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更新日:2024年08月17日
カフェ業界といってもさまざまな形態がありますが、本格的なセルフサービス型(*)のカフェに限定するのであれば、その先駆けは1980年に原宿と青山に開店したドトールコーヒーショップです。
メニューの中心はコーヒーですが、ホットドッグやサンドイッチ等のサイドメニューも売り上げに貢献しているので、サイドメニューの開発も必須になります。
メニュー開発は独立店では店舗で行いますが、FCチェーン店の場合は本部で行われます。季節感を出したり、ハンバーガーチェーン店との差別化を図ったりと、消費者を取り込もうとする工夫は十分にされていますが、価格を高く設定することができないので、新メニューにはいつも同じような商品が並ぶことになります。
カフェの競合相手はたくさん存在しています。
本格的なコーヒーを提供するという意味では喫茶店が競合先になり、提供するメニューやサービスが似ているという点ではファストフード点が競合相手となります。また、コンビニや自動販売機も競合先といえるなど、常に厳しい状況にあります。
低価格でも本格的なコーヒーを出したり、立地を踏まえた上でストアコンセプトを確立したりするなど、競合店との棲み分けを図る必要があります。
飲食店のなかでも、カフェや喫茶店はいちばん新規参入がしやすい業種といわれています。
独立開業がしやすく、粗利益も高いことから、参入障壁が低く見られるのかもしれませんが、実際には集客と差別化が非常に難しいです。
喫茶店や個人経営のカフェにおいて、廃業数が多くなっていることもあり、経営視点からネガティブに語られたりもすることも多いカフェ業界ですが、コーヒーに対する消費者のニーズが少なくなったわけではありません。
その証拠に、低価格のコーヒーショップや大手チェーン店は不採算店の見直し・撤退を繰り返しながらも、強気の店舗展開を推進しています。
カフェの将来性は、個店の特徴を出せるかにかかっています。つまり、経営コンセプトをしっかり持ち、コーヒー等の商品や店の雰囲気で顧客にアピールした上で、満足度を与えなくてはなりません。
近年においては、コーヒーという商品に対して料金を払うのではなく、その店のサービスや満足度に対してお金を払うという顧客が増えているのです。
カフェという形態は、集客力という点で立地が大きな要素を占めることになりますが、各チェーンが駅周辺を中心に積極的に出店していることもあり、要所における競争は激化しています。そのため、カフェビジネスの最大のテーマは出店場所の探索になっています。
出店場所としては、病院やガソリンスタンド、大型店舗内、ショッピングセンター、郊外などが候補となり、女性や家族連れが利用しやすい店舗づくりが大切になります。デザートメニューの充実も必須になってくるでしょう。
カフェ業界は、商品単価が低いという特性からも規模の経済となる傾向が強く、個人経営よりも大手チェーンが圧倒的に有利という情勢は今後も変わらないとみられています。
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