対にというわけではない」という意味になるのです。 「あながち間違っていない」の言い換えとして、「必ずしも間違っているとは言えない」と言うことができます。

「あながち間違っていない」の意味を理解して正しく使おう

「あながち間違っていない」という言葉は、「あながち」という言葉が打消し語の「ない」を伴ってできている言葉です。「あな」は自己を表し、「がち」は勝ちを表します。 「あながち間違っていない」は、「必ずしも間違っているとは言えない。あっている個所もある」ことを表し、自己の主張を伴う表現のため、上司など目上の人に向けて使用するのは一般的ではありません。 「あながち間違っていない」の正しい意味や使い方を理解し正しく使用しましょう。

初回公開日:2022年09月21日

記載されている内容は2022年09月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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