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【業界研究】ビール業界の現状・動向・課題について

更新日:2024年11月13日

業界・企業研究

ひとことに「ビール」と言っても、様々なものがあります。ご存知の方も多いと思いますが、まずはビール。そして発泡酒。第3のビール。ノンアルコールビール。これらの製造・販売を事業にしている会社が形成しているのがビール業界です。

一方、キリンホールディングスは2011年に3000億円を投入してブラジルで第2位のシェアを誇るビール会社・スキンカリオール社を買収しました。ブラジルキリンとしてスタートを切ったのですが、競合他社との価格競争に敗れ、業績が悪化。2015年12が月の売上高はほぼ横ばい。純損益は473億円の赤字になりました。

動向2:業界の課題

ビール業界の課題として挙げられるのは、いかに海外シェアを獲得するか。その背景にあるのは、前述したようなビール離れです。ビール業界のピークは1994年。しかし、2014年には市場規模が3/4になり、約540万キロリットルになっています。このデータは「ビール離れ」が確実に進んでいることの証明であり、各社ともに、新市場の開拓と新商品の開発を進めています。

もうひとつキーポイントになるのが、酒税法の改正です。ビールの税率を引き下げつつ、発泡酒や新ジャンルにかかる税率を引き上げ、将来的にはビールの種類を問わず税率が均等になることが検討されています。ビールの種類によって価格の差が埋まれば、リーズナブルさなどの魅力がなくなり、苦戦を強いられるビールメーカーが増え、ビール業界にも勢力図の変化が出てくるかもしれません。

動向3:業界の今後の将来性

ビール業界の将来性を占う意味では、やはり、新市場の開拓と新たなニーズの発見になるでしょう。前者については、M&Aが主流になっていくと思われますが「やればいい」という問題ではありません。どのような戦略を取るか。どの国のどんな市場を開拓するのか。明確に戦略を打ち出し、展開していくことが求められます。

後者についても、各社ともにマーケティングの強化、発想の転換などがキーポイントになってくるでしょう。今までにないアイデアで新しいビールの常識をつくることが、ビール業界自体が存続かつ成長し続けるためには必要不可欠。ビール業界の将来性は、業界研究のテーマとして必須の事項になることは確実です。

業界研究本

三浦悦子さん著の「わかりやすいビール業界」という本をお勧めします。ビール業界のヒエラルキー、各社の戦略、問題点などがわかりやすく書かれており、業界研究をする時には欠かせない1冊であると言えます。

「業界研究本」というテーマからは外れますが、業界研究で大切なのは、できる限り会社説明会に参加すること。そして、先輩社員と可能な限り話すことです。企業の担当者にとっては「返答に困る」という質問でも、積極的に投げかけてみるといいかもしれません。

業界研究をすれば、就活の戦い方がわかる

いかがでしたでしょうか。

この記事だけでも、業界の展望や各企業の力関係など、様々な発見があったかと思います。業界研究をせずに企業だけを調べても、業界全体の流れがわからず、狭い視野での企業研究になってしまいます。

自分の志望する業界は、かなりの時間を割いてでも研究するべきでしょう。

しかし、会社説明会・Webテスト・ESなど、就活生は時間がないことでよく知られています。就活サイトにいくつも登録し、別々のアプリで管理している方がほとんどでしょう。別々の就活サイトで説明会が被ってしまったり、説明会の予定を忘れてしまったり、という悩みもよく耳にします。

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