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更新日:2024年07月10日
小売業界と一言で言っても、明確に小売業界がどのような業界なのかをイメージできる学生さんは少ないのではないでしょうか。
小売業界の仕事内容は、いかに商品を消費者に買ってもらうか、ということが仕事の内容になります。そのため、売れるような陳列をしたり、POPを飾ったりありとあらゆる方法で売り場作りをします。
また、商品の仕入れなどのデスクワークも小売業界では切っても切れない業務になります。
小売業界のシェア代表的な3社はこのようになっています。
①:イオン(売上高:6兆3,951億円 シェア率:11.3%) ②:セブン&アイ・ホールディングス (売上高:5兆6,318億円 シェア率:10.0%) ③:ローソン(売上高:1兆9,453億円 シェア率:3.4%)
小売業界のシェアはイオンとセブン&アイ・ホールディングスが2強となっており、大きなシェアも獲得しています。
ローソンとヤマダ電機(売上高:1兆8,939億円)、ファミリーマート(売上高:1兆7,219億円)の3社が同規模程度のシェア率を獲得しているという様相を呈しています。これまでのシェアを見てみても、小売業界ではショッピングモールやコンビニが幅を利かせている業界だということが分かります。
小売業界の平均年収上位はこのようになっています。
①:WDI(937万円) ②:エイチ・ツー・オーリテイリング(899万円) ③:ジパング(853万円)
ジパングという会社は、日本で唯一の渋谷に本社を置く金専門鉱山会社です。エイチ・ツー・オーリテイリングは阪急などの百貨店や、食品などの小売会社となります。
WDIはカプリチョーザやハードロック・カフェ、エッグスンシングスなどのレストランを展開する会社になっています。小売業界を全体で平均した年収は低めですが、小売業界の中における有数企業は多めの給料がもらえることが分かります。
小売業が大型店舗として日本で最初に登場したのは百貨店になります。今ではイオンモールやアウトレットショッピングセンターをイメージしますが、元々は百貨店が大型店舗の先駆けになります。
日本橋にある三越本店が百貨店の記念すべき第一号店とされていて、呉服店から始まった会社が拡大し、三越という大きな百貨店を展開するまでになりました。
バブル経済が終焉に向かう直前の1990年代前半には、百貨店業界だけで9.7兆円もの売上を上げるほど、小売業界における百貨店の業態は栄えていました。
バブルの崩壊によって状況は一変し、贅沢を控えるようになったり高級品を求めなくなった影響で売上は下落し、閉鎖や吸収合併など経営が立ち行かなくなる百貨店が続出しました。
百貨店の特徴と言えば、ターミナルでの出店、高級品、対面による接客販売です。この業態の特徴や強みが分かっていても、変化する消費者の価値観やニーズにうまく合わせることができないと、すぐに苦境に立たされる厳しい時代がやってきたのです。
時代のニーズをうまく取り込めずに縮小の一途を辿る百貨店という業態を尻目に、小売業界を席巻しているのがイオンモールやショッピングセンターなどの大型商業施設です。品揃えの豊富さと絶妙な商圏の範囲を設定し、一気に勢力を拡大させることに成功しました。
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