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itは複数形だと何?itを複数形にする基本と紛らわしい代名詞3選

更新日:2024年03月25日

英語

英語で活用頻度の高い代名詞「it」とその複数形の「they」は、同じ人称代名詞としてどのように使い分けされるのか?「it、they」と紛らわしいその他の代名詞との関係は?など具体的用例を踏まえて、その意味と活用の仕方を考えます。

「it」とは

代名詞「it」は、英文法では「人称代名詞」の「三人称・中性・単数」の代名詞とされています。 英語では原則として主語が必要で、その繰り返しを避けるため「it」を含めた「人称代名詞」が用いられます。「それ」を意味する「it」には、単数形では「主格(it)」「所有格(its)」「目的格(it)」が、複数形では「主格(they)」「所有格(their)」「目的格(them)」があります。

それ

英語の人称代名詞の「it」は、英文のなかで前述された主語や文節などを受ける役割を持ち、日本語の「それ」のような指示機能はありません。 また「it」は、時間・距離・天候・状態などにおける漠然とした無主的主語として使われます。このような「it」の用法には、「It's a fine day(よい天気だ)」「It's a promise(約束だよ)」「It's a deal(これで手打ちだ)」などがあります。

代名詞

代名詞は主として名詞の繰り返しを避けるために、その代わりとして用いられる語で、「it、I、he、theyなど」の人称代名詞以外に複数種類の代名詞があります。 このような代名詞は、「これ、あれ」などを示す「指示代名詞(this、thatなど)」、不特定な事物を表す「不定代名詞(on、some、allなど)」「疑問代名詞(who、whatなど)」「関係代名詞(which、thatなど)」に区分されます。

一度出てきた名詞について繰り返しを避けるために用いる

繰り返しを避けるための代名詞の使い方には、名詞で表された人・物・事を表す場合、会話や文脈から推定できる代名詞を表す場合、文またはその一部の内容を表す場合などがあります。 これらの一般的用法には、「Mary is't a nurse.She's a doctor.(メアリーは看護師でなく医者です)」「How much is it?(いくらですか)」「That's about it(まあそんなところだ)」などがあります。

itの複数形は何?

「it」は「三人称・中性・単数」の代名詞ですが、その主格・所有格・目的格のいずれにも複数形があり、複数形の主格は「they」、複数形の所有格は「their」、複数形の目的格は「them」として表現されます。 この複数形の用法には、「They are of an age(彼らは同じ歳だ)」「their latest album(最新のアルバム)」「Add them together(合計して下さい)」などがあります。

主格itの複数形:they

主格「it」の複数形「they」は、「it」に限らず、三人称・主格の「he」「she」の複数形としても使われます。複数形の「they」は、特定の人・動物・物を表し、「the+複数名詞」に相当します。 不特定の複数のものを表す代名詞として用いる場合、「いくつか」の意味が含まれるセンテンスでは「some、any」を、「いくつか」の意味が含まれないセンテンスでは「they」を適用します。

目的格itの複数形:them

「them」は、「it」に限らず、「him」「her」の複数形としても使われます。 これら用例としては、「add them together(合計しなさい)」「I can sell them the book(彼らにその本を売れる)」「I felt awkward with them(彼らと気まずかった)」「None of them realized how sad I was(私の悲しみは誰も分からなかった)」があります。

主格it(それは)の目的格はit(それに/を)

「三人称・中性・単数」の代名詞「it」は、英文法において、その格が主格(it)→所有格(its)→目的格(it)と変化します。「it」の主格と目的格はいずれも「it」となりますが、主格itと目的格itでは、その意味合いが異なります。 主格itは、「It was on Sunday(それは日曜のことでした)」、目的格itは、「Think about it(それについて考えなさい)」のように異なる表現になります。

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初回公開日:2019年10月17日

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