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「奈」の読み方と意味・赤ちゃんに名付ける「奈」の意味と由来

更新日:2024年03月31日

名前

「奈」という漢字は地名だけでなく、女の子の名前などにも多く使用されています。しかし、この漢字にはどのような意味が込められているのか、詳しく知っている人は意外と少ないです。今回はこの「奈」という漢字に込められた意味や由来、さらにこの漢字を使った名前を紹介します。

1つ目の語例は「奈破崙」です。皆さんはこの言葉を何と読むかご存知でしょうか。皆さんもよくご存知の歴史上の人物で、今回1度すでに登場しています。この言葉は先ほど紹介した「奈」の意味の中で最後に当たる外国語の音訳字で構成されています。ここまで言ってしまうと、もう答えがおわかりの方もいるでしょう。 正解は「ナポレオン」です。しかし、ここで気になる点が「ナポレオンって漢字で書くと『奈翁』では」という疑問です。たしかに、先ほど紹介したときは奈翁と書いてナポレオンと読むとお話ししました。しかし、あの表記は略式であり、実際にナポレオンを漢字で表記すると「奈破崙」となります。こちらは人物名のため、意味の説明は必要ないでしょう。

「奈何」とその意味

続いては「奈何」という語例です。こちらは「奈」の読み方や意味でもご紹介した「いかん」という言葉を漢字で表記した物はです。「奈」だけでも「いかん」と読みますが、一般的にこの言葉を漢字で表記する際は「奈何」と書きます。 「奈何(いかん)」の意味は、「奈」の意味でも紹介したとおりですが、もう一度おさらいしておきましょう。奈何とは、事の次第や状態、そして様子を意味する言葉で、「事の次第によっては」の言い換えとして「事の奈何によっては」と用いられることがあります。またその意味以外にも「どうなのか」という疑問を表す言葉として用いられることもあります。

「奈辺」とその意味

「奈辺」も先ほど例えとして1度登場しましたが、この場合の「奈」には「どの」という英語で表すとwhichの役目を果たす意味を持ちます。さて、「奈辺」はどのように読むのでしょうか。この場合はナポレオンやいかん」と違い、一般的な読み方が当てはまります。したがって、「なへん」が正解です。 前述したとおり、「奈辺」の「奈」には「どの」や「どのような」という意味があります。そのため、この言葉はどの辺りに、や、どこ、といった不明の場所を意味します。またこの言葉は場所だけではなく、人の心理がわからないという状況の時にも用いられることがあります。

「奈」の由来

「奈」にはどのような読み方が存在するか、またこの漢字自体にはどのような意味があるか、さらにこの漢字を使った語例などを紹介してきました。通常の使い方として「な」と読む語例だけでなく、外国語の音訳字で一般的には読むことのできない当て字と言われる使い方をされる語例もありました。 この「奈」を含む漢字には、ほとんど漢字の成り立ちや由来が存在します。その中には、元々は違う漢字だったものが徐々に変化していき、現在の形に至っているという経緯を持つ漢字も存在します。では、「奈」はどのような由来があるのでしょうか。

もとは柰と書き「神事に用いられる果樹」を意味する

実は「奈」の由来について、既にこの記事の中で少しだけ触れています。「奈」という漢字は最初からこの形だったわけではなく、基は「柰」という似て非なる漢字でした。この「柰」という漢字を見ると、「木」と「示」の2つの漢字で構成されていることがわかります。 ここからは「奈」の意味の1つであるからなしを紹介したときにお話ししたとおりですが、「木」という存在は非常に神秘的な存在として古くから信仰されてきました。自然信仰という言葉があるように、大きな力を持っていると考えられていたからです。 そして「示」という漢字は、さまざまな説が存在しますが、神や占いに関する由来が濃厚です。そのため、神事の際には「示」という漢字が用いられることが多く、この2つの漢字を組み合わせた「柰(奈)」は神事に関する木、つまり神事に用いられる果樹が由来であるとされています。

「奈」は女の子の名前として大人気の漢字

ここまでに「奈」という漢字について多くのことをご紹介してきました。読み方や意味といった基本的なことから、語例やこの漢字の由来まで理解し、この漢字には神秘的な意味が込められているいうことを知っていただけたでしょう。 この「奈」という漢字は名前に用いられることが多いという話は最初に登場しましたが、特に女の子の名前に使われることが多いです。「奈美」など他の漢字と組み合わせて使われることもあれば、「奈々」とこの漢字のみを使う場合もあります。 古風な意味を持ちながらも柔らかく可愛らしい印象を与えてくれる漢字でもあるため、女の子の名前に使う漢字として人気だと考えられています。また「な」の発音自体も柔らかい印象を与えることができるという理由も影響しているでしょう。

「奈」を使った女の子の名前の使用例とその意味

「奈」という漢字は子どもの名前に付けられることが多く、その多くは女の子であるという話がありました。理由として、柔らかい印象があるということや、「な」という発音が名前に使いやすい、また女の子らしい印象を与えることができるというイメージが大きく影響しているものと考えられます。 また、「奈」という漢字はべにりんごの別名として用いられることがあるという話が最初に登場しましたが、このりんごの花言葉が女性にとってとても嬉しい意味を持っているということもあり、このような子に育って欲しいという願いも含まれていることもあるでしょう。では、「奈」はどのような名前に用いられているのでしょうか。女の子の名前から見ていきましょう。

奈央

まず「奈」を使った名前として人気の名前が「奈央(なお)」です。周りにもこの名前の子がいたという人も多いのではないでしょうか。「奈」には最初にご紹介したとおり、美しく周囲から選ばれる、または認められるという意味が込められています。 では「央」にはどのような意味があるのでしょうか。実はこの漢字には真ん中や中心という意味があります。したがって、この漢字を付ける親心として多い気持ちが「皆の中心で周りを引っ張っていけるような人になって欲しい」という物です。 「奈」と組み合わせて考えると、女性らしい美しさとリーダーシップを持ち、周りから認められる子になって欲しいという気持ちが込められています。

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初回公開日:2018年03月26日

記載されている内容は2018年03月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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