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「金の亡者」の意味や使い方|類語表現や英語表現も併せて紹介

更新日:2024年04月30日

言葉の意味・例文

小説や映画、うわさ話などで「金の亡者」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、この言葉をなんとなくで理解している人は多いのでしょう。この記事では「金の亡者」の意味や類語を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

「あの人は金の亡者だ」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。うわさ話や批判するときによく使用される表現ですが、どのような意味なのか詳しくはわからない人が多いでしょう。 この記事では「金の亡者」の意味や使い方をはじめ、類語や英語表現を紹介しています。また意味だけでなく、由来や特徴なども詳しく解説しています。 この記事を読むことで「金の亡者」を正しく理解できるだけでなく、他の類語に言い換えたり英語で表現することも可能になります。よく間違えやすい「守銭奴」との違いも知ることができますよ。 言葉からも分かるように、「金の亡者」に良い印象はありません。だからこそ、なんとなく理解した状態で使用することは危険なのです。「金の亡者」とはどのような人を表すのか、この記事を読んで確認してみてください。

「金の亡者」の意味・読み方

「金の亡者」は、「かねのもうじゃ」と読みます。 意味はお金に執着している人のことです。常にお金や自分の利益を得ることしか考えておらず、他人が損をしようと自分に利益があれば問題ないと思っている、非常に強欲な人を指します。 「亡者」という言葉は仏教用語で、死んでも成仏できずに冥途をさまよっている魂を意味するだけでなく、お金や権力などの執念にとりつかれている人も表す言葉です。 「金の亡者」はまさにお金にとりつかれており、周りからの誘いや仕事も楽しさなどではなく、常に「儲かるか」で判断しています。がめついや、強欲と表現されることもあります。

「守銭奴」との違い

「金の亡者」とよく似た意味を持つ言葉に「守銭奴」があります。「守銭奴」もお金に執着している人を指しますが、「金の亡者」とは意味合いが異なります。 「守銭奴」は、お金を貯めこむことに執着している人を表す言葉です。そのためお金を使いたがらず、ケチな人を指します。 「金の亡者」は判断基準が自分の利益にある人を指し、「守銭奴」は貯金に執着する人を指しますので、お金への考え方に違いがあります。 どちらもお金にとらわれている人を表す言葉ですが、このような違いがありますので間違えないようにしましょう。

「金の亡者」の使い方

「金の亡者」は言うまでもありませんが、決して誉め言葉にはならない非常に汚い表現です。お金に執着する人をケチや強欲などと表現することがありますが、「金の亡者」はそれら以上に欲深い人を意味します。そのため、使う際には注意が必要です。 一般的には噂話であったり、相手の特徴を批判するときに使用します。また、あまりにもお金に執着し、とりつかれたように稼ごうとする人に対して、「そのままでは金の亡者になってしまいますよ」と警告の意味を込めて伝えることもあります。

「金の亡者」の類語表現

「金の亡者」はお金に執着する人を意味する言葉ですが、似たような意味をもつ表現は多数存在します。 ここからは「金の亡者」の類語を紹介します。フレーズによっては相手を酷く傷つけますので、言葉の意味を正しく理解しましょう。それぞれ詳しく解説していますので、確認してみてください。 共通する意味はお金への執着ですが、その度合いによって表現が変わります。どれも使わないに越したことはありませんが、もし使うのであれば「ケチ」くらいに留めておきましょう。

「がめつい」

「がめつい」は、利益を得ることに積極的で抜け目ない人を意味します。語源は関西の方言の造語と言われており、昭和34年に菊田一夫初演でヒットした戯曲「がめつい奴」から流行語として広まったとされています。 強欲で積極的に利益を求めるため、他人からは図々しいと思われているでしょう。給料を上げてくれと何度も頼んだりするように金銭的な欲もありますが、セール品や無料の試供品など、お得に手に入る物に対しても執着します。

「ケチ」

「ケチ」は、むやみに金品をおしんだり、心が狭いことなどを意味します。お金を払いたがらなかったり、少しでも安く購入できるように値切ったり、とにかくお金を使いたがりません。また、金銭だけでなく消耗品などの使用量をできるだけ少なくしたり、出し惜しみするような行動もケチな人と言えます。 また、「ケチ」の意味は「出し惜しみする」だけではありません。人に対してだけでなく、物に対しても使える表現です。例えば「ケチな賞品」というフレーズの「ケチ」には「価値のないもの、粗末なもの」という意味があり、物の状態を言い表すことができます。 他にも「縁起が悪いこと、不吉なこと、難癖」という意味もあり、この場合は「ケチが付いた」と表現します。 「金の亡者」のような金銭的な意味だけでなく様々な場面で使用する言葉ですが、どれも共通してネガティブな表現と言えるでしょう。

「強欲」

「強欲」は、非常に欲深いこと、度を越した欲張りを意味します。見境なく自分の欲を満たそうとする行動を指しますので、「悪徳」や「醜悪」などのネガティブな意味を込めて使用する表現です。 できる限り金銭を得ようとしたり、独り占めしようとするなど遠慮や配慮はありません。自分さえ良ければそれでいいという考え方は「金の亡者」とも共通します。 「強欲」の類語に「貪欲」が挙げられますが、こちらは向上心の強さなどポジティブな意味でも使用されます。「強欲」はポジティブなニュアンスでは用いられず、むしろ批判する言葉となりますので間違えないようにしましょう。

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初回公開日:2022年07月28日

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