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「気に留める」の意味の例文・使い方・熟語・類語|敬語

敬語

普段なにげなく使っている「気に留める」という言葉。「気にかける」との違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。この記事では、「気に留める」の敬語表現や類語、「気にかける」との違いなどについて紹介しています。わかったつもりを卒業したい方、必見です。

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「気に留める」を使った例文

「気に留める」を使った例文

「気に留める」とは、心にとどめておくことや、忘れずにいることを意味する慣用表現です。話し言葉でも書き言葉でも使いやすい言い回しのため、マスターしておくととても便利です。以下に、いくつか例文を紹介します。 ・どうか私の忠告を気に留めておいてほしい。 ・ありふれた光景だったので気にも留めなかったが、どうやら私が目撃した集団の中に犯人が紛れていたらしい。 ・子どもの母親から打ち明けられた話を気に留めて、それとなくその子の様子を見守るようになった。 ・あんな人の言うことを気に留めておく必要はない。 ・気に留めるべきは、彼の言葉そのものではなく、彼にそんなことを言わせている上司の存在だ。

敬語での「気に留める」の使い方

敬語での「気に留める」の使い方

心にとどめる、忘れずに覚えておくという意味の「気に留める」は、敬語としてはどのように使うのが適切なのでしょうか。 単純に語尾を変形させても、「気に留めてください」となり、一見すると「覚えておいてください」「忘れないでください」などと大差のない、少々失礼な印象になってしまいます。 そこで、「気に留める」を敬語表現にしたい場合におすすめなのが、「留意(りゅうい)」という熟語を使うことです。「お気に留めていただけましたら幸いです」などの表現でも間違いではありませんが、仰々しく、まどろっこしい言い方になってしまうため、シンプルに「留意」という言葉を使う方が得策です。 ここからは、「留意」の敬語表現について詳しく説明していきます。

「気に留める」は丁寧語でどう使う?

「気に留める」を丁寧語にするには、「留意」という熟語に接頭語の「ご」をつけて「ご留意」とします。 「忘れずに覚えておいてください」という意味で、「気に留める」を単純な丁寧語で表すと「ご留意願います」となりますが、「願う」という語が命令の意を含むため、敬語は敬語でも目上の人に対して用いるにはふさわしくない表現です。 「ご留意願います」は自分と同等以下の立場の人に対してのみ用いるものと心得ましょう。

「気に留める」は尊敬語でどう使う?

「気に留める」を尊敬語にする場合も、「留意」という熟語を使います。 尊敬語で相手に対してお願いをする場合、「お~ください/ご~ください」の形をとるのが基本です。そこで「留意」についても同様に、「ご留意ください」とすると尊敬表現となります。丁寧語のみの「~してください」に比べて敬意が高まるため、目上の人に対して用いるのにふさわしい表現といえます。 口頭で相手に伝える場合は「ご留意ください」で充分ですが、手紙などで用いる際には「ご留意くださいませ」などと語尾を整えた方が親しみのある印象になります。書中に上司など目上の人の健康を気遣う言葉を添える際には、「くれぐれもお身体にご留意くださいませ」などとすると、適切な敬語を用いた挨拶文となります。

ビジネスにおける「気に留める」の使い方

ビジネスにおける「気に留める」の使い方

ビジネスシーンでは、相手に重要であることを伝えたいときなど、「気に留める」という表現を使いたい瞬間が何度もあるでしょう。同僚や後輩であれば「気に留めておいてね」と気軽に言うことができますが、上司や商談相手にはそうもいきません。 間違いがないのは、「気に留める」を尊敬語にして使うことです。先ほど、「気に留める」を尊敬語にすると「ご留意ください」となることを説明しましたが、これに言葉を追加して、「ご留意くださいますよう、お願い申し上げます」「ご留意のほど、よろしくお願い申し上げます」などの形にすれば、どんな場面でも有効なお願いフレーズに早変わりします。 「ご留意くださいますよう、お願い申し上げます」は尊敬語と謙譲語の合わせ技です。また、「ご留意のほど、よろしく~」の「ほど」は、直前の言葉をやわらげる働きをします。どちらも、「気に留める」ようお願いする表現な中でも敬意の高い言い方です。

