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一両日中の意味と使い方|何日・今日明日明後日/近日中との違い

更新日:2024年02月13日

言葉の意味・例文

「一両日中」という言葉を聞いたことがありますか。この「一両日中」は、ビジネス上よく使われる言葉ですが、どのような意味なのでしょうか。ここでは「一両日中」の意味と使い方、例文や類語、使用上の注意点などをみていきますので、ご参照ください。

一両日中は何日か

「一両日中」とは、「一日か二日中」という意味ですので、二日を意味します。「一」と使っているため、二日目までという解釈をせずに「期限が過ぎてる」と感じる方も多くいらっしゃいますが、「一両日中」は、二日を意味するということを覚えておきましょう。ただし、その一日目を今日とするのか明日とするのか、また時間はいつぐらいまでなのか(就労時間内ではあるが、企業によって異なるため)については曖昧な部分があります。

今日・明日・明後日との違い

「一両日中」という表現が、「今日か明日中」または「明日か明後日中」を表すということがわかりましたが、ビジネス上は「今日か明日中」「明日か明後日中」と受け答えした方が良いでしょう。どちらも同じ意味じゃないかとおもわれるでしょうが、「一両日中」は受け取りての解釈に委ねられているために、言った方と言われた方で期日がズレてしまう場合があります。ビジネスの期限として使う場合は、「今日」「明日」「明後日」とはっきりと言った方が良いといえます。

一両日中と近日中の違い

「一両日中」は「今日か明日中」「明日か明後日中」のどちらかという曖昧な表現ですが、「近日中」という表現も曖昧な表現です。「近日中」という表現は、受け取り手によって「2~3日以内」と捉える方もいれば、「3日~1週間以内」と捉える方もおり、その期間は非常に曖昧です。 また、ことによっては「2~3か月」を指すことさえあります。要するに「近日中」という言葉の期間は、ケースバイケースです。「一両日中」も曖昧な言葉ですが、「近日中」はそれ以上に曖昧な言葉であるということがいえます。ただし、「一両日中」よりも「近日中」の方が期間的にはより多めであるということがいえます。

一両日中は解釈によって違う意味になる

「一両日中」が表す意味は、一日または二日であるため、その一日目を今日と捉えるのか、明日と捉えるのかによってあらわす期日が異なります。「一両日中」という言葉は、相手にその捉え方を委ねる言葉ですので、ビジネスにおける口頭や文書による期限通知では、使わない方が良いでしょう。出来るビジネスマンは、中途半端な受け答えはしません。ビジネス上の期限を告げる場合には、「○○までには回答します」「〇月〇日の午後〇時までに」などのように、具体的な期限を提示しましょう。 また、「一両日中」という表現が表すものが曖昧であるため、この言葉はこちらの認識と相手の認識が違うということにつながります。もし、ビジネスにおいて相手から「一両日中には」という言葉を受けた場合も、こちらから「具体的にいつが期限となりますか」と確認するようにしましょう。

「一両日中」は一般的には明日まで

「一両日中」という言葉は、曖昧で「今日か明日中」「明日か明後日中」のどちらかを意味するということをご説明しましたが、一般的にはどのように捉えられるのでしょうか。 NHK放送文化研究所で「一両日中にご返事いたします」という文章の解釈をアンケートした結果(2006年10月~11月)、全体の61%の方が「明日まで」と解釈すると答えました。ただし、この回答では年代による違いがあり、60代以上では「明後日まで」という解釈の方が多いのに対し、30代では7割近い方が「明日まで」と解釈していました。 (参考)https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/110.html

「一両日中」の意味と使い方を覚えましょう

いかがでしたか。「一両日中」という言葉は、「一日か二日中」という意味で、「今日か明日中」「明日か明後日中」という二つの解釈ができるということがわかりました。曖昧な表現ですので、ビジネス上の期限として使うことはあまり適切ではありません。 ただし、例えばそんなに期限を気にしないで良いようなことや、何となくしか答えたくない場合などには、使ってみると便利な言葉だといえます。「一両日中」という言葉には「一」という漢字が入っているために、「一日中」=「今日中」と受け取ってしまい、「今日中って言ったのにまだ来ない」と間違った解釈をしてしまう危険がありますので、きちんと正しい意味を知っておきましょう。

初回公開日:2018年02月05日

記載されている内容は2018年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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