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コラージュの意味や使い方|絵画/デジタル画像/建築/音楽/ファッション

更新日:2024年07月08日

言葉の意味・例文

コラージュは美術用語ですが、絵画だけでなく様々なところで使われています。コラージュの正しい意味は何でしょうか。スクラップやモンタージュとは、意味が違うのでしょうか。現代において、コラージュがどのように使われているのか、ご紹介します。

コラージュは「貼り付け」「糊付け」という意味ですが、貼り付ける、糊付けする作業はスクラップやモンタージュなどでも行われます。スクラップやモンタージュは、コラージュとは別の意味で使われるのでしょうか。

スクラップ

スクラップとは、雑誌や新聞の記事を切り抜くことです。専用のスクラップブックも市販されています。気になった記事の部分だけをまとめておくことができ、資料作りにも役立ちます。芸術表現のコラージュとは、意味合いが異なります。 スクラップブッキングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。思い出の写真をきれいに飾れるということで、人気があります。スクラップブッキングは、アルバムに写真だけでなく、写真にまつわる資料や飾りなどのパーツを一緒に貼り付けた物です。フレームや手書きのコメントを付けることもできます。 スクラップブッキング用におしゃれなテープやシールなどの素材も豊富に販売されていて、誰でも簡単にきれいなスクラップブッキングを作ることができます。インターネットで素材をダウンロードすることも可能です。

モンタージュ

モンタージュはコラージュと同様フランス語ですが、「組み立て」という意味です。映像の世界では、フィルムをつなぎ合わせて、異なる視点の映像を組み合わせる技法という意味で使われています。 モンタージュは、モンタージュ写真という言葉があるように、写真にも使われています。ただこれは、コラージュ写真とは意味が異なる物です。 使用されるのは、主に犯罪捜査の現場で、犯人の顔を、目撃者の記憶のとおりに顔のパーツごとに組み立てていく物です。それによって、実際の顔写真はなくとも、犯人の顔に近い写真を作ることができます。 犯人が変装していることを前提に、犯人の写真に眼鏡を加えたり、髪形を変えたりすることもあります。

貼り絵

貼り絵は、意味もそのまま、小さい紙を貼り付けて絵を作ることです。貼り絵はちぎり絵とも言い、色紙を細かくちぎり、それを画面に貼っていくことで絵を表現します。 貼り絵は紙のみをちぎって貼り付けていく技法で、さまざまな素材を組み合わせて作られるコラージュとは、別のものとされています。 紙を切って貼る方法もありますが、紙をはさみやカッターで切って貼った作品は、貼り絵ではなく、切り絵と呼ばれます。

広がりを見せるコラージュの意味

コラージュは、フランス語で「貼り付け」「糊付け」という意味です。現代美術における絵画用語になっています。作品に、手描きではないさまざまな素材を貼り付けることで、新しいアートの世界が広がっていきました。 しかしコラージュの意味は、絵画作品のみに留まるものではありません。写真や音楽においても、コラージュという技法が使われています。近年では、デジタル画像でもコラージュができるようになりました。 コラージュは、自然の素材、人工物、印刷物や写真など、さまざまなものを用いて作品を作ることができます。絵だけでは表現できない世界を作り上げることができます。組み合わせによって、その可能性はこれからも無限に広がっていくことでしょう。

身近なコラージュ

コラージュは、絵画用語です。しかし、アートに造詣が深くなくても、私たちの身近なところに存在しています。インターネットで見る画像にもコラージュが使われていたり、書籍やカレンダーで目にすることもあります。 何より、誰でも簡単に作れることが魅力でしょう。興味のある雑誌があれば、それを切り抜いてノートに貼るだけでいいです。ファッションだけでなく、料理や植物、ペット、ホビー、何でもいいです。自分の好きなものがノートに増えていく、その作業だけでセラピー効果も期待できます。 お金もかかりません。好きな物の写真と台紙、糊と少しの時間があればいいです。簡単な作業で自分を見つめ直すことができるコラージュで、豊かな時間を過ごしてみませんか。

初回公開日:2018年01月12日

記載されている内容は2018年01月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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