「気に留める」と同様の意味をもつ熟語

「気に留める」と同様の意味をもつ熟語

「気に留める」という慣用表現は、気軽に話し言葉で用いる際には重宝しますが、書き言葉にする際や敬語表現にする際にやや手間がかかります。どんな場面でも万能なのは、何といってもやはり熟語です。 そこでここからは、「気に留める」と同様の意味をもつ熟語について紹介していきます。

留意

「気に留める」の敬語表現を紹介するときにも取り上げましたが、「留意」は「気に留める」を熟語にした言葉です。物事に気を留めること、気をつけることを意味します。 丁寧語の場合は「ご留意のほど、お願いします」もしくは「ご留意願います」、尊敬語の場合は「ご留意ください」や「ご留意くださいますよう、お願い申し上げます」などの形で使われるのが一般的です。

注意

「注意」とは、あることに気をつけることや心を配ること、用心することなどを意味する言葉で、「留意」とは類語の関係にあたります。 「気に留める」という意味合いを含んでいる言葉の中でも使用される頻度が高く、工事中の看板や、駅で頭上に意識を向けるよう促す看板などでも見かけることが多い言葉です。 「注意してください」と丁寧語で表す以外にも、「ご注意ください」と尊敬語で言い表すことができます。 ただし、「留意」とは異なり、手紙などで「体調を崩されませんよう、くれぐれもご注意ください」などという言い方はされません。あくまでも、何かに意識を向けるよう相手に促す場合に用いられる言葉として覚えましょう。

「気に留める」の類語とは

「気に留める」の類語とは

「気に留める」を他の言葉に置き換える場合、どのような言い回しにするのが適切なのでしょうか。 いろいろな表現がありますが、たとえば、「心に留める」や「目を配る」などは「気に留める」の類語として使いやすいはずです。 「心に留める」は「気に留める」と字面もほとんど変わりなく、意味合いも同じです。ただし、「私があなたの味方だということだけは、覚えていてね」といった内容を伝える際など、相手の気持ちにより訴えかけたい場合には、「心に留める」の方が印象的に響くでしょう。 「目を配る」は注意して方々に目配りをするという意味で、「気に留める(忘れずに覚えておく)」ために必要な大前提の要素です。同様の意味の熟語を挙げるとしたら、「留意」よりは「注意」の方が適当といえます。

「気に留める」と同様の意味をもつ慣用句

「気に留める」と同様の意味をもつ慣用句

「気に留める」と同様の意味をもつ慣用句には、「心を向ける」や「意識を向ける」、「念頭に置く」などが挙げられます。先ほど紹介した「心に留める」や「目を配る」なども、これにあたります。 実際には、「彼女は生き物に対して慈しみの心を向けている」や「彼の発言に意識を向ける」、「当日の流れを念頭に置いて荷物を準備する」などのように使います。 いずれも敬語としては使いにくいので、目上の人に対する際には熟語に置き換えて用いるようにしましょう。

「気に留める」と「気にかける」はどう違うの?

「気に留める」とよく似た表現に「気にかける」というものがあります。「気にかける」とは、あることを心配したり懸念したりすること、また、こだわって忘れないことなどを意味します。 「気に留める」と「気にかける」はよく混同されますが、厳密にいうと、心に留めておく意味の前者と気がかりで忘れない意味の後者とでは、ニュアンスが異なります。確かに「気に留める」も心に留めて忘れないことを意味しますが、忘れないのはそれが心配だからではありません。しかし、「気にかける」という場合、そのことが心配だから忘れないという意味になります。 字面はよく似ていますが、言葉の性質自体は別ものといえるでしょう。

「気に留める」は大事なことを心にとどめておくことと覚えよう

「気に留める」は大事なことを心にとどめておくことと覚えよう

ここまで、「気に留める」とは、物事を心にとどめて忘れずに覚えておくことと説明してきました。なぜ心にとどめるのかというと、それが重要なことだからです。これは、「気に留める」と「気にかける」を区別する際にも有効な考え方といえます。 自分にとっては些細なことでも相手にとっては重要であったり、その逆もまたあり得ます。相手が大事に扱うことを見極めて、気に留められるようになれば、周囲から寄せられる信頼感も一気に高まることでしょう。

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