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「生殺し」の意味と使い方の例文|類語や「半殺し」との違いも解説

更新日:2024年03月10日

言葉の意味・例文

一度は聞いたことのある「生殺し」という言葉、どんな意味なのか深く考えたことはありますか?ここでは、「生殺し」の意味や使い方、ことわざについて解説しています。身に覚えがあるという方、怖いものみたさでぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

恋愛における「生殺し」は、中途半端な状態のまま相手を苦しめることを指します。 思いどおりに相手の気持ちを引き寄せられなかったり、中途半端な態度をとられて自分に気があるのかないのか判断がつかずやきもきしたりなど、数々の「生殺し」を経験された方も多いはずです。そこで、恋に関する「生殺し」について、いくつか例文を紹介します。 ・思いきって彼女に告白したものの、返事をもらえないまま生殺しにされている。 ・彼は思わせぶりな態度をとりつつ決定的なことは何も言わず、私を生殺しにしている。 ・これ以上生殺しにされるのは耐えきれないので、今日こそは彼女と話がしたい。 ・「友達からお願いします」と言われてずいぶん経つが、あれから思いを伝えようとするとかわされてしまい、生殺しの目に遭っている。 恋愛面での「生殺し」は、片思いの時期に味わう焦れったさや不安などの精神的苦痛が特徴といえるでしょう。

「蛇の生殺し」の意味と例文

「生殺し」を使ったことわざの中で有名なのは、おそらく「蛇の生殺し」でしょう。「蛇の生殺し」とは、痛めつけて半死半生の状態にしておくことや、物事の決着をつけずに放っておくことを意味するたとえです。 たとえば、会社で明らかに陰口を言われているのに、意を決してその人たちを問い詰めてみても「やだ、〇〇さんのことじゃないですよ」とはぐらかされる日々だったとします。耐えきれないわけではないものの、出社するのが辛い毎日だとしたら、「意地悪な人に職場でじわじわと追い詰められて、まるで蛇の生殺しだ」という言い方ができるでしょう。 あるいは、毎日終電ギリギリまで残業をして、さらに家に持ち帰って仕事をこなし、睡眠時間が2時間ほどしかとれなかったとします。転職をしたいのはやまやまなのに、そんな時間もありません。そのような状態は「会社から蛇の生殺しのような目に遭わされている」ということができるはずです。

「生殺し」と「飼い殺し」の意味の違い

混同されやすいのですが、「生殺し」と「飼い殺し」は、全く異なる言葉です。 「飼い殺し」には二つの意味があり、一つは、家畜や労働者、老人などを、役に立たなくなっても生涯養うことを指します。二つめの意味としては、その人の素質や力に適した仕事をさせずに雇っておくというものがあります。 現代で多く用いられるのは後者の意味で、「あんなに腕のいいウェブデザイナーに総務の仕事をさせて飼い殺しにするなんて、信じられない」というように使います。「飼い殺し」という字面はとても物騒ですが、「生殺し」に比べると比較的穏やかな意味の言葉といえるのではないでしょうか。

「生殺し」と「半殺し」の意味の違い

「半殺し」は「生殺し」にとてもよく似た言葉ですが、微妙にニュアンスが異なります。 「半殺し」とは、もう少しで死んでしまうほどの目に遭わせること、あるいは、結末をつけずにおくことを意味する言葉です。現代では、「生殺し」は後者に近い意味合いで用いられる場面が多い反面、「半殺し」は前者の意味合いで使われることが多いといえるでしょう。 一番の意味の違いとしては、「半殺し」よりも「生殺し」の方が、ひどい状態のまま放っておくというニュアンスが強く出ていることが挙げられます。恋愛で、中途半端に扱われどっちつかずで辛い状態を表すときも、「半殺し」ではなく「生殺し」が採用されることの方が多いはずです。

「生殺し」とは苦しい状態のまま放っておくことと覚えよう

「生殺し」には、とことん相手を痛めつけるという意味と、決着をつけずに中途半端なまま放置して相手を苦しめるという意味がありますが、現代においてよく使われるのは後者の意味です。特に、相手が煮えきらずに、宙ぶらりんなまま放っておかれる恋愛の苦しみを想像すると、イメージが掴みやすいはずです。 執念深い蛇にたとえたことわざからもわかるように、「生殺し」にされた方には恨みつらみが残ります。面倒事を引き起こさないためにも、物事に対しては潔い姿勢を意識した方がよさそうです。

初回公開日:2018年02月01日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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