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「懸念される」の意味と使い方・例文|類義語との違い・対義語も解説

更新日:2024年03月21日

言葉の意味・例文

「懸念される」という言葉を使ったことがありますか。難しい言葉だというイメージを持っている方もいるでしょう。本記事では「懸念される」の意味や使い方と例文について解説しています。例文を参考にしながら正しい使い方を覚え、積極的に使っていけるようにしましょう。

「不安」は「気がかりで落ち着かないこと」の意味です。「不安な」は、「懸念」の意味を説明するときにも使われる言葉で、「懸念」とほぼ同じ意味と理解しておいて問題ありません。意味は同じですが、「不安な」を使った方が誰にでもわかりやすい表現になります。

気がかりとの違い

「気がかり」も「懸念」の意味を説明するときに使われる言葉です。「懸念」と「気がかり」の意味はほぼ同じですが、気がかりの方が日常会話で使いやすい言葉といえるでしょう。「懸念される」は言葉が難しく、一般的な日常会話には不向きです。

恐れとの違い

「恐れ」は「懸念される」とほぼ同じ意味で使われています。いずれも将来の漠然とした不安を表現するときに多く使われ、「川が氾濫する恐れがあります」と「川の氾濫が懸念されます」のどちらでも相手に注意を促せます。

杞憂との違い

「杞憂」には「取り越し苦労」という意味があります。「杞憂」は過剰な心配を表していますが、「懸念」は客観的に判断して心配している様子を表します。「杞憂」には不安の根拠がなく、「懸念」は根拠のある不安と覚えておいてもよいでしょう。

問題・課題と混同しない

ビジネスシーンでは「懸案事項がある」という言い方をすることがありますが、この意味を「問題がある」「課題がある」と受け取るのは誤りです。 「懸案」は問題や課題として具体化できない漠然とした不安を意味している点で、問題や課題と異なります。「問題」や「課題」と表現されるものは、ポイントが具体化されているので、解決策を考えることも可能です。

他にもある「懸念される」の類義語

「懸念される」には類語が多く、憂慮(ゆうりょ)、愁い事(うれいごと)、疑懼(ぎく)、憂虞(ゆうぐ)などもあります。若干の意味やニュアンスの違いはあるものの、状況に応じて「懸念される」の言い換え語句としても使えます。

「懸念される」が使われる場面・使い方

ここでは、「懸念される」という言葉が使われる場面や使い方について解説します。「懸念される」という言葉の意味を思い出しながら、使われている場面や使い方を理解していきましょう。類語に置き換えてみるのも、「懸念される」の意味や類語を覚えるうえで有意義です。

会議・プレゼンなどのビジネスシーン

会議やプレゼンでよく使われているのが「ほかに懸念される事項はありませんか」というフレーズです。相手が顧客や取引先の場合は、丁寧な表現にして「懸念される点はございませんか」「懸念される事項はございませんでしょうか」などと言い換えます。

災害や紛争などの報道

災害や紛争などの報道で、よく使われるのが「〇〇の懸念があるため、早めの避難を心がけてください」という呼びかけです。「〇〇」には、「土砂崩れ」や「川の決壊」など災害や紛争の内容が入ります。

日常会話

「懸念される」は、日常生活ではあまり使わない言葉です。ニュースや新聞の報道を受けて話をするときには、報道の言葉をそのまま受けて「懸念される」と伝えることもあります。 「悪天候が懸念されるから、今日の登山はやめておこう」や「あの国ではテロが起きるのではないかと懸念されているから、旅行先は考え直した方がいいだろう」のように日常会話でも使えます。

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初回公開日:2022年08月17日

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