IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「暗喩」の意味と使い方|例文5つ・語|「隠喩」との違い

更新日:2024年02月29日

言葉の意味・例文

皆さんこんにちは、今回は「暗喩の意味と使い方の例文、その類語」と題して、「暗喩」という言葉の意味やその用例についてあらゆる観点からご紹介します。意外と奥深い「暗喩」の意味やその成り立ちです。興味深い点をぜひ「お役立ち情報」として下さい。

暗喩とは

「暗喩」という言葉をご存じでしょうか。「暗喩」は「あんゆ」と読みます。ときに文学・芸術作品の中でこの「暗喩」の表記がある場合は、「暗喩」と書いて「ひゆ」や「うそ」と読ませたり、また「いみありげ」などの当て字気味な読み方をさせる場合もあります。 本などで見かけたことはあるという方は多いでしょうが、その意味を知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。今回はこの「暗喩」について詳しく説明していきます。

暗喩の意味

「暗喩」という言葉の意味は「暗に伏せた形で比喩的な表現をしていること」を言います。つまり、「一見・一読した上ではわからない比喩的な表現を、文章や言葉の中に隠して主張すること」を意味します。 また明喩 (直喩) とともに比喩の代表的方法の1つです。「彼女は猫のような女性だ」が明喩であるのに対して、暗喩では「ように」を用いず、「彼女は猫だ」と表現します。明喩よりも、イメージの喚起力において勝る表現です。

暗喩と隠喩の違い

「暗喩」の類義語に「隠喩(いんゆ)」という言葉があります。「隠喩」は「暗喩」の意味や表現法とほぼ同じと理解することができます。 「暗喩」や「隠喩」は、文章や口語において「直接的な形容表現」をせず、何か別の事例をもって主張を試みるという婉曲的な表現です。つまり、「あの子は天使のような子だ」ではなく、「あの子は天使だ」のように「~のような」を用いずに表現することをいいます。

暗喩を使った例文

「暗喩」とは「~のような」などの直接な形容表現を用いず、何か他の言葉を用いて湾曲的な表現をすることをいいます。ここからは、「暗喩」を使用した例文をいくつか挙げ、「暗喩」とはどのようなものかを見ていきましょう。 例文を5つ用意しておりますが、何を例えているかおわかりになりますでしょうか。皆さんの想像力が試されるところです。早速見ていきましょう。

例文1:空に浮かぶ羊

まずは、「空に浮かぶ羊」という言葉です。この言葉を聞いて何を思い浮かべましたか。 この答えは「雲」です。羊のもふもふとした白い毛を、雲に例えた暗喩表現です。 これを明喩表現にすると、「空に羊が浮かんでいるような雲だ」と表すことができます。想像力が掻き立てられる表現です。

例文2:ガラスの心

続いて、「ガラスの心」という言葉です。この言葉を聞いて何を思い浮かべましたか。 この答えは「繊細な心、ナイーブな心」です。割れやすいガラスの様子を、傷つきやすい繊細な心に例えた表現です。 これを明喩表現にすると、「ガラスのように割れやすい繊細な心」と表すことができます。日本語の表現の多様さは趣があります。

例文3:真珠の涙

次に、「真珠の涙」という言葉です。この言葉を聞いて何を思い浮かべましたか。 この答えは「美しい涙」です。真珠のきらびやかな美しさを、流れる涙に例えた暗喩表現です。 これを明喩表現にすると、「真珠のようにきらびやかで美しい涙」と表すことができます。真珠から連想する涙は、一層輝いてイメージできます。

例文4:紅葉の手

まずは、「紅葉の手」という言葉です。この言葉を聞いて何を思い浮かべましたか。 この答えは「小さい手」です。紅葉の葉っぱを、幼児の小さく可愛らしい手に例えた暗喩表現です。 これを明喩表現にすると、「紅葉のような小さくかわいらしい手」と表すことができます。

例文5:私の天使

次のページ:比喩の種類
初回公開日:2018年01月12日

記載されている内容は2018年01月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング