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「なまら」の意味とは?新潟弁から北海道弁になった4つの理由

更新日:2024年03月25日

言葉の意味・例文

「なまら」という言葉をご存知でしょうか?「なまら」とは方言として使われている言葉です。「なまら」とはどのような意味を持つ言葉なのか、どの地域で使われているのかご存知ない方も少なくないでしょう。同じような意味をもつ他県の方言などもあわせてご紹介します。

なまらの意味

「なまら」という言葉の意味をご紹介します。 「なまら」という言葉には、「すごい」、「とても」、「非常に」という意味が含まれており、標準語ではありません。 意味がわからなくても、テレビ番組などで「なまら」という言葉を耳にしたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 グルメリポートなどで「なまらウマい」と発言すれば、「とても(すごく)美味しい」という意味だという事になるでしょう。

語源

「すごい」や「とても」という意味で使われている「なまら」という方言には、どのような言葉が語源となっているのかご存知でしょうか。 「なまら」の語源は「生半可」を意味していると言われており、もともと北海道でできた言葉ではなく、新潟で漁師をしている人たちの間で使われていた言葉だとされています。 北海道へと伝わっていく間に、本来の「生半可」の意味とは全く違った意味で使われるようになったのでしょう。

なまらを若者の言葉にかえると

「すごい」や「とても」、「非常に」といった意味で使われる「なまら」という言葉を若者が使う言葉に変えてみるとどうなるでしょうか。 意味としては「すごい」や「とても」という言葉として使われていますので、「マジ」や「すげぇ」、「やばい」などの言葉に置き換えても同じように使う事ができます。 「なまらウマい」の意味をそのままに、「マジで美味しい」や「ヤバい美味しい」などと活用したりするのではないでしょうか。

新潟弁と北海道弁のどっちらが本当なの?

北海道の他にも「なまら」という方言を使う地域には新潟がありますが、新潟と北海道ではどちらの方言や意味がほんとうなのでしょうか。 新潟から伝わったとされていますが、新潟弁として使われている「なまら」という言葉の意味と、北海道弁として使われている「なまら」という言葉の意味には違いがあります。 新潟弁なのか北海道弁なのか、「なまら」という言葉がそれぞれの地域の方言だという理由についてご紹介しましょう。

「なまら」が新潟弁と言われる理由4つ

「なまら」という言葉がに新潟弁であると言われている理由を4つご紹介します。 「なまら」とはテレビなどの影響から、北海道弁だというイメージが浸透していますが、語源や由来などから考えると新潟弁としても使われている事がわかるでしょう。 新潟の中でも地域によって「なまら」は違う意味で使われています。活用している年代も違いますので、どのようにして新潟弁といわれているのか、理由もふまえて参考にしてみてください。

新潟弁と言われる理由1:浜言葉とは

新潟弁といわれている理由として「浜言葉」という語源について考えてみましょう。 浜言葉とは、新潟でも海沿いに住む漁師の方たちが使っていた言葉の事です。浜言葉として「なまら」とは「生半可」の意味で使われていたとされています。 「生半可」とは中途半端を意味していますが、中越では中途半端という意味がそのまま使われておりますので、「まなら暖かい」は「生暖かい」といった意味という事になるでしょう。

新潟弁と言われる理由2:新潟弁の「なまら」の意味

新潟弁と言われている理由として、新潟弁の「なまら」の意味が違う事が考えられるでしょう。 浜言葉で「なまら」は「生半可」という意味で使われていたとご紹介しましたが、新潟弁としての「なまら」は中越と下越では意味が違って使われています。 「なまら」の意味が違うという事は、新潟県内でもまったく意味が違う伝わり方をしているという事になるでしょう。 意味は違っていても、新潟では「なまら」という言葉が使われています。

新潟弁と言われる理由3:新潟では高齢者にも使われていた

新潟弁と言われる理由として、高齢者にも使われていた言葉である事が考えられるでしょう。 北海道では比較的若い人とたちが使う傾向にあり、若者言葉と考えている高齢者も多くいますが、「なまら」という方言は新潟では年配の高齢者の方がよく使う言葉とされています。 高齢者の方が使う言葉という事は、年代から考えても、北海道よりも先に「なまら」という言葉を使われていたという証拠になるのではないでしょうか。

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初回公開日:2019年10月08日

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