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【業界研究】重電業界の現状・動向・課題について

更新日:2020年11月06日

就活の業界・企業研究

重電とは、電気機械のうちとくに大型のものを指します。テレビ、洗濯機、電気調理器具、空調機器といった家庭で使われる電気製品(通称、家電)を軽電製品と呼びますが、それに対応する形で発電施設や工業施設、商業施設などで用いられる設備が重電と呼ばれます。

  • 市場規模:5兆8,702億円
  • 労働者数:117,527人
  • 平均年齢:41.9歳
  • 平均勤続年数:18.2年
  • 平均年収:748万円

すべての数値が高水準になっています。平均年齢が高く、平均勤続年数も長いので、働くための環境は整備されているとみていいでしょう。重電業界は、1世紀以上もの長い歴史を持ち、業界の主要メーカーも古参メーカーがほとんどなので、安定性という点では優秀な業界と言えます。ただ、部署によっては忙しい部署もあり、なかなか休みをとることができないという声もあるようです。

仕事内容

重電業界の職種は、主に研究職、設計職、生産職、営業職に分かれています。

技術開発や素材・製品の研究を行う仕事です。内容は基礎から応用までと幅広く、クリエイティビティとチャレンジ精神が求められます。

機器・システムの企画・開発から製品化までを手がける仕事です。日進月歩で進化する技術を取り入れて、世の中に新しい価値を提供しなければなりません。

資材調達、生産管理、生産技術、品質保証といった職種に細分化されますが、要は、需要に応じて製品・システムを生産する仕事です。

市場のニーズを読んで、製品・システムを企画し、お客さまに提案する仕事です。自社のことだけではなく、お客さまと社会を考えて行動することが大切になります。

業界シェア一覧上位3

1:日立製作所:2兆2,239億円 2:東芝:1兆8,122億円 3:三菱電機:1兆1,712億円

平均年収一覧上位3

1:日立製作所:827万円 2:東芝:811万円 3:三菱電機:746万円

業界の動向

アルストム争奪戦

仏アルストムの火力発電設備などのエネルギーインフラ部門をめぐる争奪戦は、米GEに軍配が上がりました。

独シーメンスは三菱重工と協働しGEに対抗しましたが、失注しました。これは、シーメンスがアルストムを買収すると、欧州の火力発電設備市場でシーメンスのシェアが高くなり、欧州委員会が定める独占禁止規定に抵触する恐れがあると仏政府が懸念したためです。

アルストムは火力発電設備を中心とするエネルギーインフラと鉄道車両などの交通システムの世界大手ですが、欧州経済危機などの影響でエネルギー部門の受注が減少し資金繰りが急速に悪化したことが、今回の事態を招きました。

これにより、GE・アルストム連合の事業規模は3兆円近くに達し、三菱重工(日立製作所との事業統合後で約1.2兆円)との差は一段と広がりました。そして三菱重工は、欧州進出の機会を失っただけではなく、アフリカ、中東といったアルストムが保有する新興国地盤もGEに奪われる結果となったのです。

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