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【業界研究】コンビニ業界の現状・動向・課題について

更新日:2024年07月04日

業界・企業研究

コンビニエンスストア(以下「コンビニ」)は、もともとアメリカで生まれた小売業態で、営業時間の制約なしに手軽にちょっとした日用品を購入したいという消費者ニーズに応えるかたちで展開されていたものです。あくまでスーパーマーケットの補完がその目的でした。

新たなビジネスモデルの創出を

コンビニ業界は、FCシステムのもとで出店数を増やし、既存店の売上減をカバーし合うことでその市場を拡大させてきました。しかし、出店数を増やすというビジネスモデルに限界点がきたこともあり、大手を中心に大きな変革の波が押し寄せています。そして、それを受けてのコンビニ各社の施策は以下の2点になります。

コンビニ各社は、商品・サービスを多様化させることで、売上の減少を食い止めています。具体的には、公共料金収納代行サービス、銀行ATMの設置、医薬品の販売、酒類の販売、書籍の取り扱い、プライベートブランドの開発等があげられます。また、近年の地産地消の流れを汲んで、地域や季節に合わせた商品を取り扱う店舗も出てきています。

大手各社とも、積極的に海外に進出しています。セブン-イレブンはタイやマレーシアなど16カ国・地域で約4万店を展開し、ファミリーマートは3千店強を台湾で出店しています。ローソンは海外展開がやや出遅れたものの上海市を中心とする中国市場に進出し、出店を増やしています。

東日本大地震の際に、被災地のコンビニが地域のライフラインとしての役割を果たしたことからも、コンビニの存在が私たちの暮らしになくてはならないものになっていることが分かります。

コンビニ業界の模索は当面続くものとみていいでしょう。

おすすめの業界研究本

日本経済新聞社の記者が徹底取材をして、日本の180業界の最新動向や課題、将来の見通しを解説しています。企業間の相関図、企業・製品のシェア、業界のトレンドを示す表やグラフがビジュアライズされており、業界のことが一目でわかるようになっています。業界研究をするにはまず目を通しておきたい1冊です。

国内の全上場企業の業績予想を中心に、所在地から財務情報まで、会社のことを知るのに欠かせない情報をまとめたハンドブックです。就職活動における業界研究から、株式投資といったビジネスユースに至るまで幅広く使えるのが人気の理由です。

コンビニ業界の動向、コンビニ各社の経営戦略、仕組みと課題、今後の展望について、ちょっとした裏話等を交えながら簡潔に解説してあります。FCの場合、本部と現場(店舗)という分業体制が基本になるため、その両方の仕事を俯瞰的に把握することが難しくなってしまうのですが、この本ではそういった点も踏まえて書かれているので、業界研究の入門書として最適な1冊といえるでしょう。

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