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「優に超える」の意味と使い方・例文・同義語や類義語

更新日:2024年03月10日

言葉の意味・例文

皆さんは「優に超える」という言葉をお聞きになったことはありますか?果たしてどのような場面で「優に超える」と表現するのが正しいのでしょうか。そこで今回は「優に超える」という言葉の意味や語源、使い方などについて詳しくご紹介してまいりましょう。

それではここまで「優に超える」という言葉、表現についてご紹介してまいりましたが、日常生活においてあまり多用できる言葉ではないのも事実です。そこで、同じような意味を持つ類語、同義語についても併せてご紹介いたしますので参考にしてください。

かなりの範囲または程度までという意味

かなりの範囲または程度までという意味では「少なからず~超える」「十分に~超える」「みっちり~超える」などが言い換えとなります。

「少なからず~」とは

「少なからず」とは、「数量や程度などが軽少でないさま」「たくさん」「かなり」という意味の言葉ですが、単に「多い」ということではなく、相手の予想や世間の見解が少ないと予想していたところを予想に反して多い場合などに使われる表現とされています。 そこに「~を超える」と表現をプラスすることで、「(相手の予想や世間の見解が少ないと予想していたところを予想に反して)~を上回るほど多い」という意味で使われます。

「十分に~」とは

「十分に」とは、「満ち足りて不足のないさま」「充実して完全であるさま」を表しているほか、「必要なだけ、またはそれ以上あるさま」を表現する際にも使われます。つまりは「十分に~超える」とは、「必要以上に上回っている」「満ち足りて不足のないほどある」さまを表現しています。

「みっちり~」とは

「みっちり」とは、「少しも手を抜かずに十分に行うさま」「みっしり」という意味で、ひとつのことを十分に行うさまを表しています。そのほかにも「みっちり」は「すき間なくいっぱい詰まっているさま」や「びっしり」を表現する言葉でもあります。

【言い換え例】

・彼女を待っているが、1時間は優に超えている →彼女を待っているが、少なからず1時間は超えている ・3時間は優に超えるほど勉強したと思われる →みっちり3時間は超えるほど勉強したと思われる ・子どもなら優に入れる大きさの穴だ →子どもなら十分に入れる大きさの穴だ

金額や酢量がどれほど低く見てもそれ以上あると見積もられるさま

金額や酢量がどれほど低く見てもそれ以上あると見積もられるさまを前提とした場合には、「優に」の置き換え例として「ざっと」という言葉があげられます。使い方としては「ざっと~はくだらない」となります。

「ざっと~はくだらない」とは

「ざっと」とは、「細部を問題にせずにおおまかに物事を行うさま」「ひととおり」、また全体の数量や内容などについて「だいたい」「およそ」などのおおまかな見当をつけるさまも表します。そのほか、「水や雨が勢いよく落ちかかるさま」「動作がすばやく行われるさま」「あっという間に」という場合にも幅広く使われます。 「くだらない」とは、動詞の「下る」に打ち消しの助動詞「ぬ」がついて「くだらぬ」となり、さらにそこへ「ない」がついて「くだらない」という言葉になりました。意味としては「意味がない」「筋が通らない」という直接的な意味から「取るに足らない」「馬鹿馬鹿しい」という意味で使われるようになりました。 しかし今回の「ざっと」と組み合わせた場合、本来の動詞「下る」の意味を反映して「~を下回らない」という意味となりますので、「ざっと~くだらない」で「およそ(見ても)~は下回らない」という意味で使われます。

【言い換え例】

・3時間は優に超えるほど勉強したと思われる →ざっと3時間はくだらないほど勉強したと思われる ・彼女を待っているが、1時間は優に超えている →彼女を待っているが、ざっと1時間はくだらない ・コンサートの入場者は、5000人は優に超える →コンサートの入場者は、ざっと数えても5000人はくだらない

「優に超える」の敬語表現

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初回公開日:2018年02月05日

記載されている内容は2018年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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