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更新日:2024年09月09日
斧(おの)は石器時代から普遍的に使われ始めた道具であり、刃の側面に地・水・火・風を意味する4本の筋が刻んでいることから「ヨキ(四気)」とも呼ばれています。日本には斧に似た道具に鉞(まさかり)や鉈(鉈)がありますが、薪割りには斧が一番適した道具といわれています。
目次
斧は石器時代からさまざまな用途に使われてきた道具ですが、現在では使用目的に応じてサイズや形状が異なっています。 斧は大きく和斧と洋斧に2種類に分けられますが、和斧と洋斧はそれぞれ刃の形状の違いに特徴があります。
日本では、特に刃渡りの広いものを鉞(まさかり)と呼び斧と区別していますが、薪などを細かく割るための斧を「ヨキ」とか「マキワリ」とも呼んでいます。 和斧の刃は、スギやヒノキなどの針葉樹の薪割りに適した薄く真っ直ぐな形状をしているのが特徴です。刃の材質は鋼鉄製が多く、両手で扱う薪割り斧と片手で扱う伐採斧があります。
斧は主に薪割りの際に使う刃物(道具)であり、鉈(なた)は山林で働く人たちが枝打ち・雑草払い・木の表皮を削るなどの際に使う刃物(道具)ですが、時には動物の解体に使う事があります。 ちなみに、斧の刃渡りは10~15cmであり両手または片手で使いますが、鉈の刃渡りは20~25cmであり片手で使うのが一般的です。
洋斧は和斧に比べて刃の重量が重く刃先が薄い割りには中央部に膨らみがあり、ブナ・ミズナラ・コナラなどの堅い広葉樹の薪を作るのに適した形状になっています。 洋斧の刃は柄に対して直角に固定されているのが一般的であり、柄はヒッコリー・ホワイトアッシュ・アオダモなどで作られた曲線的な形状が伝統となっています。
キャンプ場における最大の楽しみは焚き火ですが、斧は焚き火用の薪作りに欠かせない道具です。 斧の特性や使い勝手は、柄の長さや刃の形状などによってそれぞれ異なるため、キャンプに最適な斧の選び方を知っておくことが大事です。
人が大勢集まるキャンプ場での斧を使った薪作りは、周囲の状況確認をよく確認するなどの十分な対策が不可欠です。 一般的なキャンプ場で使う斧は、できるだけコンパクトな手斧が最適です。焚き火に使う焚き付け用の薪を細かく切り裂くためには、丸太を断ち切る柄の長い斧(アックス)より柄が短めのハチェット(手斧)の方が便利です。
斧を使ってキャンプを楽しむためには、アウトドアシーンに応じて最適な斧の種類を選ぶことが大事ですが、一般的なキャンプ場では安全面を考えると、強いて斧を使う必要がありません。 冒険や探検などを楽しむサバイバル形式の野外キャンプでは、小型のハチェットよりむしろ大型のアックスの方が断然力を発揮するので、シーンに合わせた斧の選び方が重要です。
初めてキャンプ場に行く時は、多目的な機能を備えているマルチタイプのハンマー斧を持って行くことがです。 ハンマー斧は、丸太を断ち切るための楔(くさび)を打ち込むためのハンマー機能を持った斧のことです。つまり、マルチタイプのハンマー斧を持っていると、斧で丸太の切り出しから薪割りまで兼用できます。
記載されている内容は2022年11月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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