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エントリーシートでは「御社」と「貴社」どちらを使えばいいのか

更新日:2024年10月29日

書類選考・ES

エントリーシートを作成するとき、採用先の企業の呼び方について悩んだ経験はありませんか?特に「御社」と「貴社」の区別がついていない就活生は多いようです。

日本語の使い方が間違っているということでマイナス評価をつけられることはあっても、それが原因で即不合格になるというほど大きなミスではないと考えることもできます。

「御社」「貴社」の使い分けに関するミスにどの程度のマイナスがつくのかは企業によって異なるため一概には言えませんが、多くの場合そこまで気に病む必要はないでしょう。エントリーシートに「御社」という表現を使ってしまった場合でも、実際の面接や筆記試験で挽回できる可能性は十分にあります。

また、万が一面接時などに間違いを指摘されてしまった場合には、自分のミスを速やかに認めて謝罪することも大切です。就活に細かいミスは付き物ですが、重要なのはミスを隠すのではなく、いかに挽回していくかということなのです。

「御社」を使う場面の例

ここからは、「御社」と「貴社」の実際の使い分け方をみていきましょう。まずは「御社」を使う場合の例からご紹介します。

先述の通り、「御社」は「話し言葉」です。面接官に対して「御社の企業理念は~」と発言することには問題ありませんが、同じ文章をエントリーシートや履歴書に書くことはできません。そのため、就活において「御社」は、面接官と会話するときに使う表現だと覚えておきましょう。面接では、志望理由を聞かれたときなどに「御社」という表現を使うことが多いでしょう。

そのような場面では、例えば「御社への入社を志望したのは~」というように話し始めることができます。面接官に対して質問をするときにも、質問の頭に「御社の○○という商品についてですが~」のように付け加えることで、丁寧な印象を増すことができます。「○○についてですが~」と商品名を呼び捨てにすればぶっきらぼうな印象を与えてしまいますが、「御社」という表現が言葉に丸みを与えてくれるのです。

「御社」は企業を指す言葉の中でも最も丁寧な表現なので、相手に失礼にあたることもありません。ビジネスの世界では毎日のように使う言葉なので、就活生の間から違和感なく使いこなせるように練習しておいたほうが良いでしょう。面接においても、こうした言葉の使い方ひとつひとつが合否を決める評価の対象となります。

「貴社」を使う場面の例

「貴社」という表現は「書き言葉」と呼ばれます。すなわち「貴社」は、エントリーシートや履歴書など、文章を書くときに使われる表現なのです。相手の企業を指す丁寧な表現ではありますが、「御社」と違って口頭での会話文に使うことはできません。就活で「貴社」を使う場面として考えられるのは、エントリーシートを作成するときでしょう。

エントリーシートの「志望動機欄」など、文章で相手の企業を指すときには必ず「貴社」を使います。例えば「貴社への入社を志望したのは~」というような使い方ですね。ここで間違って「御社」を使ってしまう方も多いので注意しましょう。

また、メールで企業とやり取りをするときにも「貴社」が使われます。「貴社」は正式な書類だけではなく、メールや手紙など、全ての文章で使われる表現です。「御社」と「貴社」の使い分け方は、あくまで「話し言葉」か「書き言葉」かという違いだけです。

どちらも全く同じ意味を持った表現で、どちらのほうがより丁寧ということもありません。「御社」が「話し言葉」、「貴社」が「書き言葉」、この違いは就活生を卒業してもずっと使う知識です。ビジネスの世界では当たり前の違いなので、できるだけ早く使い分けられるようにしておきましょう。

エントリーシートを書くときのマナー

エントリーシートを書くときには、「御社」と「貴社」の使い分け方の他にも守るべきマナーがあります。採用の合否にも関わる重要なポイントなので、しっかり確認しながら書いていきましょう。

エントリーシートは読みやすく書こう

まずは基本中の基本ですが、エントリーシートは「読みやすく書く」ようにしましょう。

締切り直前に慌てて書く人も少なくないようですが、それでは走り書きで読みにくい文面になってしまいます。どれだけ素晴らしい志望動機を書いていても、「字が汚くて読めない」という理由で落とされてしまっては目も当てられません。エントリーシートは、誤字脱字や、てにをはの使い方に気を付けながら丁寧に作成する必要があります。

空欄はできるだけ埋めるようにするべき

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