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【業界研究】雑貨業界の現状・動向・課題について

更新日:2023年12月10日

業界・企業研究

「雑貨」という言葉は、江戸時代後半の幕末に生まれたと言われています。

労働者数が93,457人と多いですが、これは雑貨業界が小売業を中心としているからです。上述した通り、全国に事業所が1万4,997店もあるわけですから、販売員をはじめとした労働者数も増えて当然でしょう。

そして、接客・販売の仕事は給与水準が低いなどと言われていることを考えれば、この432万円という平均年収はほぼ日本の平均値ということもあり、決して低水準ではありません。

仕事内容

雑貨業界の仕事は、おおまかに分けて「販売系」「営業系」「開発系」に分かれています。

店頭にて販売・接客を行う仕事ですが、もちろんそれだけではなく、商品の陳列、POP作成、商品管理、発注、従業員の教育など多岐にわたります。

小売業への販売促進が主な仕事になります。また、売り場も含めて、売上を上げるための提案も大切な業務になります。

商品を開発する仕事です。マーケティング、企画、プロダクトデザイン、展示会の運営等、アイデアを商品化するまでの業務全般に携わります。

業界シェア上位3位

1位:良品計画:2,320円 2位:ロフト:956億円 3位:東急ハンズ:948億円

平均年収上位3位

1位:レック:599万円 2位:トランザクション:526万円 3位:良品計画:505万円

業界の動向

小売業初のインド出店

良品計画は、インド国内企業との合弁事業で、インド共和国において無印良品(MUJI)を2店舗新規出店しました。

インド最大の商業都市であるムンバイ市と、IT産業の中心地であるベンガルール市に、日本初の小売業としてはじめて出店しました。1号店「MUJI Palladium」は年間来場者数2,400万人を超える大型商業施設内に出店し、2号店「MUJI VR Mall」の出店はベンガルール市最大の商業施設内となっています。

インド国内の消費者はMUJIブランドを一切認知しておらず、この2店舗がどのような結果を残すのか、その動向に注目が集まっています。

ユニーの生活雑貨店

ユニーは2016年、キッチン用品を中心とした生活雑貨ショップ「soomin(スーミン)」をオープンしました。

同社は、総合スーパーとして強みを持っているカテゴリーの商品を中心に展開していくという戦略をとっており、主にキッチン用品において既存の品揃えと違うテイストの商品を提案し、分かりやすい価格設定にすることで集客を図っています。

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