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更新日:2024年10月05日
ヘアサロンに日焼けサロン、エステサロンにサロン・デ・スパなどサロンという言葉は、日本人に広く浸透していますよね。でも、サロンという言葉は本来は違った意味をもつ言葉だということはご存じでしょうか。サロンの言葉の意味とその歴史について、ご紹介します!
目次
〇〇サロンや、サロン〇〇というように、サロンという言葉はよく使われています。では、サロンという言葉の意味はなんでしょうか。
サロンという言葉の意味は、本来はフランス語の客間、応接間を表す言葉でした。最初の頃は、お客さんを相手に応接間・客間でもてなすときにその部屋を指して使われていたのでしょう。
サロンについて、談話室といった意味で使われることもあります。17世紀中ごろから後期にかけての間、貴族やブルジョア層の人たちが自分の邸宅でサロンを開き、芸術家や文人、詩人たちが多数参加していたことが由来と言われています。 サロンに出入りしていた芸術家たちは貴族や裕福なブルジョア層の人たちのパトロンを得ることもあり、このときのサロンの主人は、女性でした。サロンでは、多くの詩や絵画など、作品が発表されていました。
文化人同士では相互の交流の場としての意味でサロンが使われることもあります。例えば、「木村蒹葭堂のサロン」といった言い方をします。 これは、木対蒹葭堂世粛という人物が自邸で開いたサロンで、多くの画家、文人、学者から大名、当時の外国人までが参加されていたと言われています。 時代は江戸、木対蒹葭堂世粛という人物はサロンを通じて、貴重な書画や医学・蘭学の文物や標本などを収集していたとされており、日本におけるサロンとはこういった集まりを指す意味で使われていました。
フランス語のサロンの意味は、元々は客間や応接間などを意味していると紹介しました。社交界においては、社交好きな女性が知的な会話や気のきいたやりとりを楽しむ場といった意味で、自分の邸宅でサロンを開くことが多くなっていました。 サロンを開いていたことで有名な女性としては、ランブイエ侯爵夫人、女性作家が多く誕生したスキャデリー嬢のサロン、後にルイ14世と結婚したマントノン夫人が参加していたラ・サブリエール夫人のサロンなど、社交界においても欠かせない存在になっていました。 サロンというものが本来、女主人を中心にしているという意味で、女性をたたえる詩や恋愛関係のものが多くなったという弊害はあったようですが、ヨーロッパの文学や芸術には大きな影響を与えていたでしょう。
もともとのサロンには展覧会、という意味はありませんでしたが、美術用語でのサロンとなると、意味はフランスの「官展」を表しています。フランス王立絵画彫刻アカデミーが、ルーブル宮殿のサロン・カレ(方形の間)で最初の展覧会を行ったため、展覧会をサロン、と呼ぶようになったと言われています。 サロンのもともとの意味とは異なりますが、展覧会もまたサロンと呼ばれるのはこうした理由があります。
ネットの巨大掲示板として、2ch(現在は5chになっています)は有名です。こちらの掲示板では、主に談話室という意味で〇〇サロンといった使われ方をしています。
記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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